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しおりを挟む水曜日、どうしよう。
どうしよう、水曜日。
揺れる心を抱えて、乱れる気持ちを抱えて、透は火曜日の夜を過ごす。
待ってる、って言っても、ただ単に勉強を教えてくれるだけかもしれないし。
そんなはず、ないだろ?
ちゃんと画像を削除してくれたのか、確かめに行くだけだ。
ホントに、それだけか?
あんな……酷い事、もうごめんだ。
でも、気持ち悦かったんだろう?
相反する心が、透の胸を締め付ける。
水曜日、どうしよう。
どうしよう、水曜日。
考え抜いて、悩み抜いて。
そして水曜日の夕刻、透の足は司の元へと向いていた。
水曜日の夕方、来てしまった。
実験準備室。
ここは、佐々木先生の城だ。
そこへ、のこのこやって来てしまった。
「失礼します」
「ああ、望月。ちょうどよかった。今、始めるところなんだ」
透の胸は、どきりとした。
今、始めるって、いったい何を……。
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