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しおりを挟むスキンの中が、温かいもので満たされていく。
それを感じながら、透は荒い息を吐いていた。
「はぁ、は、あッ!」
「初めてなのに、後ろだけでイくとはな」
君には素質がある、と司はからかうような口調だ。
それでも、体内から指を抜いてはくれない。
透は呼吸を整える間もなく、再びペニスが硬くなっていく心地を、感じていた。
ローションの鳴る音と、自分の荒い呼吸とを聞きながら、思考はどんどん溶けていく。
今、指は何本入ってるんだろう。
押し広げられた後膣は、ずいぶん柔らかくなっている気がする。
硬くなった透のペニスが、二度目の昂ぶりを訴えてきた頃、司がぽつりと言った。
「15分ほど経ったか。頃合いだな」
そしてようやく、彼の指が引き抜かれた。
途端に脱力する、透だ。
(終わった……)
だが司は、不穏な言葉を口にした。
「さて、いよいよ本番といくか」
「え!? こ、これ以上、何を!?」
慌てる透を、司は笑った。
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