胸に咲くは純白の花

大波小波

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「もしもし。白井ですけど」
『白井 聖さんの電話で、間違いないですか?』
「はい」
『わたくし、〇〇署にて警部を務めております、大島と申します』

 警部は、簡潔に自己紹介をした。
 万が一の時には、ここへ連絡して欲しい、と駿佑に渡された番号に、彼は電話をかけていた。

『飛沢 駿佑さんの、お知り合いですね?』
「は、はい……」

 聖の胸に、嫌な予感が大きく広がり始めた。
(駿佑さんに、何かあったんじゃ……)
 淡々と、大島は続けた。

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