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息も絶え絶えになりながら、駿は伊織を根元まで体内に埋めた。
「伊織さま、僕、重くないですか?」
「鳥のように軽い」
そこでまた、伊織は腰を突きあげた。
「ひあぁ!」
気持ち悦いだろう?
伊織の声が、甘い悪事に誘う悪魔のようだ。
「今度は、自分で動くんだ。そうすると、もっと悦くなる」
「じ、自分で!?」
少し身じろいだだけで、伊織が体内に当たって魂が抜けそうになるのだ。
これが、もっと激しくなると……。
ぶるり、と駿はひとつ震えた。
そして、ゆっくりと腰をやり始めた。
「う、んぁ。はぁ、はぁ、あぁ。んぁんんッ」
「いいよ、駿。なかなか上手だ」
ぎこちなく腰を振る駿を、伊織は下から見ていた。
いい眺めだ。
髪を振り乱し、紅い舌で唇を舐め、その口で嬌声を奏でる。
ふと、目と目が合った。
「伊織、さまぁ……」
「上から見下ろされるのは、初めてだ」
悪くない、と伊織は思う。
ただ、それは駿の場合のみ、だ。
他の従者には、こんな体位はとらせない。
プライドが、許さない。
「さあ、駿。もっと動いて」
「うぅぅ。んあぁあ!」
早々に、駿は精を吐き出してしまった。
「伊織さま、僕、重くないですか?」
「鳥のように軽い」
そこでまた、伊織は腰を突きあげた。
「ひあぁ!」
気持ち悦いだろう?
伊織の声が、甘い悪事に誘う悪魔のようだ。
「今度は、自分で動くんだ。そうすると、もっと悦くなる」
「じ、自分で!?」
少し身じろいだだけで、伊織が体内に当たって魂が抜けそうになるのだ。
これが、もっと激しくなると……。
ぶるり、と駿はひとつ震えた。
そして、ゆっくりと腰をやり始めた。
「う、んぁ。はぁ、はぁ、あぁ。んぁんんッ」
「いいよ、駿。なかなか上手だ」
ぎこちなく腰を振る駿を、伊織は下から見ていた。
いい眺めだ。
髪を振り乱し、紅い舌で唇を舐め、その口で嬌声を奏でる。
ふと、目と目が合った。
「伊織、さまぁ……」
「上から見下ろされるのは、初めてだ」
悪くない、と伊織は思う。
ただ、それは駿の場合のみ、だ。
他の従者には、こんな体位はとらせない。
プライドが、許さない。
「さあ、駿。もっと動いて」
「うぅぅ。んあぁあ!」
早々に、駿は精を吐き出してしまった。
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