228 / 229
10章 巻き込まれた兄の話
巻き込まれた兄の話
しおりを挟む
「現実にいることとその顔、どっちが気になる?」
樹神さんの問いに「とっちも」と答えたら苦笑される。
「んじゃ現実にいることの説明から始めよか。あの戦いの後、片割れとなった神の力がもとに戻ろうと妹ちゃんのとこに飛んでいったんや。そこで無事に力を受け入れ……まあ光る魂的な見た目に慄いてしばらく追いかけっこしたのち、ずっこけた妹ちゃんの身体の中に入っていったんや。下地は出来てたからそこで神様の誕生ってわけ。いやはやあれは今までで一番無様な神誕生の瞬間やろうな。しかも全世界に配信してたってのがホンマ笑える」
間抜けな姿が頭に浮かんでしまう。
「んで完全な電脳世界の神になって色々できるようになったんや。受肉できるようになったり、アンジェラやケイオスが奪って回ってた記憶を元に戻したりとかな」
俺の視線は自然と現実ではもはやシスターですらない工藤さんこと元ヤンに向かう。
工藤さんは微笑む。
「安心してください。どちらのわたしも両立できてますから」
「記憶が戻るってどんな感じですか?」
「選択肢が増えた……ロックがかかってたものが解除されたような感覚ですね。例えば――今の視線、ヤンキーってこと期待して見てきただろ! とかがパッと出てくるようになる感じですね」
期待に沿うものが出てきて大変満足である。
「元ヤンシスターが捗りますね」
頭に抱える工藤さん。
「やっぱり忘れたかった……」
肩を落とす工藤さんを微笑ましくスルーして樹神さんに視線を戻す。
「無事受肉できたようで良かったです。ですが見た目が出来の良すぎるコスプレイヤーになったのは何故です? だいぶ俺の知ってる現実の姿からは美化し過ぎなのではと思ってしまうのですが」
樹神さんは肩をすくめた。
「いやーそれがな、世界中の皆が神様はあの姿って認識しちゃったみたいでな、受肉する際に信仰使うんやけどそういう認識のまま使ったらこうなった。まー見た目以外は特に不都合ないし、まーええか! って感じで保留しとる。他にもドでかい問題があったしなぁ」
そのドでかい問題について訊くべきか逡巡していたら「まー今は野暮やろ」と先手を打たれる。
その言葉と視線が妹が泣き止んだことを示していた。
真っ赤な瞼と潤んだ瞳で妹が顔を向けてくる。
「親はその顔についてなんか文句言ってたか?」
「……ううん。どんな姿になっても娘だって言ってた」
胸を撫で下ろす。自分たちの娘ではないとか言い始めたらどうしようとか考えていたが杞憂だったようだ。あの二人は妹を溺愛しているから考えるまでもなかったのだろうが。
「これで終わりか」
片付けなければならない諸問題はあるにしてもそれは俺の役目ではない。ケイオスを打ち倒し、記憶も戻り、妹は現実世界に帰還を果たした。
この旅館での生活も終わりだろう。
一年。妹が亡くなってからこの一年は長かった。
それも全て終わった。
復学するにしても長い休みは確定している。
どこかに旅行するのもいいだろう。
これを期に免許でも取ってみようか。
「ところがどっこいそうは問屋が卸しませんなぁ」と樹神さんが意地悪な笑みを浮かべる。
「……ドでかい問題ってやつですか?」
「ああいやそっちやない。ここに一人、まだ顔すら出さない不届き者いるとは思わへんか?」
「あのクソ野郎は捕まってて顔出せないとすると……アンジェラのことですか?」
「せや。二度寝かました君と違うて、とっくに起きてるのに寝たフリし続けとるお嬢さんが見当たらへんなぁ」
樹神さんはそう俺に告げた。正確には俺の中に引き籠もったアンジェラへの最後通告だった。
宙に光の粒子が瞬いた。パウダースノーのように細かいそれは俺の身体の上に落ちていく。
妹は俺から離れ、積もっていくのを見守った。
妹が離れたのを見計らったかのように粒子は一際強く煌めいた。
次の瞬間、俺の身体に結構な重みが加わった。
樹神さんが知るよりも少し成長したアンジェラが俺の腹の上に跨っていた。
アンジェラと視線がぶつかる。
緊張した面持ちであり、覚悟を決めた目でもあった。
