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しおりを挟む司はそんな透に構わず、ジェルを捻り出した。
「ちょっと冷たいけど、我慢しろ」
「何を……」
透に最後まで喋らせず、ジェルの冷たい感触が、後膣を襲った。
(まさか!?)
次いで、司の指が後ろに入ってきた。
「ううッ、く!」
思わず悲鳴を上げた透に、司は優しかった。
「大丈夫、痛くしないから。ゆっくり力を抜いて」
瞼を閉じ、唇を薄く開いて口呼吸しながら、透は耐えた。
司の指が、遠慮なしに体内をまさぐってきた。
「どうだ?」
「気持ち悪い……です」
吐きそうだ。
生理的な涙が、滲み出てくる。
透の訴えに耳を貸さず、司はただ囁いた。
「もうすぐ、悦くなる」
司の指は、まるで医師が診察でもするように、慎重に丁寧に透を弄りまわす。
ぬぷぬぷと鳴る、ローションの粘っこい音が、居たたまれない。
それでも不快に体が慣れてきた時、再び冷たいローションが後ろに塗られた。
「指、増やすぞ」
「え!?」
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