29 / 45
【何故】配慮なんて知るか!!全部実況する!!(ヤケクソ)【こうなった?!】
5
しおりを挟む
■■■
ちなみに校舎裏へ来た直後の二人のやり取りだが、こんな感じたった。
「でも、捜査ってなにをすれば?
俺、暗部時代に情報収集ならしたことあるけど。
なにかを調べるとかはやったことない」
ユートが、口に手を当てて欠伸をする振りをしながら聞いた。
それから、ちらりとチェスタの斜め後ろを見る。
それに気づいて、チェスタがなにやらメモ用紙を取り出してサラサラと書き付けていく。
そして、それをユートに見せた。
『生徒会に監視されてるな?
何したんだ、魔眼保持者www』
それを見て、ユートは頷く。
それから、もう一度同じように手のひらを口に当ててこう言ってくる。
「俺、得意なことって言えば、怪我を治したりだからなぁ。
まぁ、それが気に入らないってぶん殴られることもしょっちゅうだけど」
(意訳:病院の件もだけど、その前段階で殴られたじゃん?
アレで目をつけられて、ずっと実力隠してるかもって疑われてる)
「なるほどな」
(意訳:わかった)
チェスタは頷くと、腕を組んでしばらく難しい顔で思案した。
やがて、
「とりあえず、お前は携帯端末で細かく記録をとってくれ」
(意訳:好きなだけ実況してろ)
そう言った。
そして、捜査が始まった。
とは言っても、この日はすでに日は暮れていた。
帰宅部の生徒はすでに帰宅している。
残っているのは、教師と従業員。
そして部活動をしている生徒だ。
「それで、俺は何をすれば??」
ユートは訊いた。
よくよく考えれば、ほぼ全生徒に嫌われているユートを伴っていると、生徒や教師たちに邪険にされかねない。
というか、100ぱーされるだろう。
生徒会長もそれを察していながら、何故こんな仕事を割り振ったのか。
「そうだな、まずは、【同級生】に連絡を取ってくれないか?
彼女から話を聞きたい」
「こんな時間に?」
「女子寮の門限は八時だろ。
あと二時間ある。
お忍びでデートしようぜとか言ってみろ。
ああいうタイプは、喜んできてくれるぞ」
「来るかなぁ」
半信半疑で、ユートは携帯端末を操作して彼女にメッセージを送ろうとする。
そこに、チェスタが口を挟む。
「とても大事な話がある。
突然で悪いと思ってる、でも、来て欲しい。
待ってる。
こうメッセージを書け。
場所は、グランドの隅っこにある、デカイ木のとこな」
「ん、わかった」
ユートは基本素直なので、言われた通りにメッセージを打ち込んだ。
イーリスへ送る。
すぐに既読がついた。
可愛らしいスタンプで、【了解】と返信があった。
続いて、身支度を整えてから行くから少し遅れる、というメッセージ。
それを見て、ニヤリ、とチェスタは悪い笑みを浮かべた。
「いやぁ、こうも簡単にヒットするなんて楽しいなぁ、純粋無垢な学生は」
なんて言って、指定したグランドの片隅にある大きな木が植わっている場所へ向かった。
そこには、花壇があり、そしてベンチも設置されている。
そして何故かライトアップされていた。
話をするにはたしかにちょうどいいだろう。
少し遅れる、と言っていた通り、イーリスは四十分ほど経った頃やってきた。
学園内だというのに、なぜか私服でオシャレをし、メイクもバッチリ決めてきた。
ほのかに石鹸の香りが漂ってきたので、シャワーも浴びてきたようだ。
そして、ユートを見ると花が咲いたように微笑んだ。
しかし、そのユートの横に立つチェスタを見て、自分が何故呼び出されたのか説明を受けると、だんだん表情が死んでいったのだった。
■■■
708:魔眼保持者
意味わからん
709:名無しの冒険者
あ、戻ってきた
710:名無しの冒険者
どした?
なにかあったん??
