青いバラの花言葉 ～ミステリアス若様アルファ×不憫健気オメガ どうしよう。叶さんのこと、どんどん好きになっていっちゃう～

5

　休憩室は畳の和室で、そこに4年生が5人待っていた。
　この1週間で、見知った顔ぶれだ。
（全員、レギュラーの先輩だ）
　全国大会への出場経験もある、猛者たち。
　そんな彼らに稽古をつけられるのかと、瑞樹は怯えた。
　だが4年生たちは、ニヤニヤしながら声を掛けてきた。

「来たな、白川」
「では今から、新歓乱取りを行う」
　乱取り、って、まさか。
「先輩、僕は柔道をするのは初めてなんです。技とか掛けられると、ケガします！」
　必死の瑞樹の申し出も、彼らには通用しなかった。
　ただ、笑っているだけだ。
「安心しろ、優しくしてやっから」
「痛くないから、大人しくしてろ」

　もうダメだ、と目を瞑ると、瑞樹は突然帯を解かれ、下穿きを下ろされた。
「え！？　ヤだ、何を！」
　あっという間に足払いを掛けられ、畳の上に腹這いに倒される。
「先鋒、ヤれ！」
「待ってました！」
　瑞樹は腰を高く上げさせられた姿勢で、無理やりペニスを突き入れられていた。