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「あぁっ! そんな、ダメ! だめぇえッ!」
「私のものが、欲しくなった。違うか?」
くちゅん、ぷちゅんと粘っこい水音が鳴る。
恥ずかしい。
そして、自分の淫らな考えが、怖い。
どんどんエッチになっていく、僕が怖い。
「叶、さんッ! もうイヤです。やめてください! やめ、て……ッ!」
「安心して。そのままの自分を、受け入れるんだ」
「あぁああ!」
誠の精が、放たれた。
薄いスキンを通して、その圧が体内にかかる。
高い熱が、打ち付けてくる。
「んぁ、あ! はぁ、あぁんんッ!」
自らも吐き出しながら、瑞樹は身をよじった。
背を反らし、髪を散らして悶えた。
もがく瑞樹の体を、誠はしっかりと抱いていた。
背に、瑞樹の爪が立つ。
薄皮が裂け、血がにじむ。
それでも誠は、彼の体を大切に抱いて離さなかった。
やがて瑞樹が鎮まると、ようやく腕の力を抜いた。
「ふぅ」
一息ついて、静かにその身を引き抜いた。
ひくひくと体を震わせる瑞樹を、そっと撫でていたわった。
「私のものが、欲しくなった。違うか?」
くちゅん、ぷちゅんと粘っこい水音が鳴る。
恥ずかしい。
そして、自分の淫らな考えが、怖い。
どんどんエッチになっていく、僕が怖い。
「叶、さんッ! もうイヤです。やめてください! やめ、て……ッ!」
「安心して。そのままの自分を、受け入れるんだ」
「あぁああ!」
誠の精が、放たれた。
薄いスキンを通して、その圧が体内にかかる。
高い熱が、打ち付けてくる。
「んぁ、あ! はぁ、あぁんんッ!」
自らも吐き出しながら、瑞樹は身をよじった。
背を反らし、髪を散らして悶えた。
もがく瑞樹の体を、誠はしっかりと抱いていた。
背に、瑞樹の爪が立つ。
薄皮が裂け、血がにじむ。
それでも誠は、彼の体を大切に抱いて離さなかった。
やがて瑞樹が鎮まると、ようやく腕の力を抜いた。
「ふぅ」
一息ついて、静かにその身を引き抜いた。
ひくひくと体を震わせる瑞樹を、そっと撫でていたわった。
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