察す。
気まずさを勢いで乗り越えるつもりだと。
あからさまな作り笑いを拵えて振り返った。
「ご無沙汰しております。ご迷惑おかけしました。それではまたの機会に――」
予想以上の勢いで逃げ帰るつもりだった。
いい根性している。
そういうところは大好きだ。
「あっこら!」
捕まえようとする樹神さん。一目散に逃げ出したいアンジェラ。それよりも早く動いた者がいた。
妹であった。
アンジェラを倒すように抱きつき、アンジェラと俺を下敷きにする。
「生ぎでて良かったぁ~!」
涙鼻水リターンズ。
アンジェラは虚を突かれた顔をしてから取り繕う。
「そんなに喜んでいいの? あたしがいない方が都合良かったでしょうに」
「それでも友達が死んじゃうのは嫌だもん!」
取り繕った笑みは少しばかり気持ちの悪い、本音がだだ漏れな笑みへと移り変わる。たぶん初めて友達と呼ばれたことが嬉しいのだろう。ボッチだからこういう時、どんな顔をしていいのか分からないのだろう。
「も、もう! 仕方ないわね!」
そう言ってアンジェラは妹を抱き締めた。
心温まるシーンである。だが口には出さないが比較的小柄な女性とはいえ二人が全体重を載せるとそれなり苦しかった。
ただそうは問屋が卸さないのが非情な現実である。
樹神さんに捕まったアンジェラは大人組一同と北御門に悲しげ表情で連行されていった。
妹も工藤さん、汐見に俺が復活したことを知らせるための準備をしないととプライベートスペースに移動した。妹はヘッドマウントディスプレイでも被るのだろうかと思っていたら、虚空の中に気だるげに入って移動したのには驚いた。
再びの一人。
いつも誰かしらがいて騒がしかった部屋が静かになる。
そういえば直近の予定が一切なかった。
半年ぶりの完全フリーな日が続く。
明日から何して遊ぼうか。
誰か暇な人いるかな。
なんて夏休みが始まったばかりの子供みたいなことを考えていた。
「一人旅もいいけど、今計画したら慰安旅行になりそうだな」
立ち上がり、窓から外を見る。
空は澄み渡り、陽は高く煌めいていた。
樹神さんの問いに「とっちも」と答えたら苦笑される。
「んじゃ現実にいることの説明から始めよか。あの戦いの後、片割れとなった神の力がもとに戻ろうと妹ちゃんのとこに飛んでいったんや。そこで無事に力を受け入れ……まあ光る魂的な見た目に慄いてしばらく追いかけっこしたのち、ずっこけた妹ちゃんの身体の中に入っていったんや。下地は出来てたからそこで神様の誕生ってわけ。いやはやあれは今までで一番無様な神誕生の瞬間やろうな。しかも全世界に配信してたってのがホンマ笑える」
間抜けな姿が頭に浮かんでしまう。
「んで完全な電脳世界の神になって色々できるようになったんや。受肉できるようになったり、アンジェラやケイオスが奪って回ってた記憶を元に戻したりとかな」
俺の視線は自然と現実ではもはやシスターですらない工藤さんこと元ヤンに向かう。
工藤さんは微笑む。
「安心してください。どちらのわたしも両立できてますから」
「記憶が戻るってどんな感じですか?」
「選択肢が増えた……ロックがかかってたものが解除されたような感覚ですね。例えば――今の視線、ヤンキーってこと期待して見てきただろ! とかがパッと出てくるようになる感じですね」
期待に沿うものが出てきて大変満足である。
「元ヤンシスターが捗りますね」
頭に抱える工藤さん。
「やっぱり忘れたかった……」
肩を落とす工藤さんを微笑ましくスルーして樹神さんに視線を戻す。
「無事受肉できたようで良かったです。ですが見た目が出来の良すぎるコスプレイヤーになったのは何故です? だいぶ俺の知ってる現実の姿からは美化し過ぎなのではと思ってしまうのですが」
樹神さんは肩をすくめた。
「いやーそれがな、世界中の皆が神様はあの姿って認識しちゃったみたいでな、受肉する際に信仰使うんやけどそういう認識のまま使ったらこうなった。まー見た目以外は特に不都合ないし、まーええか! って感じで保留しとる。他にもドでかい問題があったしなぁ」
そのドでかい問題について訊くべきか逡巡していたら「まー今は野暮やろ」と先手を打たれる。
