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第23章「受験生と卒業生」
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前回のあらすじ
バレンタインデーに愛佳の家で
ガトーショコラを皆で作る事になり
フルメンバーが集まる。
春菜は後輩からガチチョコを貰い
返事に悩んで居ることを皆に話す。
聡美からは受け取るのが悪いと言われ
余計、落ち込む春菜
そんな中、由奈が遅れて来る。
由奈から玲奈へガチチョコを上げた事で
全員がビックリする。
玲奈の返事を聞く前に愛佳の気持ちはどうなのかと、振られる。
愛佳は今は誰とも付き合わない事を言う
それを聞いた春菜は動揺する。
帰り際に、春菜を呼び止め
バレンタインチョコの事を言われ
春菜は落ち込む。
後で玲奈は由奈と付き合う事になる。
その事で春菜から連絡が途絶える。
• ───── ✾ ───── •
斉藤家、入試前日の夜
玲奈
はる大丈夫?
春菜
余裕だもん
玲奈
ならいいけど。
春菜
最近、ちぃ姉は部屋にこもって何してるの?
玲奈
由奈ちゃんとチャットしてたり
電話したりしてるだけよ。
春菜
ふーん
いいね!
玲奈
はる、最近
変だよ?
春菜
別に
玲奈
ははーん
まなの事でしょう。
春菜
そんな名前の人しらない!
玲奈
何か言われたの?
まなは学園では普通にしてるけどね。
私に対しても今まで通りだけど?
春菜
だから、そんな名前の人
知らない!
玲奈
そんなに天邪鬼になってれば
どんどんまなは離れていっちゃうよ。
春菜
離れて行けばいいさ!
玲奈
なら、同じ学園じゃなくても
いいんじゃないの?
春菜
今更、願書だして変えられないし
玲奈
そんな事言ってると
さとに取られるからね。
春菜
もう、うるさい
掘っておいて!
玲奈
はいはい
• ───── ✾ ───── •
結局、バレンタインデーの日から
3週間の間、愛佳からも連絡は無く
春菜も意地を張って連絡をしなかった。
春菜の危機はまだ続くのか?
入試も終わり
合格発表の日
• ───── ✾ ───── •
春菜の母
彩芽(あやめ)
番号はあったの?
春菜
226.228.229!
229番
合ったよ。
彩芽
春菜の成績なら余裕でしょう。
春菜
お母さん
でも、やっぱりドキドキするよ。
彩芽
期日までに書類の提出と
入学金と一学期の授業料
それと制服
お金が掛かるわね。
特に制服が高いわ!
春菜
だってブランドの制服なんでしょう。
彩芽
そうよ。
玲奈みたいに、途中で違う学校へ行きたいなんて言わないでね。
春菜
それはないよ。
彩芽
帰りましょう。
春菜
うん、
• ───── ✾ ───── •
数日後
学園では。
• ───── ✾ ───── •
愛佳達は3年生の卒業など
部活の文芸部部長と副部長から
今後、文芸部の活動方針を受け継ぐ事になる。
文芸部部長
渡部 美里
私達、3年生はもう少しで卒業します。
そこで、2年生から
新部長と副部長を決めたいと
思います。
新部長は
猪熊 茉白さん
副部長は
鹿島 愛佳さんに決めます。
意義はありますか?
茉白
私が!
責任重大です。
愛佳
なんでわたしもなんですか?
副部長
砂城 おぼろ
それはね。
登龍祭の時の短編小説が
思った以上、好評でね。
まなちゃんが3年生になった時は
部長になって欲しい願いと、
2年生で副部長を経験すれば
3年生になった時も部長へすんなりと
出来ると思ったからよ。
これはみさと決めた事なの。
だから、お願い。
愛佳
部長、そうなんですか?
美里部長
色々と考えた結果と
実話ね、出版社から
短編小説のオファーも来てるの
愛佳
出版社から?
茉白
凄い名誉な事よね。
おぼろ副部長
私もびっくり
学園以来の出来事
詩織
まなっちは小学校の時から
本好きだったもんね。
玲奈
顔も声も可愛いし
歌も上手い
そして、文才もある
将来は何になりたいの?
愛佳
決めてない?
玲奈
私がさ
プロデュースして上げようか?
詩織
また、そんな事を言って
まなっちを困らせないでよね。
玲奈
あなたは表舞台へ出るべき
選ばれた人よ。
愛佳
れいちゃんがでればいいじゃん
詩織
そうよね。
その容姿だもん
人気でるわよ。
玲奈
私、そう言う
めんどくさいの嫌い!
美里部長
まなちゃん
どうかな?
高校生の作家デビューなんて
素敵だと思わない。
取り敢えず、本人の希望もあるからって
お話を止めてあるの。
愛佳
でも、短編小説なら書けるけど
長編となれば、学園の事もあるし
書く自信ない。
おぼろ副部長
今回の短編小説だけでも
出してから
今後の事を考えればいいと思うんだけど?
詩織
夢が叶うチャンスよ。
公開しなさい。
玲奈
私も書いて見ようかな?
詩織
れいは文才ないでしょうが!
玲奈
しおだってそうじゃん!
詩織
私は
まなっちにくっついて文芸部に入部
しただけだもんねーぇ。
美里部長
出版社には連絡しますから
それと、私達が居なくなった後は
毎年、同じ事の繰り返しだけど、
新たにやりたい企画があれば
顧問の由香里先生に相談して下さい。
たまに、見に来るね。
おぼろ副部長
皆さんこれからは貴方達の部活になるのだけら、気張って下さい。
全員
はい。
茉白
まなちゃん
宜しくね。
愛佳
こちらこそよろしくお願いします。
• ───── ✾ ───── •
その後
3年生の卒業式があり
何事も無く無事に卒業して行く
3年生不在の3月中頃から春休み前になる。
そのら前に愛佳の誕生日も近付いて来た。
• ───── ✾ ───── •
詩織
そういえばさ
まなっち、もう直ぐ誕生日だよね。
3月15日だよね。
愛佳
そうだよ。
聡美
私の家で祝ってあけるわよ。
愛佳
それはわるいよ。
詩織
私も呼んでくれるの?
聡美
仕方ないわね。
いいわよ。
玲奈
皆で祝って上げるからね。
聡美
いつの間に居るし?
