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しおりを挟むくりくりと浅く先端を挿れ、その後ゆっくりと奥へ。
士郎の優しい挿入の仕方が、秀実は大好きだった。
大切にされているという実感が、湧いてくる。
「秀実のナカは、いつ挿入っても具合がいいな。よく馴染んで、吸い付いてくる」
優しく挿入ってくる割には、すぐに乱暴になるのだが。
「あッ! 士郎さん、あぁッ! んんぁあ!」
激しく突かれながら考えるのは、士郎の背中だ。
秀実が爪を立てるその背には、極彩色の竜がいる。
(まるで、竜が僕の中で、暴れてるみたいぃッ!)
「んッ、んんあぁ! はぁ、はぁ、あぁああ!」
秀実の嬌声を心地よく聴きながら、士郎もまた快感に浸っていた。
秀実の粘膜がペニスに絡みつき、搾り取って来るのだ。
抜き差しをするたびに、新しい刺激が泡立ち、ぞくぞくする。
「秀実、ナカに。ナカに出すぞ。いいか?」
「来てぇ、いっぱい、士郎さん、欲しいぃ!」
きゅうっ、と秀実が足指を縮めた。
それと同時に、彼の体中が締まる。
士郎は、耐えがたい悦楽を味わった。
「秀実、秀実……ッ」
「あ、はぁッ! は、あ、士郎、さ……んンッ!」
熱い精が、たっぷりと士郎から秀実へ渡された。
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