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翌日。
農業ギルドの銀行に用事があったので、朝市へ野菜を持って行った後、ヒロはしばらく駐車場で時間を潰していた。
農業ギルドの受付窓口は、早朝から開いているのだが、銀行は遅いのだ。
ぽけぇっとラジオを流して、暇つぶしをしていると昨日と同じようにサチが掃除に出てきた。
すると、ヒロの軽トラに気づいて、手にしていた箒と塵取りを投げ出して、こちらに走ってきた。
他にも軽トラや、大型トラック、普通車がちらほらと停まっているのに、真っすぐヒロのところへ向かって来る。
そのことから、どうやらヒロに用事があるようだった。
ヒロは自分が座っている運転席側の窓を開けて、サチを迎えた。
「おはようござ、げほげほ、ございま、げほ、ございます!!」
息が切れてむせている。
どれだけ急いだのだろう。
「おはよう、サチさん。
どうしたの、血相変えて?
なにかトラブルでもあった?」
ヒロが訊ねると、サチは興奮気味に話してくれた。
その内容は、昨日、ヒロが保護した四人についてだった。
そのうち二人は、ヒロが予想したとおり名家のご令嬢と、その護衛だった。
ただ、どこの家かは教えてもらえなかった。
しかし、残りの二人が予想と違っていたのだ。
チンピラかと思いきや、なんとびっくり、国際指名手配されている賞金首だったらしいのだ。
(マジか)
内心、とても驚いているヒロに、サチが二人に掛けられていた賞金の額を教えてくる。
「二人あわせて27億ゴールドですよ!
27億ですよ、27億!!
世界最高額の賞金首の額と同じです!!」
(マジか、トラクター、いやコンバイン何台分だろ。乾燥機も複数買えるじゃん。
いっそのこと全部一新できるな。
あー、惜しいことした)
賞金首とか、ヒロとは無縁の話なので知らなかったのである。
ただ、あのチンピラ二人に掛けられていた賞金がとんでもない額だと言うのは理解できた。
(いや、待てよ?
今からでも名乗り出れば、その賞金貰えたりするのでは?!)
ハッと、名案が浮かびヒロはその事を話そうとした。
家族からの言いつけは、一先ず脇に置くことにする。
しかし、続いたサチの説明でヒロはそれを口にするのをやめた。
「それで、ですね!
あの二人を倒して捕まえた人の情報が欲しいんです!
軍とか、とにかくあちこちから、どこの誰が捕まえたのかって、昨日から連絡が来て仕事に支障が出始めてて。
ほら、ヒロさん、たしか昨日言ってたじゃないですか!
去ってく人を見たって! その人がたぶん魔族の二人を縛ったんだって!!」
冷や汗ダラダラである。
サチは気づいていないが、ヒロの顔は引きつっていた。
「え、俺、そんなこと言ったっけ?」
「言ってました!!」
キラキラと、サチがヒロを見てくる。
有益な情報を持っているだろう、ヒロを見てくる。
「ごめん、覚えてない」
ヒロは、嘘に嘘を重ねることにした。
お金は欲しいが、めんどい事は嫌だからだ。
そして、家族にこの事がバレた時が怖すぎる。
(つーか、なんで軍が出てくんの?!)
悪者は捕まった。
捕まえた人は、手柄に興味を抱くことなく立ち去った。
それでいいではないか。
何故、探そうとする??
それが、ヒロにはさっぱりだった。
(いや、待てよ?
やっぱり事情聴取とかそういうので探してるのかな?)
そんな考えに至り、一人納得する。
しかし、サチの追求は終わらなかった。
なんでもいいから、覚えていることを教えろと引かない。
それを、どうにかこうにか適当に宥めて、銀行への用事を済ませてヒロは家に帰ってきた。
そして、ふと、思ったのだ。
「父ちゃんだったら、どうしたのかな?」
ヒロが物心着く前に、死んだ父。
かなりのお人好しだったと聞いている。
そのお人好しが過ぎて、人命救助中に自分が帰らぬ人となったらしい。
ちなみに、ヒロの現父親であり元叔父とは兄弟だからかまるで双子のように、顔が似ていた。
どちらがどちらか、実の息子のヒロでもわからないほどに、残された写真に写る本当の父親と、今の父親はとてもよく似ていたのだ。
ただ、考え方はまるで違っていたらしい。
だから、考えるのだ。
お人好しな父だったら、事情聴取のためにちゃんと名乗り出たのだろうか? と。
そんなことを考えていたからだろう。
ヒロは、このことを誰かに話したくなった。
と言っても、開拓民としてこの国にやってきて農業をしている彼には、仕事上での知り合いはいても、友人と呼べる存在はいなかった。
こちらに来て、三年。
生活の基盤は出来つつあるし、知り合いも増えた。
しかし、気の置けない友人は今のところいなかった。
だけど、話したい。
この秘密を誰かに打ち明けてみたい、と考えるようになった。