詩織
そう言う話には
直ぐに嗅ぎつけてくるよね。
玲奈
何よ、人を犬みたいに言って。
聡美
お宅の妹は出入り禁止だからね。
愛佳
それは可哀想だよ。
詩織
つーか
最近、見かけないと言うか
話題にもならないよね。
れい、どうしたの?
妹さんは?
玲奈
バレンタインの時の事が
ショックで落ち込んでる見たいよ。
まな、連絡して上げなよ。
聡美
放っておけば。
愛佳
そんなにわたし冷たく言ったのかな?
詩織
そんな事はないと思うよ。
今は付き合いたくないって
言われたら
事実上、フラれたと思うのは
誰が聞いても同じじゃないの?
聡美
でも、まなは今はって
言ったよね。
愛佳
今はね
なんと言うか
本気で好きになる
余裕がない。
詩織
部活もあるし
なんたって副部長さんだもんね。
聡美
えっ!
マジで
愛佳
マジです。
玲奈
そうよ文芸部通しで、出版社から
オファーが来たぐらいだもんね。
いよいよ作家デビュー
愛佳
まだ、どうなるな分からないし
詩織
何を言う
愛佳先生
愛佳
また、そうやってカラカウ!
詩織
そう言えばさ
れい、由奈ちゃんと上手くやってるの?
玲奈
それがさ、もう可愛いくて
私好みにしがいあるわよ。
聡美
まだ、中学生なんだからね。
変な事、しないでよね。
玲奈
徐々にね。
愛佳
れいちゃんってエッチだね。
聡美
変態だよ。
玲奈
失礼な!
詩織
さととしては
ライバルが一人減って良かったよね。
聡美
楽勝よ。
愛佳
別にこのままの関係でも
いいじゃないの?
聡美
今はね。
じゃ、土曜日に家でまなの
誕生日会をするからね。
各自、プレゼントを持参して
来ること。
それと
美穂達も呼びましょう。
詩織
さとの家か
どんな豪華な料理なのかな?
楽しみ。
愛佳
しーちゃん
いつもそればっか。
詩織
いいでしょう。
私の生き甲斐は食べる事
すなわちそれ人生、その物
玲奈
それ、分かる!
聡美
いくら食べても太らない
二人が憎ったらしい。
愛佳
だよね。
• ───── ✾ ───── •
愛佳の誕生日は水曜日だったので、その週の土曜日に聡美の家でやる事になる。
• ───── ✾ ───── •
斉藤家では?
玲奈
はる、いつまでへそを曲げてるのよ!
春菜
わたしの勝手でしょう。
玲奈
そうやって、意地を張ってると
損するよ。
春菜
うるさいな!
玲奈
そう、今度の土曜日にさとの家で
まなの誕生日会するよ。
はるは、出席しないの?
春菜
何それ!
勝手に決めて!
それに、お声、掛かってないし!
玲奈
私は呼ばれたから行くけど
はるも一緒に行かない?
さとに連絡して上げるから
春菜
行かない!
玲奈
いいんだね。
春菜
勝手にすれば!
玲奈
ほんと意地っ張りと言うか
強情と言うか
そんな風だと嫌われるわよ。
春菜
もう関係ないし
玲奈
あっそっ!
· · • • • ✤ • • • · ·
少し間、いじけていたが、春菜は
愛佳へLINEをした。
· · • • • ✤ • • • · ·
春菜
何で、LINEをしてくれないのですか?
わたしわたしの事なんか
忘れたのですか?
(送信)
愛佳
(受信)
あっ!
はるちゃんからだ
えっ?
忘れた訳では、ないよ。
受験生だから
悪いなって思ってしなかっただけだよ。
(送信)
春菜
(受信)
もう合格発表終わってるのにですか!
(送信)
愛佳
(受信)
合格発表が終わっても色々と忙しいでしょう。
だからしなかったの。
(送信)
春菜
(受信)
それは言い訳ですよね。
(送信)
愛佳
(受信)
言い訳?ほんとだよ。
(送信)
春菜
(受信)
もう私達は終わりですか?
(送信)
愛佳
(受信)
終?何が終わりなの?
(送信)
春菜
(受信)
私達の関係です!
(送信)
愛佳
(送信)
終わりも何も、今まで通りでしょう?
(送信)
春菜
(受信)
今まで通りって事は、好きになっても
良いって事ですよね。
(送信)
愛佳
(受信)
それは自由だけど、
本気で付き合うって言うか
そう言うのは今は出来ない。
色々、やりたい事もあるから
(送信)
春菜
(受信)
やりたい事?
なんですか?
(送信)
愛佳
(受信)
部活で短編小説が出版されるので、
次回作品を書かないと駄目見たいなので、
時間の余裕がないの。
(送信)
春菜
(受信)
えっ!
小説が出版なんですか!
(送信)
愛佳
(受信)
そうみたい。
出版社から学園、文芸部へオファーが
来て、是非にと言われた見たい。
(送信)
春菜
(受信)
何で教えてくれなかったんですか!
(送信)
愛佳
(受信)
また、正式決まった訳じゃないし
春休み中に出版社と打ち合わせしてからだもん。
(送信)
春菜
(受信)
ふーん、そうなん。
それに、まなみん誕生日会
するんでしょう。
(送信)
愛佳
(受信)
うん、さとちゃんの家でする予定で
決まっちゃった。
(送信)
春菜
(受信)
何で聡美さんの家でやるんですか!
(送信)
愛佳
(受信)
何でってそう言う流れになっちゃったんだもん。
(送信)
春菜
(受信)
わたしわたし、呼ばれてないし!
(受信)
愛佳
(受信)
さとちゃんに言うから、みんなで
一緒に楽しくやろうよ。
(送信)
春菜
(受信)
お邪魔じゃないんですか?
(送信)
愛佳
(受信)
だってわたしの誕生日会だよ。
お邪魔なんて思ってないからね。
だから、みんなで楽しくやろうね。
(送信)
春菜
(受信)
じゃー行きます。
よろしくお願いします。
(送信)
愛佳
(受信)
じゃー言っておくね。
それじゃーまたね。
(送信)
春菜
(受信)
うん、またね。
(送信)
• ───── ✾ ───── •
誕生日会の土曜日
聡美の屋敷
詩織
やっぱり
デカい家!
