期限付きの恋なんて!

大波小波

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 許しが出たら。
 伯父さんが許してくれたら、僕は……。
 通話を終えた宇実の胸は、速く打っていた。
「要さんは、秋にはいなくなっちゃうのに」
 だのに、こんなに。
「こんなに好きになっちゃった……」
 いつも一緒にいたいくらい、好きに。
 彼のマンションで共に寝起きしたいくらい、好きに。
「どうしよう」
 しかし、もう走り出してしまった心は、止まれない。
 宇実は、震える指先で伯父のアドレスをタップした。
 繋がらない。
「伯父さん、忙しいのかな……」
 もう少し。
 もう少しだけ、待ってみて……。
 11回目のコールで、電話は繋がった。

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