半グレの私はなぜピュアなハウスキーパーをこんなに深く愛してしまったんだろう

大波小波

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 遠田は、詩央を一目で気に入った。
「こんな店辞めて、俺の情夫になれ」
 二言目には、そう言った。
(ダメ。嫌いなタイプ)
 ついつい浮かない顔になりそうなところを、ぐっと笑顔でこらえる。
 詩央は、接客のプロだった。
「こんなお店、って。ここは、遠田さんのお店でしょう? 素敵な環境で働かせていただいて、感謝してます」
「まあ、な。今度、二号店だそうかと思ってる」
「わぁ、すごい。遠田さんって、才覚あるんですね」
「組をもっともっと強くするには、それくらい出来ねえとな」
 詩央に持ち上げられて、すっかりいい気分の遠田だが、飲み食い三昧も過ぎると飽きてくる。
「そろそろ、運動といこうか」
「待ってました」
 詩央は、遠田にすり寄った。
 ひどいアルコール臭だ。。
 それに、禁煙室なのにさんざんタバコを吸って、ヤニ臭い。
(ヤだ。もう吐きそう)
 それでも詩央は耐えて、遠田とキスをした。
 真を想い、こらえた。
「口もいいけど、こっちの方がもっと気持ち悦いよな」
 遠田は恥ずかしげもなく、ペニスを掴み出して見せた。
「しゃぶれ」
「はい」
 詩央は観念して、遠田のものを手にした。
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