63 / 119
7
しおりを挟む濃厚な、だがちょっぴり恥ずかしい前戯の後、聖はその体内に逞しい駿佑を受け入れていた。
「あ、は、はぁ、あぁ。ヤだ、んんッ、イヤッ……」
駿佑に突き上げられながら、聖はうわ言のように、嫌と漏らす。
「嫌なのか? もう、やめようか」
「悦いけど、イヤですっ。ど、うして……ッ」
どうして、スキン着けてるんですか。
そんな聖の可愛い不満に、駿佑はやはり照れながら言い訳をした。
「発情期を迎えたオメガは、妊娠できるようになるんだ」
聖は、妊娠したくないだろう?
そう言えば、全てのオメガは大人しくなるはずだった。
だがしかし。
「あ、はぁッ! 僕、僕っ、駿佑さんの、赤ちゃんなら、産みたいですッ!」
「……!」
がくん、と駿佑は腰を落とし、すぐに射精してしまった。
「あ、あぁあん!」
(ゴム越しに、駿佑さんの精子、叩きつけられてくる……ッ!)
ほぼ同時に、聖もまた、精を吐いていた。
「あぁっ、はぁ! はッ、はぁあ……あぁ……」
「聖。速かったですね、とか言ってくれるなよ」
全く、私としたことが。
『あ、はぁッ! 僕、僕っ、駿佑さんの、赤ちゃんなら、産みたいですッ!』
この一言で、脳天に快感が突き抜けた。
聖のやつ、とんだアルファ殺しだ。
果ててぐったりとした聖の髪を、駿佑は何度も撫でた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
24
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる