時の舟には二人で乗ろう~自分を隠して偽り生きるイケメン俳優とモフモフあやかし少年は、愛を通して心を取り戻す~

大波小波

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1話 すき焼きパーティーだ!

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 隼人のマンションで、すき焼きをご馳走になることとなった、若手ライターの吉永 紫織。
 彼は彼なりの目的があって、隼人の誘いを受けていた。
(桐生 隼人の自宅マンションに、潜入取材ができるなんて。こんなチャンスは滅多にない)
 しかもそこには、自称ハウスキーパーの比呂がいるのだ。
(若くて愛らしい、魅力的な子だ。もし彼が、桐生と恋に落ちたとすれば……)
 ニュースだ、スキャンダルだ、スクープだ!
 そして、それを暴いて記事を書いた者が、私だとすれば。
(一躍、エース記者になれるぞ!)
 妄想で脳内をチリチリさせている紫織に、比呂は不穏なオーラを感じ取っていた。
 大丈夫かな、この人。
 
『比呂くん。こちらは今日、私を取材してくれた、吉永さん』

 隼人さんは、こんな風に紹介してたけど。
(ライターさんを、マンションに連れてきたりして。何を書かれるか、解んないのに!)
 ここはひとつ、僕がしっかりしなきゃ!
 紫織にスリッパを勧めながら、比呂は決意を固めていた。

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