711:魔眼保持者
いや、迷探偵に指示されて
とりあえず最初に【同級生】から話聞きたいから呼び出してくれって言われたんさ
んで、指示通りに呼び出したんだけど
なんか、話が終わったら
ぷりぷり怒って帰ってった
712:名無しの冒険者
どんな失礼な質問したんだ、迷探偵
713:考察厨兼迷探偵
いやぁwww
ほら、その子、どうにも魔眼保持者に気があるっぽかったし
でも、どっちかっていうと【ファントム】に近づきたいだけのような気もしたからさ
どんな悪女かなぁ、なんならからかってやろって、思ってさwww
ちょっと呼び出しのメッセージに工夫をしたんだ
714:名無しの冒険者
工夫??
■■■
チェスタに、
「ほら、貼り付けて貼り付けて」
と促され、イーリスに送ったメッセージをコピペする。
すると、それを読んだスレ民からは呆れの書き込みがされた。
■■■
732:名無しの冒険者
迷探偵、お前、これは……
733:名無しの冒険者
あー、あえて主語を抜いて
相手に内容を察して貰えるようにしたのか
734:名無しの冒険者
人間って都合のいいようにしかメッセージを受け取らないしなぁ
貴族とはいえ、まだ学生にこの文はちっと意地悪じゃないかな
735:考察厨兼迷探偵
勝手に勘違いしたのは向こうだ
こっちは、本当のことしか書いてない
736:名無しの冒険者
詳しいことも書いてないだろうが
737:考察厨兼迷探偵
これも社会勉強だよ、社会勉強
なにせ、お貴族様だ
これくらい流せないようじゃ将来苦労するだろ?
738:底辺冒険者
なんというか、考察厨兼迷探偵氏は貴族に対して冷たくはないでござろうか?
739:考察厨兼迷探偵
冷たいっつーか、俺、貴族嫌いだもん
■■■
「えーと、つまり、八つ当たり??」
書き込みを読んだユートが訊いた。
「まぁ、そうとも言うかなぁ。
事実として、僕は貴族が嫌いだから」
理由を聞いた方がいいんだろうか、とユートは少し迷ったが、触らぬ神になんとやらという言葉もあるのでそれ以上は訊ねなかった。
代わりに、
「じゃあ、なんでこの仕事を受けたんだ??」
「んー、そうだなぁ。
強いて言うなら、こんな機会でもないと魔法学園の敷地内なんて入れないだろ?
どんだけ贅を凝らした校舎なのか、生で見てみたかったんだよ」
なんて言ったかと思うと、ジィっとチェスタはユートを見た。
「あと、お前と仕事すると楽しそうだなって前々から思ってたからさ」
「えー、そんな理由?」
「理由はそんなもんでいいんだよ」
チェスタにとっては、それでいいらしい。
「それよりも、お前こそ酷いと思うぞ?」
「なにが??」
「あそこまで好かれてるのに、気付かないふり。
それどころか、ガールフレンドじゃないとか。
ニブチンにも程があるって話」
「そうか?
子犬でもからかってるって感じだと思うけど」
何しろ、イーリスは貴族だ。
それも、血筋がめちゃくちゃいい公爵家の娘だ。
どう考えたって、気まぐれに野良猫や野良犬を可愛がる程度の興味しかないように見える。
「子犬相手に、メイクバッチリにしてなんならシャワーも浴びて来るかねぇ?
服だって、アレ、余所行きのだったろ」
「身嗜みを整えただけじゃないの??」
「それだったら制服で十分だろ。
学生の正装は制服だし」
そこまで言って、ふとチェスタの中に疑問がわいた。
「そもそも、なんであの公爵令嬢さんはお前のこと好いてるんだ??
なんかきっかけがあっただろ??」
チェスタはその疑問をぶつけてみた。
しかし、当のユートに心当たりは皆無なのであった。
「それじゃ、改めて元暗部さんに仕事を頼もうか」
気を取り直して、チェスタはそう口にした。
ちなみに校舎裏へ来た直後の二人のやり取りだが、こんな感じたった。
「でも、捜査ってなにをすれば?
俺、暗部時代に情報収集ならしたことあるけど。
なにかを調べるとかはやったことない」
ユートが、口に手を当てて欠伸をする振りをしながら聞いた。
それから、ちらりとチェスタの斜め後ろを見る。
それに気づいて、チェスタがなにやらメモ用紙を取り出してサラサラと書き付けていく。
そして、それをユートに見せた。
『生徒会に監視されてるな?
