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「所で五大ダンジョンって何だ?」
俺は修羅が先ほど言った五大ダンジョンという言葉が気になったので修羅に聞く。
「ああ、そういえば主殿はこの世界に来てから短いですから知らないのも無理は有りませんな」
そう言って修羅は俺に説明をしてくれた。
五大ダンジョンとはこの世界に古くからある大型ダンジョンで、それぞれ王国、帝国、皇国、法国、魔国にあるらしい。
「この国の祖先は大型ダンジョンのある所に国を作り、それぞれのダンジョンで取れる特産物を交易している訳です」
「そうなのか、まだ攻略されていないって事はどれくらいの階層があるか分かってないんだろ?って事は俺とまともに戦える強いモンスターは居るんじゃ無いか?」
俺は素直に思った事を口に出す。
ユグドラシルオンラインではプレイヤーのレベルや戦闘力が上がるにつれモンスターの強さやダンジョンの難易度が上がっていったが、この世界にそんな法則は無い。
なので封印のロザリオをフルで使用してなら戦える相手は居るだろうが、リミッターを解除して戦える奴は居ないと思っていたんだ。
だが、修羅の話していた話では五大ダンジョンは攻略されていなくて、かつ何階層有るかすらも分からないという。
なら最下層のボスモンスターなら俺が全力を出しても戦闘になる可能性が出てきたって訳だ。
「主殿と対等に渡り合えるモンスターが現れるとは思えませんが可能性はない事も無いです、ダンジョンは下の階層に行くにつれてモンスターの強さが変わりますし、ダンジョンは時間経過と共に成長しますからな」
「そうなのか、今度暇な時にでも挑戦してみるかな」
「ええ、主殿なら最下層まで行けるとは思えますけど…おっともうこんな時間ですか、それでは私は仕事に戻りますので失礼します」
壁に掛けられている時計を確認した修羅はそう言って白金貨と金貨の入った袋をテーブルに置いて部屋から出ていってしまった。
「これを渡す前に行っちまった…まぁ次修羅に会った時に渡せば良いか」
俺はそう考え、金の入った袋と、渡そうと思っていたアイテムをアイテムボックスに入れてから部屋を出る。
そして先ほど通った道を通り、入り口の方に向かう。
「ユウヤさん、お帰りなさい、素材の換金はどうでしたか?」
ギルドに戻ると受付嬢からそう聞かれたのでまぁまぁな金額になりましたよ、と返す。
「最初のギルドマスターの対応を見たときから思ってたんですけど、ユウヤさんってもしかしなくても凄い人なんですよね」
すると受付嬢はそう言ってきた。
「いえいえ、そんな事ないですよ」
「いえ、そんな事は有りません!ギルドマスターだったらあんな感じの対応なんて貴族の方にもしません」
だからユウヤさんは凄い人だと思うんです。
と受付嬢は俺に話す…修羅よ、貴族の力が強いこの世界で貴族に対してぞんざいな扱いをしているのか?
まぁ修羅の性格的に媚びへつらう事は好きじゃないのは知ってるしな。
「そうなんだ、でもまぁ修羅だったら王族への対応も特別にしたりしなさそうだな」
「ええ、私がこのギルドの受付嬢になる前の話らしいんですが、マスターって王族の方が冒険者ギルドに直接依頼をしにきた時も普通の人と同じ対応をしたらしいんです、先輩から聞いた時はすごくびっくりしちゃいました」
王族の人が気にしなくても良いといってその場をおさめたらしいですけどと受付嬢は言う。
やっぱりか…まぁ予想通りの対応だが流石に冒険者の代表としてそれはどうなんだ?
