上 下
5 / 280

5

しおりを挟む
草原に出た俺だが、これからどうしようか。

修羅に会いに王都に行っても良いし、フェニやフェルに会いに行っても良い。

と言ってもこの世界でやりたい事が決まってないからなぁ~、よし、先ずは修羅に会いに王都を目指す事にしようか。

それで、旅をしている間に何かやりたいことは出来るだろう。

目的を決めた俺は早速王都に向かおうとしたのだが…

「王都って何処に有るんだ?」

俺はこの世界に来たばかり、地図や地理どころか今俺が居るこの草原の場所すら知らないという…まぁ適当な方向に一直線に進んでも良いんだが、ここは1つあれをやってみようか。

俺は抑えていた魔力を少しだけ解放する。

する事でゲーム時で言うMPが体から溢れる。

俺はその魔力を限りなく薄くして自分を中心にソナーの様に広げていく。

これにより魔力の通りかたで地形の把握が出来る。

それに魔力を感知できる物が居ても薄すぎる魔力には反応しにくいし、そもそも反応しても俺の事をただの雑魚と思って油断してくれるという優れものだ。

俺はコートオブベルゼビュート等の装備をアイテムボックスに収納しながらも魔力ソナーを続けていく…ん?これは…トラブルか?

少し遠い所で魔力ソナーが人を感知した…が馬車を中心に円状に人間が展開している。

うん、どう考えても盗賊ですね。

俺はその現場に向かって走る。

(でもこういうパターンってテンプレだと教われているのが公爵令嬢だったり王女だったりするんだよな俺は目立つのは目的じゃねぇしな~、確かあれが…有った!)

俺は走りながらも異世界テンプレの回避方法を考えた結果、顔を顔を見せないようにすれば良いじゃないかと。

俺はゲーム時代にふざけて作った黒騎士セット(最終決戦)をアイテムボックスから取り出し、困惑する。

(これどうやって装備すれば良いんだ?ゲームだと装備蘭を弄れば良かったが…甲冑の装備方法なんて知らないぞ…いや待てよ、アイテムボックスなんかはゲーム時代の名残が有るって事はあれが有るんじゃないか?)

ふと思い出したとある機能、とある事以外にはあまり使わなかった機能であるがこれが使えれば現状を突破する事が出来る。

「セット、黒騎士セット」

俺がそう呟くと黒騎士セット(最終決戦)が俺の体に一瞬で装備される。

(良かった、この機能は残っていたか)

この機能は音声装備機能と良い装備したいアイテムを所持した状態で「セット」の言葉の後に装備したい装備の名前を呼ぶことで装備を変えられるという機能だ。

なのでボスラッシュ等の高難易度の連戦が有る時に相手の弱点や得意属性に有利な装備に交換するという事に最も使用されていた機能である。

黒騎士セットを装備した俺はバレる心配が無くなったから走るスピードを上げて馬車に向かう。

そして馬車の近くに着くとソコには20~30人程度の盗賊らしき者と馬車を守る様に展開している騎士や魔法使いと言った者がいる。

まだ死人は出ていないみたいだな…これなら

俺は少しの間この戦いを見る事にした。

そうしないとこの世界の人の強さが理解できないし、この体はゲームのアバターが元になってるんだ。

ゲームの時のSTRは100万は軽く越えている、下手したらデコピンで相手を肉塊にしてしまう可能性も有る。

だから相手の実力に合わせて封印のロザリオで身体能力を封じなければ…皆と戦う為に作ったこれがこんな役にたちそうなんて考えられなかったな。

ゲーム内だったら全部吹き飛ばして終わりだったからな。

あのゲームは盗賊なんかのプレイヤーが討伐する人間は全てモンスターと同じにしてたから簡単には攻撃出来たが今回は違う…相手も実際に生きている。

(よし、大体あいつらの力量は分かった、それに最悪魔法で無力化させれば良いしな)

俺は封印のロザリオの封印を1%に設定して盗賊達の元に向かう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~

樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。 無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。 そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。 そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。 色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。 ※この作品はカクヨム様でも掲載しています。

はぁ?とりあえず寝てていい?

夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。 ※第二章は全体的に説明回が多いです。 <<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ  俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる  だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

とあるオタが勇者召喚に巻き込まれた件~イレギュラーバグチートスキルで異世界漫遊~

剣伎 竜星
ファンタジー
仕事の修羅場を乗り越えて、徹夜明けもなんのその、年2回ある有○の戦場を駆けた夏。長期休暇を取得し、自宅に引きこもって戦利品を堪能すべく、帰宅の途上で食材を購入して後はただ帰るだけだった。しかし、学生4人組とすれ違ったと思ったら、俺はスマホの電波が届かない中世ヨーロッパと思しき建築物の複雑な幾何学模様の上にいた。学生4人組とともに。やってきた召喚者と思しき王女様達の魔族侵略の話を聞いて、俺は察した。これあかん系異世界勇者召喚だと。しかも、どうやら肝心の勇者は学生4人組みの方で俺は巻き込まれた一般人らしい。【鑑定】や【空間収納】といった鉄板スキルを保有して、とんでもないバグと思えるチートスキルいるが、違うらしい。そして、安定の「元の世界に帰る方法」は不明→絶望的な難易度。勇者系の称号がないとわかると王女達は掌返しをして俺を奴隷扱いするのは必至。1人を除いて学生共も俺を馬鹿にしだしたので俺は迷惑料を(強制的に)もらって早々に国を脱出し、この異世界をチートスキルを駆使して漫遊することにした。※10話前後までスタート地点の王城での話になります。

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした

せんせい
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ―――

処理中です...