何したんだ、魔眼保持者www』
それを見て、ユートは頷く。
それから、もう一度同じように手のひらを口に当ててこう言ってくる。
「俺、得意なことって言えば、怪我を治したりだからなぁ。
まぁ、それが気に入らないってぶん殴られることもしょっちゅうだけど」
(意訳:病院の件もだけど、その前段階で殴られたじゃん?
アレで目をつけられて、ずっと実力隠してるかもって疑われてる)
「なるほどな」
(意訳:わかった)
チェスタは頷くと、腕を組んでしばらく難しい顔で思案した。
やがて、
「とりあえず、お前は携帯端末で細かく記録をとってくれ」
(意訳:好きなだけ実況してろ)
そう言った。
そして、捜査が始まった。
とは言っても、この日はすでに日は暮れていた。
帰宅部の生徒はすでに帰宅している。
残っているのは、教師と従業員。
そして部活動をしている生徒だ。
「それで、俺は何をすれば??」
ユートは訊いた。
よくよく考えれば、ほぼ全生徒に嫌われているユートを伴っていると、生徒や教師たちに邪険にされかねない。
というか、100ぱーされるだろう。
生徒会長もそれを察していながら、何故こんな仕事を割り振ったのか。
「そうだな、まずは、【同級生】に連絡を取ってくれないか?
彼女から話を聞きたい」
「こんな時間に?」
「女子寮の門限は八時だろ。
あと二時間ある。
お忍びでデートしようぜとか言ってみろ。
ああいうタイプは、喜んできてくれるぞ」
「来るかなぁ」
半信半疑で、ユートは携帯端末を操作して彼女にメッセージを送ろうとする。
そこに、チェスタが口を挟む。
「とても大事な話がある。
突然で悪いと思ってる、でも、来て欲しい。
待ってる。
こうメッセージを書け。
場所は、グランドの隅っこにある、デカイ木のとこな」
「ん、わかった」
ユートは基本素直なので、言われた通りにメッセージを打ち込んだ。
イーリスへ送る。
すぐに既読がついた。
可愛らしいスタンプで、【了解】と返信があった。
続いて、身支度を整えてから行くから少し遅れる、というメッセージ。
それを見て、ニヤリ、とチェスタは悪い笑みを浮かべた。
「いやぁ、こうも簡単にヒットするなんて楽しいなぁ、純粋無垢な学生は」
なんて言って、指定したグランドの片隅にある大きな木が植わっている場所へ向かった。
そこには、花壇があり、そしてベンチも設置されている。
そして何故かライトアップされていた。
話をするにはたしかにちょうどいいだろう。
少し遅れる、と言っていた通り、イーリスは四十分ほど経った頃やってきた。
学園内だというのに、なぜか私服でオシャレをし、メイクもバッチリ決めてきた。
ほのかに石鹸の香りが漂ってきたので、シャワーも浴びてきたようだ。
そして、ユートを見ると花が咲いたように微笑んだ。
しかし、そのユートの横に立つチェスタを見て、自分が何故呼び出されたのか説明を受けると、だんだん表情が死んでいったのだった。
■■■
708:魔眼保持者
意味わからん
709:名無しの冒険者
あ、戻ってきた
710:名無しの冒険者
どした?
なにかあったん??
711:魔眼保持者
いや、迷探偵に指示されて
とりあえず最初に【同級生】から話聞きたいから呼び出してくれって言われたんさ
んで、指示通りに呼び出したんだけど
なんか、話が終わったら
ぷりぷり怒って帰ってった
712:名無しの冒険者
どんな失礼な質問したんだ、迷探偵
713:考察厨兼迷探偵
いやぁwww
ほら、その子、どうにも魔眼保持者に気があるっぽかったし
でも、どっちかっていうと【ファントム】に近づきたいだけのような気もしたからさ
どんな悪女かなぁ、なんならからかってやろって、思ってさwww
ちょっと呼び出しのメッセージに工夫をしたんだ
714:名無しの冒険者
工夫??