忘れないように、ヒロはこの事を日記に書いておいた。
何気に彼は筆まめなのである。
数日後のことだった。
たまたま目に付いたのが、ウェブの匿名掲示板だった。
故郷に居た頃は読み物代わりに度々見ていたその場所は、この国にもあった。
ちょっと目を通して、雑談しているスレを見つけた。
そのスレのタイトルは【嘘のようなホントの事を語るスレ】だった。
すでに17個目のスレらしい。
タイトル通り語られているのは、嘘ともホントともわからない、でも日常を過ごしていれば遭遇するかも、と思われる珍事ばかりだった。
「ここでいいか」
ヒロは、頃合いを見計らう。
普通に読んでいて面白かったということもある。
しばらくして、【貴族の三男坊】なる人物が書き込みを始めた。
その内容に、ヒロは軽く驚いた。
なんと、ヒロが経験したものとほぼ同じ内容が書き込まれていたのだ。
その内容というのが、この国のお姫様がお忍びで街の視察にきたところ、不埒な者に襲われたらしい。
その不埒な者というのが、魔族の指名手配犯だったとかでかなり強く、護衛が倒されてしまったとかなんとか。
そこにたまたま通りかかった青年が、件の魔族を倒して姫様を助けたらしい。
だが、青年は姫様を助けるとすぐにその場を立ち去ったらしい。
名乗らなかったので、どこの誰かもわからない人物。
この話を、姫様から直接聞いたこの国の王様は、その青年を何とか探し出して礼をしようとした。
だけど、調べても該当する人物は見つからなかった。
魔法で姫様の記憶を調べて、うすぼんやりとだが青年の顔がわかった。
「へえ、魔法ってそんなことも調べられるのか。
便利だなぁ」
なんて呟いて、ヒロはその書き込みを読み進める。
埒が明かないので、王宮から条件に該当する人物を王宮に集めた。
この【貴族の三男坊】もそのうちの一人だったらしい。
そこでこのことが公表された。
そして、招集された者たちが調べられたのだが、見つけられなかったらしい。
さて、この一連の書き込みを読んだヒロはどこか安心していた。
「ふむふむ、よくあることなんだな」
王侯貴族の視察は珍しくないようだし、それを狙った犯行もきっと珍しくないのだろう。
自営業者とはいえ、まだまだ若いヒロはその辺のことに関して、清々しいまでに無知だった。
だから、共感なり面白おかしく扱ってくれるなりするだろう。
そんな都合のいいことを考えて、ヒロはその掲示板に自分の体験を書き込んだ。
これが、運の尽きだった。
姫様を助けたのがヒロかもしれないとわかったのである。
ヒロはそのことを否定した。
よくあることなんだろ、と。
しかし、落とし穴があったのだ。
まず、わざと【貴族の三男坊】が伏せていた情報があった。
推理小説で言うところの、犯人でなければ知りえない情報を、ヒロはそうと知らず書き込んだのである。
さらに追い打ちをかけたのは、スレ民の助け舟だった。
書き込みの中で、ヒロが書き込んだなんてこない大きな蛇退治の話。
この退治した蛇の画像を見せてくれ、となったのである。
当時13歳だったヒロが、農業ギルドの仕事で派遣された先で退治した巨大な蛇である。
一緒に写っているのは、今の父親が当時持ってきた軽トラだ。
そう、この時、実は父親と一緒にこのデカい蛇を解体していたのだ。
蛇を倒したのは、ヒロ単独である。
綺麗に倒せたので、父親にとても褒められたことは覚えている。
誤解が解けるなら、とヒロは引き出しの中から紙の写真を引っ張り出してきて、それを携帯端末で撮影してスレに投稿した。
途端の、『英雄お前じゃねーか!!』の書き込みが、また別のスレ民からされてしまった。
それを読んだ、ヒロは普通に驚いた。
そして、妙なテンションでこう口にしたのである。
「ま、まさか、この俺が英雄!?」
中学生がアホみたいなテンションで、馬鹿なことを口にするあのノリだった。
残念ながら、この家にはヒロしかいないのでツッコミは不在だった。
農業ギルドの銀行に用事があったので、朝市へ野菜を持って行った後、ヒロはしばらく駐車場で時間を潰していた。
農業ギルドの受付窓口は、早朝から開いているのだが、銀行は遅いのだ。
ぽけぇっとラジオを流して、暇つぶしをしていると昨日と同じようにサチが掃除に出てきた。
すると、ヒロの軽トラに気づいて、手にしていた箒と塵取りを投げ出して、こちらに走ってきた。
他にも軽トラや、大型トラック、普通車がちらほらと停まっているのに、真っすぐヒロのところへ向かって来る。
そのことから、どうやらヒロに用事があるようだった。
ヒロは自分が座っている運転席側の窓を開けて、サチを迎えた。
「おはようござ、げほげほ、ございま、げほ、ございます!!」
息が切れてむせている。
どれだけ急いだのだろう。
「おはよう、サチさん。
どうしたの、血相変えて?
