半グレの私はなぜピュアなハウスキーパーをこんなに深く愛してしまったんだろう

大波小波

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 あぁ、気持ち、悦い。
 悦すぎて、怖い。
 怖いくらい、気持ち悦い!
「んあぁあ! あぁんッ! はぁ、はッ、あぁあ!」
 真の動きを全身で受け止めながら、今までの彼がどれほど抑えていてくれたかを知った杏だ。
 いや、これでも控えめなのかもしれない。
「真さん! 真さん、まこ、と、さぁん!」
 背を思いきり反らせ、杏は精を吐いた。
 名前を呼びながらイッてくれるとは、嬉しいことだ。
 真は、後ろから杏の小さな体をしっかりと抱きかかえた。
「出すぞ」
「んぁ。今、イッて……。ひぁ、あぁ!」
 ひくひくと、余韻に震える最中に、真の精が杏の体内に注がれた。
「っく、あぁ、あ! ふ、ぅ、うぅ、あ……ッ!」
 ひどく締まる杏の体。
 それに、真も参っていた。
 しばらくそのまま、彼の体の中で夢見心地だった。
「真さん、好きです……」
「杏。私も、だよ」
 しかし、そうしてばかりもいられない。
 店の様子を、見に行かなくてはならない。
「いったん抜くぞ」
「うぅ……」
 杏の体から、真が去って行く。
「ヤだ。行かないでください……」
 それには、優しい言葉が返って来た。
「続きは、マンションに戻ってからだ」
 メリークリスマス。
 真は、悦びの涙に濡れた杏の頬に、口づけた。
 甘いイヴの、夜だった。

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