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しおりを挟む発情抑制剤と一緒に、ピルも処方してもらった、と話す聖に、駿佑は口をあんぐりと開けた。
車を運転中だったので、ナビシートに座っている聖の顔を思わず見たのは、一瞬だけだったが。
「聖、君はその。そんなに、私との。ええっと……アレを……」
「僕、駿佑さんとのセックス、好きです。すごく幸福な気持ちになれるんです」
「そ、そうか」
「だから、駿佑さんにも気持ち悦くなって欲しくて。生で中出しした方が、スッキリするでしょう?」
駿佑はステアリングを握りしめ、むせた。
「ひ、聖。君には、生とか、中出しとか、言って欲しくないよ。私は」
「えっ? クラスの友達、よくそんな話しますけど」
「最近の子は、進んでるなぁ……」
医師と同じことをつぶやいた後、駿佑は真顔に戻った。
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