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しおりを挟む司の大きな手のひらが、しっかりと透の腰を掴んだ。
その体内に埋め込まれた彼のペニスが、ゆっくり引き抜かれていく。
(あ、あぁ。それ、ダメッ!)
内壁が引き攣り、魂まで抜かれるような泡立つ快感が運ばれてくる。
ギリギリまで引き抜かれる、司の肉茎。
一息ついた透の不意を突き、今度は思いきって叩き付けられた。
「あぁッ!」
先端の硬い部分が、ごりッと体内に当たり、脳髄まで響く。
「う、あぁ! はぁ、あ!」
「その声だと、痛くはなさそうだな」
相変わらず冷静な司の声に、透は気づいた。
全然、痛くない。
初めて指を入れられた時は、あんなに痛くて気持ちが悪かったのに。
いや、それどころか……。
「いや、でも。まさか……」
呆然とした透の声に、司の言葉が重なった。
「では、遠慮なくいくぞ」
司はもう一度引き抜き、叩き付けた。
ぐちゅッ、とローションの鳴る音が、静かな部屋に響く。
初めは、ゆっくりと。
次第に速く、司は腰をやり始めた。
ぶちゅっ、ぐちゅっ、ぶちゅっ。
そのたびに、ローションの濡れた音が鳴る。
ぎしぎしと軋む、ソファ。
肌を叩き付ける、乾いた音。
その中に、透の声が響いた。
「あぁッ! ダメぇッ! 先生、先生、もう、ヤだぁッ!」
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