【緊急】村で人喰いモンスターが暴れてるらしい【事態】

一樹

文字の大きさ
上 下
3 / 7

後編

しおりを挟む
875:考察班
 なんだかんだ丸一日経っちゃったな

876:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 のんびりスレを消費していたが
 もうすぐ終わるぞ

877:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 こうなったら報告スレ待ちかね

878:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 掃除夫とスライムハンター共々、肉食スライムに食われた可能性

879:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 >>878
 それな

880:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 スレ主ちゃんも書き込みに来てないしな

881:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 掃除夫はスレ主ちゃんに、村が滅んだことを伝えたんだろうか?

882:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 スレ主ちゃん、帰る場所無くなったんだよな

883:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 なぁ、誰か他に現場に向かったやついねぇのかよ?

884:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 少なくとも未だにこの掲示板の存在を知ってて、かつ現在進行形でここを覗いてて、さらに現場近くにいるってなるとなぁ
 かなり条件的に絞られるだろ

885:掃除夫
 死ぬかと思った
 戻ったぞー

886:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 あ!!
 掃除夫!!

887:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 良かった食われてないな

888:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 スライムハンターはどうした?

889:掃除夫
 順番に説明する
 まず、察してるだろうが、あの時俺が訪れた村が件の肉食スライムに襲われた
 祭りの最中だったってのもあって、すぐに場は混乱した
 それもそのはずで、村祭りのために村の中心の広場では神官や村長、あと村人が神様に対して村の繁栄と五穀豊穣を祈願する儀式の真っ最中だった
 そこに肉食スライムは乱入して、儀式の中心にいた神官を丸のみした
 続いて、とっさのことに事態を把握できていなかった村長の上半身が食い千切られた
 内臓と血が噴き出して、背骨が魚を食べた時みたいに剥き出しになった
 数秒して、村人の誰かが悲鳴を上げた
 そして、我先にと逃げようとする人で村の中はとんでもない騒ぎになった
 俺の叫びは、ここにも書きこまれてたから割愛する

890:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 うわぁ

891:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 ですよねぇ

892:掃除夫
 そうして、村の外に逃げる奴
 家の中に逃げる奴
 逃げようとするやつを引き倒して我先にと、どこかに走っていくやつ
 そんな混乱の中、子供やお年寄りが転んでそんな人たちをお構いなく踏んづけてやっぱり逃げていくやつ
 いやぁ、うん、もう醜いったら無かったね
 まぁ、仕方なかったってのはわかるけどさ
 そんな混乱の中に、金属が擦れあうような甲高い音を響かせながら、スライムハンターが現れた
 状況と見慣れない武器、この甲高い音の正体がその武器――チェーンソーだったんだが
 そのチェーンソーを手に、スライムハンターは肉食スライムへ斬りかかった
 チェーン、つまり鎖の名前の通り超高速で回転する刃の部分が鎖みたいになってた
 振動してるようにも見えた
 で、そのチェーンソーの効果は抜群だった
 切りつけたところが砕けたゼリーみたいになってさ
 肉食スライムの方も、少しは痛みを感じてるのか
 こう、咆哮みたいなのを上げてたな
 んで、のたうち回るようにボヨンボヨンとあちこちを跳ねまわったんだ
 この時の跳ねまわりの巻き添えを食った村人が何人か押しつぶされて、まぁ潰れたトマトになって死亡した

893:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 もはや災害だな

894:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 ヤバいモンスターの前だと、だいたいの種族は無力なもんだよ
 そういう意味では災害ってのは言い得て妙だな

895:掃除夫
 村人の中にも魔法を使える奴がいるにはいたんだが 
 それが目印になったのか
 攻撃を加える奴から食われていった

896:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 不謹慎かもだが
 順調に食われてくなぁ

897:掃除夫
 そうして村人を食べるとある程度、砕けたゼリーになった部分が再生するらしくてな
 スライムハンターは、急いで勝負に出た
 ほら、スライムって魔核、人間でいうところの心臓とか脳みそに当たる部分があるじゃん?
 それを狙って武器を今度はドリルってやつに変えて、攻撃に出たんだ
 行ける、俺もそうだが村人もそう思ったに違いない
 でも、反動をつけて肉食スライムはスライムハンターに飛び掛かった
 そして、スライムハンターの下半身を食いちぎった
 村長と同じように、内臓と血をぶちまけながらスライムハンターは力を無くして武器をその場に取り落としてしまった

898:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 スライムハンター死んだのか

899:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 まぁ、そういうことだろうな

900:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 まじめな話、ほんと簡単に死んでくな

901:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 しかも、この前段階で村が一つ滅んでるしな

902:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 >>901
 そういやそうだった
 ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

903:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 税収落ちそう
 大丈夫か、国

904:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 それで、どうなったん?

905:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 掃除夫が書き込み出来てるってことは、一応倒せたってことなんだよな??

906:掃除夫
 >>905
 まぁな

907:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 どうやって倒したん??

908:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 スライムハンターの置き土産の武器使ったん?
 
909:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします

    ∧_∧
    ( ・∀・)ワクワク
  oノ∧つ⊂)
    ( ・∀・)ドキドキ
  oノ∧つ⊂)
    ( ・∀・)ワクワク
  oノ∧つ⊂)
    ( ・∀・)ドキドキ
  oノ∧つ⊂)
  ( ( -∀-)オモイ・・・
  oノ∧つ⊂)
  ( ( ;∀;)ツ ツブレル・・・
  ∪( ∪ ∪
    と__)__)

       ∧__,,∧   つ…潰れた
  ⊂(⌒つ ・∀・)つ
  ⊂(⌒つ T∀T)つ
  ⊂(⌒つ T∀T)つ
  ⊂(⌒つ T∀T)つ
  ⊂(⌒つ T∀T)つ
  ⊂(⌒つ T∀T)つ ダカラ イッタジャナイカ…

910:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 不謹慎の塊がいるな

911:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 人の不幸は蜜の味だしな

912:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 つーか言っちゃなんだが、スレ主ちゃんの村はわからんが
 その周辺の村の連中、ぶっちゃけ感じ悪いぞ

913:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 >>912
 そうなん?

