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 触れた遠田のペニスは、ごつごつしている。
 詩央は、息を飲んだ。
「見たことあるか? こないだ、真珠入れたんだよ」
(もうイヤぁ。助けて、北條さん!)
 後にこのグロテスクな肉茎が自分に挿入って来るかと思うと、気が遠くなりそうだ。
 それでも詩央は、夢中で舌を躍らせた。
 全ては、真のため。
 そう思い込むことで、自分を保っていた。
「おぉ、巧いじゃねえか。じゃ、出すぜ」
(早くイッて。この早漏!)
 生臭くいやらしい、遠田の精が詩央の咥内を汚す。
(うぅ……)
 目じりから涙をにじませながら、詩央はそれを全てきれいに飲み干した。
 休む間もなく、遠田は詩央の腕を引いてベッドへと上げた。
「さ、お楽しみはこれからだ」
「お手柔らかに」
 詩央の脳裏に、水を差しだしてくれた真の姿がよぎった。

『水、飲むか?』

 優しい、北條さん。
 セックスの後に、彼は飲み物をすすめてくれたっけ。
(遠田さんの接待が終わったら、北條さんに会えるんだ。だから、耐えるんだ)
 引き裂く勢いで服を剝がれながら、詩央はそんなことばかり考えていた。

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