愛佳
凄いよね。
(チャイムを鳴らす愛佳)
聡美
(インターホンから聡美)
居たわね。
今、門のロックを解除するから
玄関まで、入って来て。
(門のロック解除音、ガッチャ)
愛佳
うん、おじゃましまーす。
詩織
凄い豪邸
(玄関のドアを開ける詩織)
聡美
我が屋敷にようこそ
詩織
なななつー格好してるの!
愛佳
ドレスじゃん
詩織
誰が主役なんだか?
聡美
まな、貴女はお着替えするのよ。
詩織
真逆のコスプレ?
聡美
今日は私好みにコージュネートして上げる。
愛佳
変なのはやだよ。
聡美
衣装室でお着替えしましょう。
それと皆が待ってるから。
詩織
もう皆来てるの?
聡美
フルメンバーお待ちかねよ。
詩織
だから11時半って言ったのね。
聡美
しおは客室リビングに行ってて。
詩織
あいよ。
• ───── ✾ ───── •
愛佳は聡美と着替えに衣装部屋に
行き、ドレスに着替えさせられる。
• ───── ✾ ───── •
客室リビングのドアが開く
全員が
愛佳、誕生日おめでとう。
Happybirthday Manaka
愛佳
(うるうる涙目)
ありがとう。
人生初めて、こんなに沢山の人に
祝って貰うの。
聡美
さー!
みんな、まなにプレゼントあげましょう。
春菜
(小さい声で)
まなみん、誕生日おめでとう。
プレゼント、受け取って下さい。
愛佳
ありがとう、はるちゃん。
開けてもいいかな?
春菜
後で開けて下さい。
愛佳
うん、楽しみ
後で開けるね。
詩織
まなっち
あいよ。プレゼント
愛佳
しーちゃんありがとう。
玲奈
大した物じゃないけど
はい。
テディベアの可愛いキーホルダー
愛佳
れちちゃん
可愛いよ。
ありがとう。
聡美
私のは特別だよ。
はい、上げる。
愛佳
おーデカい。
なんだろう?
ありがとう、さとちゃん。
聡美
帰ってから開けてね。
愛佳
うん、分かった。
美穂
まな、プレゼントだよ。
愛佳
なんか?本?
美穂
違うよ、イラスト
まなのイメージイラストを可愛いく
書いたから、原画をプレゼントしたの。
愛佳
ありがとう、みーちゃん
わたしのイメージイラスト
開けてもいい?
美穂
いいよ。
愛佳
(丁寧にラッピングを取り開ける愛佳)
凄い!
わたしより可愛い
何故、メイド服なの?
美穂
登龍祭の時に着てたメイドコスが
可愛くてそれをイメージして描いてみたの。
上手くないけど受け取ってね。
愛佳
そんな事ないよ、可愛いし綺麗
萼に(がくに)入れてお部屋に飾って置くね。
本当にありがとう。
百合
私は、これ
ドライフラワーだよ。
ゼラニウムとジャスミン
誕生花でしょう。
ゼラニウムの花言葉は
「尊敬」「信頼」「真の友情」
ジャスミンの花言葉は
「誘惑」
それと、花の本
愛佳
ありがとう。
ドライフラワーを貰うの初めてなので、
とても嬉しい。
それと、花の本まで貰っていいのかな?
百合
ドライフラワーだけだと
ちょっと寂しいと、思って
花の本を付け加えたの
喜んで貰えて良かった。
愛佳香
大切にするね。
由奈
飛び入りで参加なんだけど、
はぃ プレゼントです。
愛佳
そんな来てくれて嬉しいし
ありがとう。
何かなプレゼントは
開けてもいいかな?
由奈
はい、どうぞ開けて下さい。
愛佳
(愛佳はプレゼントのラッピングを開ける)
これは星のヘアピン
可愛い
(愛佳は付けてるヘアピンを外し貰った星のヘアピンを付ける。)
どうかな?
似合う?
由奈
はい 何時も可愛いヘアピンを付けてるから
きっとヘアピンが好きなんかなと思い。
選びました。
とても、お似合いです。
愛佳
嬉しいよ。
大切に使わせて貰うね。
苺香
私は生サックスと
収録したCDをプレゼントするね。
じゃー まなちゃんが好きな曲
カブトムシを演奏します。
愛佳
ほんと
嬉しいし ありがと。
苺香
(苺香は持ってきたサックスを取り出し、カブトムシを演奏し始める。)
♪♬~~~~~♬
全員がうっとり聴く。
愛佳は小さい声で唄う
春菜
まなみんが唄ってる。
それも目の前で♡
詩織
やっぱり
まなっちは上手いよね。
苺香のサックスもいいよ。
聡美
なんかさ ライブコンサート見たいね。
美穂
ばえるわ
いいわ。
百合
素敵(うっとり)
何かした気分ね。
美穂
そうだね。
由奈
初めて聴いちゃったけど、
凄い
はるちゃんが好きになるのも分かるよ。
玲奈
由奈姫はだめだよ
浮気しちゃったら!
由奈
そませんよ
だって私は玲奈お姉さましか
見てませんもん
玲奈
それならいいけど。
聡美
何だ、すっかり
ラブカップルになってるし!
少し前は まな 命って感じだったのにね!
玲奈
うるさ!
由奈姫には由奈姫の良さがあるのだ!
まなはまなの良さがあるけど、
叶わぬ夢を追いかけても仕方ないし
私の事しか見てない
由奈姫は、私の天使なんだかれね。
由奈
玲奈お姉さま
好き♡
詩織
バカップル誕生。
百合
いただきました。
• ───── ✾ ───── •
苺香の生サックスの演奏と釣られて唄った愛佳の歌声が
みんなのハートを釘付けにした。
• ───── ✾ ───── •
苺香
緊張した!
まなちゃんの歌とコラボなんて
私の方が嬉しかったよ。
ありがとうまなちゃん
愛佳
ごめんね。
好きな曲だったので、知らぬ間に
歌ってしまい。
演奏の邪魔をしちゃったね。
苺香
そんな事ないよ。
何時も吹奏部の演奏とか
練習で吹くだけだから
歌声と一緒にするの初めてだったので
とても新鮮だったよ。
愛佳
なんか、演奏に合わせて唄うのも
ありだなって感じたよ。
春菜
スマホのビデオで撮れば良かった。
詩織
はるちゃん
任せてバッチリ撮ったから
聡美
ナイスしお!
