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しおりを挟む軋むベッドの上で、由樹は大きく脚を広げていた。
「ッうぅ、んッ! はぁ、うぅ、んくッ。ね、紫苑ッ」
淫らなポーズを取っていても、美しい。
そんな由樹を組み敷き、紫苑は雑に腰をやっていた。
「何だよ」
紫苑の首に腕を回し、由樹は耳元で囁いた。
「怒ってる? さっきのこと」
「別に」
嘘だ、と今度は脚を、紫苑の腰に絡ませてきた。
「波留くんを悲しませたから、怒ってる。そうでしょう」
「黙れよ」
紫苑が抽挿を速めると、由樹は悦がって声を上げた。
「あ、あぁ! んんぅ、う。紫苑、やっぱり優しい、ね」
優しくなんか、ない。
俺は波留が好きなくせに、こうして由樹と平気で寝てるんだから。
紫苑は言葉を出さない代わりに、ごりごり骨を擦り付けた。
「ひぁ、あ! あ、はぁ、あ!」
びゅっと白い体液が飛び、紫苑の腹までかかった。
由樹には散々吐き出させながら、自分は黙々とただ腰をやった。
「ね、お願い。早くちょうだい! 僕の中に、出して!」
スキンが切れていたので、今夜の紫苑は由樹に生挿入しているのだ。
しかし、優しくなんかない紫苑は、イく寸前に由樹からペニスを引き抜いた。
「ヤだっ。んぁあッ!」
熱い紫苑の精は由樹の胸から腹にかけて飛び、その白い肌をべっとりと汚した。
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