恋は突然に愛は永遠に 【若当主アルファ×訳ありオメガ】 ～ツンデレ同士の両片思いは、実るんですか？～

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『水瀬、確かめたいことがある』
『どうなさいましたか、拓真さま』
『琉果は、本当に友人宅へ行ったのか？』
『当人が、そう述べておりました』
『……嘘かもしれない』

　意外な、拓真の推測だった。
　探るような主人の声に、水瀬はハッとした。
（確かに、琉果くんが家屋に入るところまでは、確認していない）
　気配りのできる、優しい子だった。
　心配を掛けまいと、嘘をついた可能性は確かにある。

『申し訳ございません、私の怠慢です。琉果くんの安全を、見届けてはおりません』
『屋敷で最も優秀な探知犬を動員し、琉果の行方を突き止めろ！』
『かしこまりました』
『私も同行する』

　何と、拓真自ら探索に参加するとは。
　水瀬は、絶対にしくじることはできないと、気を引き締めた。