春菜
後でそのビデオを下さい。
詩織
みんなに送るよ。
由奈
凄く可愛い声と演奏がマッチしてて
プロ並みだよね。
玲奈
まなはアイドル素質大あり
間違えなし!
プロデュースしたい!
聡美
はいはい そこまで、
さープレゼントも渡したし
我が家!
御自慢のご馳走を堪能あれ
執事 黒川じー
用意して
執事 黒川
はい、お嬢様
御用意致します。
詩織
なんと、執事まで、居るの!
それにメイドさんまで居る!
愛佳
リアルメイドさん
凄いし
可愛いメイド服
玲奈
どんだけの料理!
さとは何者なの?
春菜
あのメイド服をまなみんに着させたら
きっと似合うよね。
聡美
はる、それいいかも
衣装替えの時、着させてみましょう。
愛佳
えっ!
衣装替え?
美穂
今のドレスもバッチリスマホの写真に
撮ったし。
また、違うメイド服の写真も頂きます。
また、新しい素材でイラスト書いてまるね。
愛佳
また、書いてくれるの
それなら着る!
百合
それで、食事の合間に撮影会しましょう。
苺香
私、高大付属に来て良かった!
由奈
もう少しで、同じ学園になるなって
幸せ。
春菜
わたしわたしも同感
聡美
そっかー
2人共、合格したんだよね。
じゃー、改めて
おめでとう。
詩織
あー
ようこそ
私立高関大学付属学院
おめでとう。
玲奈
おめでとう。
毎日、会えるね
由奈
はい、玲奈お姉様。
美穂
ほんと、賑やかになるよね。
おめでとう。
百合
美穂ちゃん
そうだね。
百合仲間が増えて
楽しみが増える
春菜ちゃん、由奈ちゃん
おめでとう。
苺香
こんな可愛い後輩が来るのね。
是非 、吹部に入って下さい。
お二人さん、おめでとう。
愛佳
後輩なんだね。
と!言う事は
わたし達は2年生になるんだ!
はるちゃん、ゆなちゃん
おめでとうね。
春菜
これからは遠慮なく傍に居ますよ。
聡美
学年が違うのだから
そうそう一緒にはならないよーだ!
春菜
いいもん
同じ学園ってだけで
同じ校舎で
同じ空気を吸える
それだけでも
幸せなの!
詩織
新学期が大変になるね。
聡美
はいはい
じゃー、料理が冷めない家に
頂きましょう。
立食パーティーだから
各自、好きな料理を食べて下さい。
愛佳
ホテル並だよね。
詩織
も~
さと、私をお嫁に貰ってくれないかな?
聡美
しおはさ
私なんかより
毎日、美味しい料理が食べたいだけでしょう。
詩織
分かる
(笑い)
• ───── ✾ ───── •
こうして、愛佳の誕生日会は
盛り上がり
夢の一時をフルメンバーで過ごした。
• ───── ✾ ───── •
聡美
そっかー
二人は中学生を卒業するんだね。
春菜
そうですけど、
それが何か?
聡美
卒業旅行に行かないの?
由奈
高校生とか大学生じゃないし
普通に春休みを過ごすだけですよ。
愛佳
旅行ね。
春休みに何処か行きたいよね。
詩織
みんなで旅行もいいかも
さと、何処か別荘ないの?
玲奈
別荘?
美穂
別荘あるの?
百合
ほんと?
苺香
ほんとお嬢様なんだ!
聡美
そうね。
沖縄にあるから
皆で行こうか?
旅費はね
格安で行けるわよ。
詩織
聡様、おねげーです。
わしら貧民を夢の別荘へ
連れてってくんなまし
玲奈
しおってさ
美味し物を食べられるなら
何処でもいいんじゃないの?
詩織
まーね。
愛佳
皆で行ける旅行なんて
素敵過ぎる。
聡美
まな、あなたの為に
この私が一肌脱ぐよ。
皆、池部財閥に任せなさい!
春休みは沖縄旅行よ!
全員
わーおー
(パチパチパチ拍手)
美穂
これはまた、波乱の旅行になりそう。
百合
楽しみが増える
苺香
夢見たい。
聡美
まなを頂きますわ(クスクス)
春菜
まなみんと一夜を
そして初夜を貰っちゃお。
玲奈
由奈姫をどう料理しようかな?
由奈
玲奈お姉様と一夜
もしかしての一夜になるのかな?
• ───── ✾ ───── •
愛佳
はるちゃんのプレゼントは何かな?
えっ?
💍指輪?
あれれ?
各して
それぞれの思惑が交差する
春休み沖縄旅行は?
波乱の旅行か?
楽しい旅行か?
乞うご期待してね。
次回
第24章「春休み沖縄旅行」
詩織
それにしても
さとの豪邸も凄かったけど
執事やメイドも居たんだね。
聡美
私を誰だと思ってるのよ。
池部財閥のお嬢様よ
うふふふふふ。
玲奈
まーある所にはあるんだね。
美穂
立食料理なんてホテルのパーティーだよね。
百合
衣装替えのまなちゃんも可愛いかったし
目の保養になりました。
癒されたーって感じ。
苺香
私はまなちゃんとコラボ出来たから
それだけで、満足。
由奈
呼んで貰えて良かったけど
沖縄旅行も楽しみ。
詩織
もーきりがないから
次回の予告しまーす。
次回、第24章
「春休み沖縄旅行」
それぞれの目的が錯綜する
甘く危険な香りの沖縄旅行
ドタバタ旅行になるか?
それとも、ラブラブ旅行になるのか?
乞うご期待してね。
聡美
まな、はるから指輪を貰ったって
ほんと?
愛佳
見て、指輪だよ。
聡美
なななななに!
あのガキは何考えてるのよ!
春菜
先手必勝ですっ!
お先にいただきマース。
愛佳
わたし?どうなるの?
食べられちゃうの?
詩織
はいはい、そこまでって!
おわりにしましょう。
美穂
波乱の予感
百合
泥沼化するのかな?
玲奈
マズはキスから
そして、キスさえすれば
落とせる!
由奈
ドキドキする。
詩織
いい加減にして!
バレンタインデーに愛佳の家で
ガトーショコラを皆で作る事になり
フルメンバーが集まる。
春菜は後輩からガチチョコを貰い
返事に悩んで居ることを皆に話す。
聡美からは受け取るのが悪いと言われ
余計、落ち込む春菜
そんな中、由奈が遅れて来る。
由奈から玲奈へガチチョコを上げた事で
全員がビックリする。
玲奈の返事を聞く前に愛佳の気持ちはどうなのかと、振られる。
愛佳は今は誰とも付き合わない事を言う
それを聞いた春菜は動揺する。
帰り際に、春菜を呼び止め
バレンタインチョコの事を言われ
春菜は落ち込む。
後で玲奈は由奈と付き合う事になる。
その事で春菜から連絡が途絶える。
• ───── ✾ ───── •
斉藤家、入試前日の夜
玲奈
はる大丈夫?
春菜
余裕だもん
玲奈
ならいいけど。
春菜
最近、ちぃ姉は部屋にこもって何してるの?
玲奈
由奈ちゃんとチャットしてたり
電話したりしてるだけよ。
春菜
ふーん
いいね!
玲奈
はる、最近
変だよ?
春菜
別に
玲奈
ははーん
まなの事でしょう。
春菜
そんな名前の人しらない!
玲奈
何か言われたの?
まなは学園では普通にしてるけどね。
私に対しても今まで通りだけど?
春菜
だから、そんな名前の人
知らない!
玲奈
そんなに天邪鬼になってれば
どんどんまなは離れていっちゃうよ。
春菜
離れて行けばいいさ!
玲奈
なら、同じ学園じゃなくても
いいんじゃないの?
春菜
今更、願書だして変えられないし
玲奈
そんな事言ってると
さとに取られるからね。
春菜
もう、うるさい
掘っておいて!
玲奈
はいはい
• ───── ✾ ───── •
結局、バレンタインデーの日から
3週間の間、愛佳からも連絡は無く
春菜も意地を張って連絡をしなかった。
春菜の危機はまだ続くのか?
入試も終わり
合格発表の日
• ───── ✾ ───── •
春菜の母
彩芽(あやめ)
番号はあったの?
春菜
226.228.229!
229番
合ったよ。
彩芽
春菜の成績なら余裕でしょう。
春菜
お母さん
でも、やっぱりドキドキするよ。
彩芽
期日までに書類の提出と
入学金と一学期の授業料
それと制服
お金が掛かるわね。
特に制服が高いわ!
春菜
だってブランドの制服なんでしょう。
彩芽
そうよ。
玲奈みたいに、途中で違う学校へ行きたいなんて言わないでね。
春菜
それはないよ。
彩芽
帰りましょう。
春菜
うん、
• ───── ✾ ───── •
数日後
学園では。
• ───── ✾ ───── •
愛佳達は3年生の卒業など
部活の文芸部部長と副部長から
今後、文芸部の活動方針を受け継ぐ事になる。
文芸部部長
渡部 美里
私達、3年生はもう少しで卒業します。
そこで、2年生から
新部長と副部長を決めたいと
思います。
新部長は
猪熊 茉白さん
副部長は
鹿島 愛佳さんに決めます。
意義はありますか?
茉白
私が!
責任重大です。
愛佳
なんでわたしもなんですか?
副部長
砂城 おぼろ
それはね。
登龍祭の時の短編小説が
思った以上、好評でね。
まなちゃんが3年生になった時は
部長になって欲しい願いと、
2年生で副部長を経験すれば
3年生になった時も部長へすんなりと
出来ると思ったからよ。
これはみさと決めた事なの。
だから、お願い。
愛佳
部長、そうなんですか?
美里部長
色々と考えた結果と
実話ね、出版社から
短編小説のオファーも来てるの
愛佳
出版社から?
茉白
凄い名誉な事よね。
おぼろ副部長
私もびっくり
学園以来の出来事
詩織
まなっちは小学校の時から
本好きだったもんね。
玲奈
顔も声も可愛いし
歌も上手い
そして、文才もある
将来は何になりたいの?
愛佳
決めてない?
玲奈
私がさ
プロデュースして上げようか?
詩織
また、そんな事を言って
まなっちを困らせないでよね。
玲奈
あなたは表舞台へ出るべき
選ばれた人よ。
愛佳
れいちゃんがでればいいじゃん
詩織
そうよね。
その容姿だもん
人気でるわよ。
玲奈
私、そう言う
めんどくさいの嫌い!
美里部長
まなちゃん
どうかな?
高校生の作家デビューなんて
素敵だと思わない。
取り敢えず、本人の希望もあるからって
お話を止めてあるの。
愛佳
でも、短編小説なら書けるけど
長編となれば、学園の事もあるし
書く自信ない。
おぼろ副部長
今回の短編小説だけでも
出してから
今後の事を考えればいいと思うんだけど?
詩織
夢が叶うチャンスよ。
公開しなさい。
玲奈
私も書いて見ようかな?
詩織
れいは文才ないでしょうが!
玲奈
しおだってそうじゃん!
詩織
私は
まなっちにくっついて文芸部に入部
しただけだもんねーぇ。
美里部長
出版社には連絡しますから
それと、私達が居なくなった後は
毎年、同じ事の繰り返しだけど、
新たにやりたい企画があれば
顧問の由香里先生に相談して下さい。
たまに、見に来るね。
おぼろ副部長
皆さんこれからは貴方達の部活になるのだけら、気張って下さい。
全員
はい。
茉白
まなちゃん
宜しくね。
愛佳
こちらこそよろしくお願いします。
• ───── ✾ ───── •
その後
3年生の卒業式があり
何事も無く無事に卒業して行く
3年生不在の3月中頃から春休み前になる。
そのら前に愛佳の誕生日も近付いて来た。
• ───── ✾ ───── •
詩織
そういえばさ
まなっち、もう直ぐ誕生日だよね。
3月15日だよね。
愛佳
そうだよ。
聡美
私の家で祝ってあけるわよ。
愛佳
それはわるいよ。
詩織
私も呼んでくれるの?
聡美
仕方ないわね。
いいわよ。
玲奈
皆で祝って上げるからね。
聡美
いつの間に居るし?