■■■
チェスタに、
「ほら、貼り付けて貼り付けて」
と促され、イーリスに送ったメッセージをコピペする。
すると、それを読んだスレ民からは呆れの書き込みがされた。
■■■
732:名無しの冒険者
迷探偵、お前、これは……
733:名無しの冒険者
あー、あえて主語を抜いて
相手に内容を察して貰えるようにしたのか
734:名無しの冒険者
人間って都合のいいようにしかメッセージを受け取らないしなぁ
貴族とはいえ、まだ学生にこの文はちっと意地悪じゃないかな
735:考察厨兼迷探偵
勝手に勘違いしたのは向こうだ
こっちは、本当のことしか書いてない
736:名無しの冒険者
詳しいことも書いてないだろうが
737:考察厨兼迷探偵
これも社会勉強だよ、社会勉強
なにせ、お貴族様だ
これくらい流せないようじゃ将来苦労するだろ?
738:底辺冒険者
なんというか、考察厨兼迷探偵氏は貴族に対して冷たくはないでござろうか?
739:考察厨兼迷探偵
冷たいっつーか、俺、貴族嫌いだもん
■■■
「えーと、つまり、八つ当たり??」
書き込みを読んだユートが訊いた。
「まぁ、そうとも言うかなぁ。
事実として、僕は貴族が嫌いだから」
理由を聞いた方がいいんだろうか、とユートは少し迷ったが、触らぬ神になんとやらという言葉もあるのでそれ以上は訊ねなかった。
代わりに、
「じゃあ、なんでこの仕事を受けたんだ??」
「んー、そうだなぁ。
強いて言うなら、こんな機会でもないと魔法学園の敷地内なんて入れないだろ?
どんだけ贅を凝らした校舎なのか、生で見てみたかったんだよ」
なんて言ったかと思うと、ジィっとチェスタはユートを見た。
「あと、お前と仕事すると楽しそうだなって前々から思ってたからさ」
「えー、そんな理由?」
「理由はそんなもんでいいんだよ」
チェスタにとっては、それでいいらしい。
「それよりも、お前こそ酷いと思うぞ?」
「なにが??」
「あそこまで好かれてるのに、気付かないふり。
それどころか、ガールフレンドじゃないとか。
ニブチンにも程があるって話」
「そうか?
子犬でもからかってるって感じだと思うけど」
何しろ、イーリスは貴族だ。
それも、血筋がめちゃくちゃいい公爵家の娘だ。
どう考えたって、気まぐれに野良猫や野良犬を可愛がる程度の興味しかないように見える。
「子犬相手に、メイクバッチリにしてなんならシャワーも浴びて来るかねぇ?
服だって、アレ、余所行きのだったろ」
「身嗜みを整えただけじゃないの??」
「それだったら制服で十分だろ。
学生の正装は制服だし」
そこまで言って、ふとチェスタの中に疑問がわいた。
「そもそも、なんであの公爵令嬢さんはお前のこと好いてるんだ??
なんかきっかけがあっただろ??」
チェスタはその疑問をぶつけてみた。
しかし、当のユートに心当たりは皆無なのであった。
「それじゃ、改めて元暗部さんに仕事を頼もうか」
気を取り直して、チェスタはそう口にした。
0
お気に入りに追加
318
あなたにおすすめの小説

島流しなう!(o´・ω-)b
一樹
ファンタジー
色々あって遭難したスレ主。
生き延びるためにスレ立てをした。
【諸注意】
話が進むと、毒虫や毒蛇を捕まえたり食べたりする場面が出てきますが、これはあくまで創作です。
絶対に真似しないでください。

【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?
果 一
ファンタジー
リクスには、最強の姉がいる。
王国最強と唄われる勇者で、英雄学校の生徒会長。
類い希なる才能と美貌を持つ姉の威光を笠に着て、リクスはとある野望を遂行していた。
『ビバ☆姉さんのスネをかじって生きよう計画!』
何を隠そうリクスは、引きこもりのタダ飯喰らいを人生の目標とする、極めて怠惰な少年だったのだ。
そんな弟に嫌気がさした姉エルザは、ある日リクスに告げる。
「私の通う英雄学校の編入試験、リクスちゃんの名前で登録しておいたからぁ」
その時を境に、リクスの人生は大きく変化する。
英雄学校で様々な事件に巻き込まれ、誰もが舌を巻くほどの強さが露わになって――?
これは、怠惰でろくでなしで、でもちょっぴり心優しい少年が、姉を越える英雄へと駆け上がっていく物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+・ネオページでも公開しています。カクヨム・ノベルアップ+でのタイトルは『姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?~穀潰し生活のための奮闘が、なぜか賞賛される流れになった件~』となります。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる