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しおりを挟む「じゃあ、エッチも初めてだよな。いいの?」
「丈士さんなら、いいよ」
丈士が愛撫を始めると、七瀬は体をこわばらせ、唇を薄く開けていた。
あんなに性に奔放だった七瀬が、乳首を吸っただけで身をよじって喘いでいる。
「途中で嫌になったら、遠慮なく言って」
「う、うん。あ、あぁ……んッ」
丈士は七瀬の全身を撫でさすり、慈しむようにキスを落とした。
性器をやんわりと扱き、その快感を促した。
いつも自分さえ気持ち悦ければよかった丈士の、劇的な変化だった。
「大丈夫?」
「う、ん。平気。あぁ、気持ち、悦い……」
七瀬の先端からとろりと体液がこぼれた頃を見計らって、丈士は彼の蕾に指を当ててみた。
そこは固く閉じ、あの独特の体液を分泌してはいなかった。
(七瀬、ホントに悪魔じゃなくなったんだな)
七瀬は、人間になったんだ。
丈士はローションを指に絡めると、じっくり彼の秘所を解していった。
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