詩織
そう言う話には
直ぐに嗅ぎつけてくるよね。
玲奈
何よ、人を犬みたいに言って。
聡美
お宅の妹は出入り禁止だからね。
愛佳
それは可哀想だよ。
詩織
つーか
最近、見かけないと言うか
話題にもならないよね。
れい、どうしたの?
妹さんは?
玲奈
バレンタインの時の事が
ショックで落ち込んでる見たいよ。
まな、連絡して上げなよ。
聡美
放っておけば。
愛佳
そんなにわたし冷たく言ったのかな?
詩織
そんな事はないと思うよ。
今は付き合いたくないって
言われたら
事実上、フラれたと思うのは
誰が聞いても同じじゃないの?
聡美
でも、まなは今はって
言ったよね。
愛佳
今はね
なんと言うか
本気で好きになる
余裕がない。
詩織
部活もあるし
なんたって副部長さんだもんね。
聡美
えっ!
マジで
愛佳
マジです。
玲奈
そうよ文芸部通しで、出版社から
オファーが来たぐらいだもんね。
いよいよ作家デビュー
愛佳
まだ、どうなるな分からないし
詩織
何を言う
愛佳先生
愛佳
また、そうやってカラカウ!
詩織
そう言えばさ
れい、由奈ちゃんと上手くやってるの?
玲奈
それがさ、もう可愛いくて
私好みにしがいあるわよ。
聡美
まだ、中学生なんだからね。
変な事、しないでよね。
玲奈
徐々にね。
愛佳
れいちゃんってエッチだね。
聡美
変態だよ。
玲奈
失礼な!
詩織
さととしては
ライバルが一人減って良かったよね。
聡美
楽勝よ。
愛佳
別にこのままの関係でも
いいじゃないの?
聡美
今はね。
じゃ、土曜日に家でまなの
誕生日会をするからね。
各自、プレゼントを持参して
来ること。
それと
美穂達も呼びましょう。
詩織
さとの家か
どんな豪華な料理なのかな?
楽しみ。
愛佳
しーちゃん
いつもそればっか。
詩織
いいでしょう。
私の生き甲斐は食べる事
すなわちそれ人生、その物
玲奈
それ、分かる!
聡美
いくら食べても太らない
二人が憎ったらしい。
愛佳
だよね。
• ───── ✾ ───── •
愛佳の誕生日は水曜日だったので、その週の土曜日に聡美の家でやる事になる。
• ───── ✾ ───── •
斉藤家では?
玲奈
はる、いつまでへそを曲げてるのよ!
春菜
わたしの勝手でしょう。
玲奈
そうやって、意地を張ってると
損するよ。
春菜
うるさいな!
玲奈
そう、今度の土曜日にさとの家で
まなの誕生日会するよ。
はるは、出席しないの?
春菜
何それ!
勝手に決めて!
それに、お声、掛かってないし!
玲奈
私は呼ばれたから行くけど
はるも一緒に行かない?
さとに連絡して上げるから
春菜
行かない!
玲奈
いいんだね。
春菜
勝手にすれば!
玲奈
ほんと意地っ張りと言うか
強情と言うか
そんな風だと嫌われるわよ。
春菜
もう関係ないし
玲奈
あっそっ!
· · • • • ✤ • • • · ·
少し間、いじけていたが、春菜は
愛佳へLINEをした。
· · • • • ✤ • • • · ·
春菜
何で、LINEをしてくれないのですか?
わたしわたしの事なんか
忘れたのですか?
(送信)
愛佳
(受信)
あっ!
はるちゃんからだ
えっ?
忘れた訳では、ないよ。
受験生だから
悪いなって思ってしなかっただけだよ。
(送信)
春菜
(受信)
もう合格発表終わってるのにですか!
(送信)
愛佳
(受信)
合格発表が終わっても色々と忙しいでしょう。
だからしなかったの。
(送信)
春菜
(受信)
それは言い訳ですよね。
(送信)
愛佳
(受信)
言い訳?ほんとだよ。
(送信)
春菜
(受信)
もう私達は終わりですか?
(送信)
愛佳
(受信)
終?何が終わりなの?
(送信)
春菜
(受信)
私達の関係です!
(送信)
愛佳
(送信)
終わりも何も、今まで通りでしょう?
(送信)
春菜
(受信)
今まで通りって事は、好きになっても
良いって事ですよね。
(送信)
愛佳
(受信)
それは自由だけど、
本気で付き合うって言うか
そう言うのは今は出来ない。
色々、やりたい事もあるから
(送信)
春菜
(受信)
やりたい事?
なんですか?
(送信)
愛佳
(受信)
部活で短編小説が出版されるので、
次回作品を書かないと駄目見たいなので、
時間の余裕がないの。
(送信)
春菜
(受信)
えっ!
小説が出版なんですか!
(送信)
愛佳
(受信)
そうみたい。
出版社から学園、文芸部へオファーが
来て、是非にと言われた見たい。
(送信)
春菜
(受信)
何で教えてくれなかったんですか!
(送信)
愛佳
(受信)
また、正式決まった訳じゃないし
春休み中に出版社と打ち合わせしてからだもん。
(送信)
春菜
(受信)
ふーん、そうなん。
それに、まなみん誕生日会
するんでしょう。
(送信)
愛佳
(受信)
うん、さとちゃんの家でする予定で
決まっちゃった。
(送信)
春菜
(受信)
何で聡美さんの家でやるんですか!
(送信)
愛佳
(受信)
何でってそう言う流れになっちゃったんだもん。
(送信)
春菜
(受信)
わたしわたし、呼ばれてないし!
(受信)
愛佳
(受信)
さとちゃんに言うから、みんなで
一緒に楽しくやろうよ。
(送信)
春菜
(受信)
お邪魔じゃないんですか?
(送信)
愛佳
(受信)
だってわたしの誕生日会だよ。
お邪魔なんて思ってないからね。
だから、みんなで楽しくやろうね。
(送信)
春菜
(受信)
じゃー行きます。
よろしくお願いします。
(送信)
愛佳
(受信)
じゃー言っておくね。
それじゃーまたね。
(送信)
春菜
(受信)
うん、またね。
(送信)
• ───── ✾ ───── •
誕生日会の土曜日
聡美の屋敷
詩織
やっぱり
デカい家!
愛佳
凄いよね。
(チャイムを鳴らす愛佳)
聡美
(インターホンから聡美)
居たわね。
今、門のロックを解除するから
玄関まで、入って来て。
(門のロック解除音、ガッチャ)
愛佳
うん、おじゃましまーす。
詩織
凄い豪邸
(玄関のドアを開ける詩織)
聡美
我が屋敷にようこそ
詩織
なななつー格好してるの!
愛佳
ドレスじゃん
詩織
誰が主役なんだか?
聡美
まな、貴女はお着替えするのよ。
詩織
真逆のコスプレ?
聡美
今日は私好みにコージュネートして上げる。
愛佳
変なのはやだよ。
聡美
衣装室でお着替えしましょう。
それと皆が待ってるから。
詩織
もう皆来てるの?
聡美
フルメンバーお待ちかねよ。
詩織
だから11時半って言ったのね。
聡美
しおは客室リビングに行ってて。
詩織
あいよ。
• ───── ✾ ───── •
愛佳は聡美と着替えに衣装部屋に
行き、ドレスに着替えさせられる。
• ───── ✾ ───── •
客室リビングのドアが開く
全員が
愛佳、誕生日おめでとう。
Happybirthday Manaka
愛佳
(うるうる涙目)
ありがとう。
人生初めて、こんなに沢山の人に
祝って貰うの。
聡美
さー!
みんな、まなにプレゼントあげましょう。
春菜
(小さい声で)
まなみん、誕生日おめでとう。
プレゼント、受け取って下さい。
愛佳
ありがとう、はるちゃん。
開けてもいいかな?
春菜
後で開けて下さい。
愛佳
うん、楽しみ
後で開けるね。
詩織
まなっち
あいよ。プレゼント
愛佳
しーちゃんありがとう。
玲奈
大した物じゃないけど
はい。
テディベアの可愛いキーホルダー
愛佳
れちちゃん
可愛いよ。
ありがとう。
聡美
私のは特別だよ。
はい、上げる。
愛佳
おーデカい。
なんだろう?
ありがとう、さとちゃん。
聡美
帰ってから開けてね。
愛佳
うん、分かった。
美穂
まな、プレゼントだよ。
愛佳
なんか?本?
美穂
違うよ、イラスト
まなのイメージイラストを可愛いく
書いたから、原画をプレゼントしたの。
愛佳
ありがとう、みーちゃん
わたしのイメージイラスト
開けてもいい?
美穂
いいよ。
愛佳
(丁寧にラッピングを取り開ける愛佳)
凄い!
わたしより可愛い
何故、メイド服なの?
美穂
登龍祭の時に着てたメイドコスが
可愛くてそれをイメージして描いてみたの。
上手くないけど受け取ってね。
愛佳
そんな事ないよ、可愛いし綺麗
萼に(がくに)入れてお部屋に飾って置くね。
本当にありがとう。
百合
私は、これ
ドライフラワーだよ。
ゼラニウムとジャスミン
誕生花でしょう。
ゼラニウムの花言葉は
「尊敬」「信頼」「真の友情」
ジャスミンの花言葉は
「誘惑」
それと、花の本
愛佳
ありがとう。
ドライフラワーを貰うの初めてなので、
とても嬉しい。
それと、花の本まで貰っていいのかな?
百合
ドライフラワーだけだと
ちょっと寂しいと、思って
花の本を付け加えたの
喜んで貰えて良かった。
愛佳香
大切にするね。
由奈
飛び入りで参加なんだけど、
はぃ プレゼントです。
愛佳
そんな来てくれて嬉しいし
ありがとう。
何かなプレゼントは
開けてもいいかな?
由奈
はい、どうぞ開けて下さい。
愛佳
(愛佳はプレゼントのラッピングを開ける)
これは星のヘアピン
可愛い
(愛佳は付けてるヘアピンを外し貰った星のヘアピンを付ける。)
どうかな?
似合う?
由奈
はい 何時も可愛いヘアピンを付けてるから
きっとヘアピンが好きなんかなと思い。
選びました。
とても、お似合いです。
愛佳
嬉しいよ。
大切に使わせて貰うね。
苺香
私は生サックスと
収録したCDをプレゼントするね。
じゃー まなちゃんが好きな曲
カブトムシを演奏します。
愛佳
ほんと
嬉しいし ありがと。
苺香
(苺香は持ってきたサックスを取り出し、カブトムシを演奏し始める。)
♪♬~~~~~♬
全員がうっとり聴く。
愛佳は小さい声で唄う
春菜
まなみんが唄ってる。
それも目の前で♡
詩織
やっぱり
まなっちは上手いよね。
苺香のサックスもいいよ。
聡美
なんかさ ライブコンサート見たいね。
美穂
ばえるわ
いいわ。
百合
素敵(うっとり)
何かした気分ね。
美穂
そうだね。
由奈
初めて聴いちゃったけど、
凄い
はるちゃんが好きになるのも分かるよ。
玲奈
由奈姫はだめだよ
浮気しちゃったら!
由奈
そませんよ
だって私は玲奈お姉さましか
見てませんもん
玲奈
それならいいけど。
聡美
何だ、すっかり
ラブカップルになってるし!
少し前は まな 命って感じだったのにね!
玲奈
うるさ!
由奈姫には由奈姫の良さがあるのだ!
まなはまなの良さがあるけど、
叶わぬ夢を追いかけても仕方ないし
私の事しか見てない
由奈姫は、私の天使なんだかれね。
由奈
玲奈お姉さま
好き♡
詩織
バカップル誕生。
百合
いただきました。
• ───── ✾ ───── •
苺香の生サックスの演奏と釣られて唄った愛佳の歌声が
みんなのハートを釘付けにした。
• ───── ✾ ───── •
苺香
緊張した!
まなちゃんの歌とコラボなんて
私の方が嬉しかったよ。
ありがとうまなちゃん
愛佳
ごめんね。
好きな曲だったので、知らぬ間に
歌ってしまい。
演奏の邪魔をしちゃったね。
苺香
そんな事ないよ。
何時も吹奏部の演奏とか
練習で吹くだけだから
歌声と一緒にするの初めてだったので
とても新鮮だったよ。
愛佳
なんか、演奏に合わせて唄うのも
ありだなって感じたよ。
春菜
スマホのビデオで撮れば良かった。
詩織
はるちゃん
任せてバッチリ撮ったから
聡美
ナイスしお!
春菜
後でそのビデオを下さい。
詩織
みんなに送るよ。
由奈
凄く可愛い声と演奏がマッチしてて
プロ並みだよね。
玲奈
まなはアイドル素質大あり
間違えなし!
プロデュースしたい!
聡美
はいはい そこまで、
さープレゼントも渡したし
我が家!
御自慢のご馳走を堪能あれ
執事 黒川じー
用意して
執事 黒川
はい、お嬢様
御用意致します。
詩織
なんと、執事まで、居るの!
それにメイドさんまで居る!
愛佳
リアルメイドさん
凄いし
可愛いメイド服
玲奈
どんだけの料理!
さとは何者なの?
春菜
あのメイド服をまなみんに着させたら
きっと似合うよね。
聡美
はる、それいいかも
衣装替えの時、着させてみましょう。
愛佳
えっ!
衣装替え?
美穂
今のドレスもバッチリスマホの写真に
撮ったし。
また、違うメイド服の写真も頂きます。
また、新しい素材でイラスト書いてまるね。
愛佳
また、書いてくれるの
それなら着る!
百合
それで、食事の合間に撮影会しましょう。
苺香
私、高大付属に来て良かった!
由奈
もう少しで、同じ学園になるなって
幸せ。
春菜
わたしわたしも同感
聡美
そっかー
2人共、合格したんだよね。
じゃー、改めて
おめでとう。
詩織
あー
ようこそ
私立高関大学付属学院
おめでとう。
玲奈
おめでとう。
毎日、会えるね
由奈
はい、玲奈お姉様。
美穂
ほんと、賑やかになるよね。
おめでとう。
百合
美穂ちゃん
そうだね。
百合仲間が増えて
楽しみが増える
春菜ちゃん、由奈ちゃん
おめでとう。
苺香
こんな可愛い後輩が来るのね。
是非 、吹部に入って下さい。
お二人さん、おめでとう。
愛佳
後輩なんだね。
と!言う事は
わたし達は2年生になるんだ!
はるちゃん、ゆなちゃん
おめでとうね。
春菜
これからは遠慮なく傍に居ますよ。
聡美
学年が違うのだから
そうそう一緒にはならないよーだ!
春菜
いいもん
同じ学園ってだけで
同じ校舎で
同じ空気を吸える
それだけでも
幸せなの!
詩織
新学期が大変になるね。
聡美
はいはい
じゃー、料理が冷めない家に
頂きましょう。
立食パーティーだから
各自、好きな料理を食べて下さい。
愛佳
ホテル並だよね。
詩織
も~
さと、私をお嫁に貰ってくれないかな?
聡美
しおはさ
私なんかより
毎日、美味しい料理が食べたいだけでしょう。
詩織
分かる
(笑い)
• ───── ✾ ───── •
こうして、愛佳の誕生日会は
盛り上がり
夢の一時をフルメンバーで過ごした。
• ───── ✾ ───── •
聡美
そっかー
二人は中学生を卒業するんだね。
春菜
そうですけど、
それが何か?
聡美
卒業旅行に行かないの?
由奈
高校生とか大学生じゃないし
普通に春休みを過ごすだけですよ。
愛佳
旅行ね。
春休みに何処か行きたいよね。
詩織
みんなで旅行もいいかも
さと、何処か別荘ないの?
玲奈
別荘?
美穂
別荘あるの?
百合
ほんと?
苺香
ほんとお嬢様なんだ!
聡美
そうね。
沖縄にあるから
皆で行こうか?
旅費はね
格安で行けるわよ。
詩織
聡様、おねげーです。
わしら貧民を夢の別荘へ
連れてってくんなまし
玲奈
しおってさ
美味し物を食べられるなら
何処でもいいんじゃないの?
詩織
まーね。
愛佳
皆で行ける旅行なんて
素敵過ぎる。
聡美
まな、あなたの為に
この私が一肌脱ぐよ。
皆、池部財閥に任せなさい!
春休みは沖縄旅行よ!
全員
わーおー
(パチパチパチ拍手)
美穂
これはまた、波乱の旅行になりそう。
百合
楽しみが増える
苺香
夢見たい。
聡美
まなを頂きますわ(クスクス)
春菜
まなみんと一夜を
そして初夜を貰っちゃお。
玲奈
由奈姫をどう料理しようかな?
由奈
玲奈お姉様と一夜
もしかしての一夜になるのかな?
• ───── ✾ ───── •
愛佳
はるちゃんのプレゼントは何かな?
えっ?
💍指輪?
あれれ?
各して
それぞれの思惑が交差する
春休み沖縄旅行は?
波乱の旅行か?
楽しい旅行か?
乞うご期待してね。
次回
第24章「春休み沖縄旅行」
詩織
それにしても
さとの豪邸も凄かったけど
執事やメイドも居たんだね。
聡美
私を誰だと思ってるのよ。
池部財閥のお嬢様よ
うふふふふふ。
玲奈
まーある所にはあるんだね。
美穂
立食料理なんてホテルのパーティーだよね。
百合
衣装替えのまなちゃんも可愛いかったし
目の保養になりました。
癒されたーって感じ。
苺香
私はまなちゃんとコラボ出来たから
それだけで、満足。
由奈
呼んで貰えて良かったけど
沖縄旅行も楽しみ。
詩織
もーきりがないから
次回の予告しまーす。
次回、第24章
「春休み沖縄旅行」
それぞれの目的が錯綜する
甘く危険な香りの沖縄旅行
ドタバタ旅行になるか?
それとも、ラブラブ旅行になるのか?
乞うご期待してね。
聡美
まな、はるから指輪を貰ったって
ほんと?
愛佳
見て、指輪だよ。
聡美
なななななに!
あのガキは何考えてるのよ!
春菜
先手必勝ですっ!
お先にいただきマース。
愛佳
わたし?どうなるの?
食べられちゃうの?
詩織
はいはい、そこまでって!
おわりにしましょう。
美穂
波乱の予感
百合
泥沼化するのかな?
玲奈
マズはキスから
そして、キスさえすれば
落とせる!
由奈
ドキドキする。
詩織
いい加減にして!
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