その言葉と視線が妹が泣き止んだことを示していた。
真っ赤な瞼と潤んだ瞳で妹が顔を向けてくる。
「親はその顔についてなんか文句言ってたか?」
「……ううん。どんな姿になっても娘だって言ってた」
胸を撫で下ろす。自分たちの娘ではないとか言い始めたらどうしようとか考えていたが杞憂だったようだ。あの二人は妹を溺愛しているから考えるまでもなかったのだろうが。
「これで終わりか」
片付けなければならない諸問題はあるにしてもそれは俺の役目ではない。ケイオスを打ち倒し、記憶も戻り、妹は現実世界に帰還を果たした。
この旅館での生活も終わりだろう。
一年。妹が亡くなってからこの一年は長かった。
それも全て終わった。
復学するにしても長い休みは確定している。
どこかに旅行するのもいいだろう。
これを期に免許でも取ってみようか。
「ところがどっこいそうは問屋が卸しませんなぁ」と樹神さんが意地悪な笑みを浮かべる。
「……ドでかい問題ってやつですか?」
「ああいやそっちやない。ここに一人、まだ顔すら出さない不届き者いるとは思わへんか?」
「あのクソ野郎は捕まってて顔出せないとすると……アンジェラのことですか?」
「せや。二度寝かました君と違うて、とっくに起きてるのに寝たフリし続けとるお嬢さんが見当たらへんなぁ」
樹神さんはそう俺に告げた。正確には俺の中に引き籠もったアンジェラへの最後通告だった。
宙に光の粒子が瞬いた。パウダースノーのように細かいそれは俺の身体の上に落ちていく。
妹は俺から離れ、積もっていくのを見守った。
妹が離れたのを見計らったかのように粒子は一際強く煌めいた。
次の瞬間、俺の身体に結構な重みが加わった。
樹神さんが知るよりも少し成長したアンジェラが俺の腹の上に跨っていた。
アンジェラと視線がぶつかる。
緊張した面持ちであり、覚悟を決めた目でもあった。
察す。
気まずさを勢いで乗り越えるつもりだと。
あからさまな作り笑いを拵えて振り返った。
「ご無沙汰しております。ご迷惑おかけしました。それではまたの機会に――」
予想以上の勢いで逃げ帰るつもりだった。
いい根性している。
そういうところは大好きだ。
「あっこら!」
捕まえようとする樹神さん。一目散に逃げ出したいアンジェラ。それよりも早く動いた者がいた。
妹であった。
アンジェラを倒すように抱きつき、アンジェラと俺を下敷きにする。
「生ぎでて良かったぁ~!」
涙鼻水リターンズ。
アンジェラは虚を突かれた顔をしてから取り繕う。
「そんなに喜んでいいの? あたしがいない方が都合良かったでしょうに」
「それでも友達が死んじゃうのは嫌だもん!」
取り繕った笑みは少しばかり気持ちの悪い、本音がだだ漏れな笑みへと移り変わる。たぶん初めて友達と呼ばれたことが嬉しいのだろう。ボッチだからこういう時、どんな顔をしていいのか分からないのだろう。
「も、もう! 仕方ないわね!」
そう言ってアンジェラは妹を抱き締めた。
心温まるシーンである。だが口には出さないが比較的小柄な女性とはいえ二人が全体重を載せるとそれなり苦しかった。
ただそうは問屋が卸さないのが非情な現実である。
樹神さんに捕まったアンジェラは大人組一同と北御門に悲しげ表情で連行されていった。
妹も工藤さん、汐見に俺が復活したことを知らせるための準備をしないととプライベートスペースに移動した。妹はヘッドマウントディスプレイでも被るのだろうかと思っていたら、虚空の中に気だるげに入って移動したのには驚いた。
再びの一人。
いつも誰かしらがいて騒がしかった部屋が静かになる。
そういえば直近の予定が一切なかった。
半年ぶりの完全フリーな日が続く。
明日から何して遊ぼうか。
誰か暇な人いるかな。
なんて夏休みが始まったばかりの子供みたいなことを考えていた。
「一人旅もいいけど、今計画したら慰安旅行になりそうだな」
立ち上がり、窓から外を見る。
空は澄み渡り、陽は高く煌めいていた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる