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しおりを挟む司は、身を強張らせる透をソファに掛けさせた。
そして、もう一度キスをしてきた。
分厚く、長い司の舌が、透の咥内をたっぷりと舐め喰らう。
舌先で喉奥までくすぐられ、透は呼吸が苦しくなってきた。
「興奮してきたか?」
ひどく冷静な、司の声だ。
透は、固く目をつむった。
黙っていると、重ねて問いかけられた。
「返事は?」
「別に、興奮なんかしてないです」
強がる透の態度を笑うと、司は指先でシャツのボタンを、ゆっくりはずしていった。
「下は、自分で脱ぎなさい」
そんな、と透は顔を赤くした。
さっきのキスで、体の中心が、少し硬くなっている。
それを、司に見られたくはなかった。
しかし、容赦のない言葉が投げられる。
「ぐずぐずしない」
「……はい」
仕方なく、透はベルトに手を掛けた。
ボトムを脱いでしまうと、二つ折りにしてテーブルに、どさりと投げた。
雑な仕草が、乱れる彼の心の内を、そのまま表している。
そんな透を、司はとても喜んだ。
「いい恰好だ」
その声は、本当に楽しそうだ。
それもそのはず、嫌がって見せていた透のペニスは、緩く勃ち上がりつつあるのだ。
彼ソファに横たえながら、司は白衣のポケットに手を入れた。
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