914:912
 何回か複数の村から仕事の依頼受けたことあるんだが
 本来の依頼料払えないからって、勝手に野菜で代用しようとしたり
 そもそも、こういう人助けに金銭を要求すんのはどうか、とか依頼が終わったら言い出したりってのがあった
 まぁ、ここだけの話じゃないけどな

915:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 あー、そういえば
 そういうことが余りにも続くもんだから
 仲介する冒険者ギルドが前金を徴収するシステム作ったんだよな

916:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 なるほど

917:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 酷い村だと依頼料自体を払わずにいちゃもんつけて、仕事した冒険者を追い払うところも昔はあったぞ

918:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 怖い怖い

919:掃除夫
 他に戦える人いなかったしなぁ
 コルセットのお陰で腰の具合も良かったし
 だから、最初に肉食スライムに大ダメージを与えたチェーンソーで俺は切りかかった
 チェーンソーは俺の魔力を吸い上げると同時に歯が回転した
 手に伝わる振動に慣れてなくて取り落としそうになった
 そこを肉食スライムは見逃さず、大きな口?
 まぁ、うん、便宜上口にしておこう
 口を開けて襲い掛かってきた
 
920:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 うわぉ

921:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 マジか

922:掃除夫
 俺は咄嗟に、チェーンソーから手を離して逃げた
 チェーンソーはスライムに丸のみされた
 そして、スライムは武器を失った俺に再び狙いを定めた
 勢いをつけて飛んできたスライムを何とか避けたものの
 すぐに態勢を立て直して、肉食スライムはまた俺に向かって跳んできた
 
923:掃除夫
 やっべー、まじヤベェ
 そう声に出した俺の目に、スライムハンターが遺したもう一つの武器が入った
 そう、ドリルだ
 俺はもう一度肉食スライムを避けると、そのドリルの元に向かい、手にした
 チェーンソーの時と同じように、ドリルは俺の魔力を吸い上げて、チェーンソーとはまた違った回転を見せてくれた
 そして、すぐそこに肉食スライムが迫っていた
 もうやけくそで、俺はドリルの先端をスライムの大きく開いた口へ向けて突き出し、それこそ突撃槍のように突進していった
 そう、そうだなドリルをわかりやすく説明するなら、回転する突撃槍を思い浮かべてもらえばいいかもしれない
 そうして、俺は肉食スライムに突撃した

924:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 wktk

925:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 ドキドキ

926:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 おお、特攻をかけたのか

927:掃除夫
 そしてそのまま丸のみされた

928:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 いや、丸呑みされたんかい!

929:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 Σ(・□・;)

930:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 それでそれで?

931:掃除夫
 そんで、かまわず前に進み続けてたら、運よく魔核を破壊することに成功
 ついでにスライムの体を突き破って外にも出れた
 ただ体液でグチョグチョになるわ
 臭いは酷いわで、ちょっとした地獄だった

932:掃除夫
 それから、誰かが呼んだらしき軍がやってきて
 事情を説明することになり、さっき解放された
 また日を改めて、事情聴取するとか言ってた

933:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 なんとまぁ

934:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 とりま、掃除夫お疲れ

935:掃除夫
 あー、そうだ
 嫁さんがさ、スレ主ちゃんのこと面倒見るって決めて
 俺がスライム相手に死闘を繰り広げてる間に、養子縁組の手続きしてきたらしい
 嫁さん、仕事が早いよ

936:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 嫁さんwww

937:以下、名無しにかわりまして冒険者がお送りします
 まぁ、ともかく
 お疲れさん

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【採取】そして誰も居なくなりそうなやつ【依頼】

一樹
ファンタジー
ジェシーとハルは、二人っぼっちの冒険者パーティ。 それでもその実力は折り紙付きで、つい先日も高難易度のドラゴン討伐を終えたばかりだった。 そんな彼らの次の仕事は、とある【花】の採取依頼。 けれど、蓋を開けてみれば、【花】に関わった者が変死を遂げていた、所謂いわく付きの依頼だった。 ※こんなタイトルですが、掲示板回はありません。

だらだら生きるテイマーのお話

めぇ
ファンタジー
自堕落・・・もとい楽して生きたい一人のテイマーのお話。目指すのはスローライフ!

【完結】番である私の旦那様

桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族! 黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。 バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。 オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。 気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。 でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!) 大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです! 神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。 前半は転移する前の私生活から始まります。

島流しなう!(o´・ω-)b

一樹
ファンタジー
色々あって遭難したスレ主。 生き延びるためにスレ立てをした。 【諸注意】 話が進むと、毒虫や毒蛇を捕まえたり食べたりする場面が出てきますが、これはあくまで創作です。 絶対に真似しないでください。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

【教えて】聖杯を探しています【ください】

一樹
ファンタジー
千年前、勇者は魔王倒してこの世界の王様になった。 勇者にはしかし、子供も配偶者もいなかった。 だから、勇者は今際の際にこんな遺言をことづけた。 聖杯を手にした者が、世界を手にする。 つまり、聖杯を手に入れた者が次の王様ということだ。 以来、千年。 いまだ聖杯は見つかっていない。

処理中です...