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「一志さん、僕。僕、もう、ダメ……」
「解ってるつもりだよ」
 一志は希の脚を大きく広げ、その中心に指を埋めてみた。
 ぬるりと難なく呑み込まれ、準備は整っている。
 では、とゆっくりペニスを当てると、咥えるかのように勝手に挿入ってゆく。

「すごいな。希、君の体は素敵だよ」
「でも。僕、兄さんに……」
「今は、忘れて欲しい。今、希を抱いているのは、誰?」
 ぐ、ぐ、ぐぅッ、と圧を掛けて、奥へと押し込む。
「あ! はぁ、あ! あぁ、ああ、あ!」
 一志さん。
 今、僕を愛してくれてるのは、一志さんなんだ!

「あぁ! はぁ、あぁああ!」
 びゅッ、と勢いよく希が精を飛ばした。
「ヤだ。信じられない……」
 兄さんに抱かれても、ほとんどイッたことないのに。
 挿れられただけで、射精しちゃうなんて!

「恥ずかしい……」
「もっと、恥ずかしくしちゃおうかな?」
 一志は、リズミカルに抽挿を始めた。
 一突き一突き腰を入れ、ていねいに大切に穿った。
「あ、はぁッ! やッ、ダメぇ! あぁ、あ。こんなの、初めてぇッ!」
「私も、こんなに相性のいい体は初めてだよ」
 二人でしっかり繋がったまま、腰を揺すり合った。
 二人で高みに、昇りつめていった。

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