時の舟には二人で乗ろう~自分を隠して偽り生きるイケメン俳優とモフモフあやかし少年は、愛を通して心を取り戻す~

大波小波

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1話 仲間たちだよ!

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 オフの一日を使って、隼人はたっぷり休養を取り、リフレッシュした。
 比呂と一緒にドライブをしたり、立ち寄った郊外のカフェでコーヒーを飲んだり。
 たまたまそこに農場があったので、イチゴを摘んで食べてみたり。

「特別に何かをしたわけじゃないのに、とっても満ち足りた気分だ……!」
「隼人さんは、ようやく人並みの生活を始めたからね」
 比呂に言われて、隼人は気づいた。
 幼い頃から、常にスケジュールに、仕事に追われる日々。
 誰かとのんびり、行き当たりばったりで遊ぶなど、久しぶりなのだ。
 しかも、隣にいるのは、最愛の人。

「ああ、ありがたい。ありがたすぎて、涙が出るよ」
「大げさだなぁ」
「いや、比呂くんが傍に居てくれる。それだけで、人生がバラ色だ」
「そ、そんなこと言ったって。何も出ないんだからね!」
 照れて、視線を逸らしてしまう比呂が、可愛い。
 微笑んだ後、隼人は彼に、少し仕事の話を持ち掛けた。

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