「まぁ随分と修羅らしい話だな」
俺は思わず笑ってしまう。
「修羅らしいか、マスターらしいと言えばマスターらしいですけど」
そう言っている受付嬢に後ろから他の受付嬢が話しかける。
受付嬢はすいませんと俺に一言声を掛けてから他の受付嬢と話始める。
「はい、分かりました…少し話しすぎましたか、すいませんユウヤさん、私の休憩が終わりそうなので失礼します、楽しかったですよ」
どうやら話の内容は休憩時間が終了するというものだったらしい。
受付嬢はそう言ってカウンターの方に戻っていった。
俺は修羅が先ほど言った五大ダンジョンという言葉が気になったので修羅に聞く。
「ああ、そういえば主殿はこの世界に来てから短いですから知らないのも無理は有りませんな」
そう言って修羅は俺に説明をしてくれた。
五大ダンジョンとはこの世界に古くからある大型ダンジョンで、それぞれ王国、帝国、皇国、法国、魔国にあるらしい。
「この国の祖先は大型ダンジョンのある所に国を作り、それぞれのダンジョンで取れる特産物を交易している訳です」
「そうなのか、まだ攻略されていないって事はどれくらいの階層があるか分かってないんだろ?って事は俺とまともに戦える強いモンスターは居るんじゃ無いか?」
俺は素直に思った事を口に出す。
ユグドラシルオンラインではプレイヤーのレベルや戦闘力が上がるにつれモンスターの強さやダンジョンの難易度が上がっていったが、この世界にそんな法則は無い。
なので封印のロザリオをフルで使用してなら戦える相手は居るだろうが、リミッターを解除して戦える奴は居ないと思っていたんだ。
だが、修羅の話していた話では五大ダンジョンは攻略されていなくて、かつ何階層有るかすらも分からないという。
なら最下層のボスモンスターなら俺が全力を出しても戦闘になる可能性が出てきたって訳だ。
「主殿と対等に渡り合えるモンスターが現れるとは思えませんが可能性はない事も無いです、ダンジョンは下の階層に行くにつれてモンスターの強さが変わりますし、ダンジョンは時間経過と共に成長しますからな」
「そうなのか、今度暇な時にでも挑戦してみるかな」
「ええ、主殿なら最下層まで行けるとは思えますけど…おっともうこんな時間ですか、それでは私は仕事に戻りますので失礼します」
壁に掛けられている時計を確認した修羅はそう言って白金貨と金貨の入った袋をテーブルに置いて部屋から出ていってしまった。
「これを渡す前に行っちまった…まぁ次修羅に会った時に渡せば良いか」
俺はそう考え、金の入った袋と、渡そうと思っていたアイテムをアイテムボックスに入れてから部屋を出る。
そして先ほど通った道を通り、入り口の方に向かう。
「ユウヤさん、お帰りなさい、素材の換金はどうでしたか?」
ギルドに戻ると受付嬢からそう聞かれたのでまぁまぁな金額になりましたよ、と返す。
「最初のギルドマスターの対応を見たときから思ってたんですけど、ユウヤさんってもしかしなくても凄い人なんですよね」
すると受付嬢はそう言ってきた。
「いえいえ、そんな事ないですよ」
「いえ、そんな事は有りません!ギルドマスターだったらあんな感じの対応なんて貴族の方にもしません」
だからユウヤさんは凄い人だと思うんです。
と受付嬢は俺に話す…修羅よ、貴族の力が強いこの世界で貴族に対してぞんざいな扱いをしているのか?
まぁ修羅の性格的に媚びへつらう事は好きじゃないのは知ってるしな。
「そうなんだ、でもまぁ修羅だったら王族への対応も特別にしたりしなさそうだな」
「ええ、私がこのギルドの受付嬢になる前の話らしいんですが、マスターって王族の方が冒険者ギルドに直接依頼をしにきた時も普通の人と同じ対応をしたらしいんです、先輩から聞いた時はすごくびっくりしちゃいました」
王族の人が気にしなくても良いといってその場をおさめたらしいですけどと受付嬢は言う。
やっぱりか…まぁ予想通りの対応だが流石に冒険者の代表としてそれはどうなんだ?
「まぁ随分と修羅らしい話だな」
俺は思わず笑ってしまう。
「修羅らしいか、マスターらしいと言えばマスターらしいですけど」
そう言っている受付嬢に後ろから他の受付嬢が話しかける。
受付嬢はすいませんと俺に一言声を掛けてから他の受付嬢と話始める。
「はい、分かりました…少し話しすぎましたか、すいませんユウヤさん、私の休憩が終わりそうなので失礼します、楽しかったですよ」
どうやら話の内容は休憩時間が終了するというものだったらしい。
受付嬢はそう言ってカウンターの方に戻っていった。
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