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しおりを挟む「白組応援、いくぞ!」
「おう!」
長ランに白ハチマキ、白のたすきに白い手袋を身につけた弦は、その姿だけで白組全員の心を一つにしていた。
キレのいい振り付けも鮮やかで、よく通る声も見事だ。
生徒全員が弦を見ながら、まるでライブに参加しているようなノリで熱狂している。
しかし、弦はそんな大勢の視線を感じながら、ひとり滝汗をかいていた。
(恥ずかしくてたまらん!)
人一倍も十倍も丈夫な、弦の体だ。
残暑の炎天下で長袖の長ランを着ていても平気なのだが、別の種類の汗が流れてくる。
新米20㎏のためだと、我慢してはいる。
しかし、練習が終わっても、女子たちが名残惜しそうに周りから離れない。
廊下を歩いていると、いわゆるヤンキーと目されている男子生徒が、会釈をしてくる。
挙句の果てには、付き合ってください、だの、舎弟にしてほしい、だのと言い出す。
弦はついに、千尋に弱音を吐いていた。
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