なにかトラブルでもあった?」
ヒロが訊ねると、サチは興奮気味に話してくれた。
その内容は、昨日、ヒロが保護した四人についてだった。
そのうち二人は、ヒロが予想したとおり名家のご令嬢と、その護衛だった。
ただ、どこの家かは教えてもらえなかった。
しかし、残りの二人が予想と違っていたのだ。
チンピラかと思いきや、なんとびっくり、国際指名手配されている賞金首だったらしいのだ。
(マジか)
内心、とても驚いているヒロに、サチが二人に掛けられていた賞金の額を教えてくる。
「二人あわせて27億ゴールドですよ!
27億ですよ、27億!!
世界最高額の賞金首の額と同じです!!」
(マジか、トラクター、いやコンバイン何台分だろ。乾燥機も複数買えるじゃん。
いっそのこと全部一新できるな。
あー、惜しいことした)
賞金首とか、ヒロとは無縁の話なので知らなかったのである。
ただ、あのチンピラ二人に掛けられていた賞金がとんでもない額だと言うのは理解できた。
(いや、待てよ?
今からでも名乗り出れば、その賞金貰えたりするのでは?!)
ハッと、名案が浮かびヒロはその事を話そうとした。
家族からの言いつけは、一先ず脇に置くことにする。
しかし、続いたサチの説明でヒロはそれを口にするのをやめた。
「それで、ですね!
あの二人を倒して捕まえた人の情報が欲しいんです!
軍とか、とにかくあちこちから、どこの誰が捕まえたのかって、昨日から連絡が来て仕事に支障が出始めてて。
ほら、ヒロさん、たしか昨日言ってたじゃないですか!
去ってく人を見たって! その人がたぶん魔族の二人を縛ったんだって!!」
冷や汗ダラダラである。
サチは気づいていないが、ヒロの顔は引きつっていた。
「え、俺、そんなこと言ったっけ?」
「言ってました!!」
キラキラと、サチがヒロを見てくる。
有益な情報を持っているだろう、ヒロを見てくる。
「ごめん、覚えてない」
ヒロは、嘘に嘘を重ねることにした。
お金は欲しいが、めんどい事は嫌だからだ。
そして、家族にこの事がバレた時が怖すぎる。
(つーか、なんで軍が出てくんの?!)
悪者は捕まった。
捕まえた人は、手柄に興味を抱くことなく立ち去った。
それでいいではないか。
何故、探そうとする??
それが、ヒロにはさっぱりだった。
(いや、待てよ?
やっぱり事情聴取とかそういうので探してるのかな?)
そんな考えに至り、一人納得する。
しかし、サチの追求は終わらなかった。
なんでもいいから、覚えていることを教えろと引かない。
それを、どうにかこうにか適当に宥めて、銀行への用事を済ませてヒロは家に帰ってきた。
そして、ふと、思ったのだ。
「父ちゃんだったら、どうしたのかな?」
ヒロが物心着く前に、死んだ父。
かなりのお人好しだったと聞いている。
そのお人好しが過ぎて、人命救助中に自分が帰らぬ人となったらしい。
ちなみに、ヒロの現父親であり元叔父とは兄弟だからかまるで双子のように、顔が似ていた。
どちらがどちらか、実の息子のヒロでもわからないほどに、残された写真に写る本当の父親と、今の父親はとてもよく似ていたのだ。
ただ、考え方はまるで違っていたらしい。
だから、考えるのだ。
お人好しな父だったら、事情聴取のためにちゃんと名乗り出たのだろうか? と。
そんなことを考えていたからだろう。
ヒロは、このことを誰かに話したくなった。
と言っても、開拓民としてこの国にやってきて農業をしている彼には、仕事上での知り合いはいても、友人と呼べる存在はいなかった。
こちらに来て、三年。
生活の基盤は出来つつあるし、知り合いも増えた。
しかし、気の置けない友人は今のところいなかった。
だけど、話したい。
この秘密を誰かに打ち明けてみたい、と考えるようになった。
忘れないように、ヒロはこの事を日記に書いておいた。
何気に彼は筆まめなのである。
数日後のことだった。
たまたま目に付いたのが、ウェブの匿名掲示板だった。
故郷に居た頃は読み物代わりに度々見ていたその場所は、この国にもあった。
ちょっと目を通して、雑談しているスレを見つけた。
そのスレのタイトルは【嘘のようなホントの事を語るスレ】だった。
すでに17個目のスレらしい。
タイトル通り語られているのは、嘘ともホントともわからない、でも日常を過ごしていれば遭遇するかも、と思われる珍事ばかりだった。
「ここでいいか」
ヒロは、頃合いを見計らう。
普通に読んでいて面白かったということもある。
しばらくして、【貴族の三男坊】なる人物が書き込みを始めた。
その内容に、ヒロは軽く驚いた。
なんと、ヒロが経験したものとほぼ同じ内容が書き込まれていたのだ。
その内容というのが、この国のお姫様がお忍びで街の視察にきたところ、不埒な者に襲われたらしい。
その不埒な者というのが、魔族の指名手配犯だったとかでかなり強く、護衛が倒されてしまったとかなんとか。
そこにたまたま通りかかった青年が、件の魔族を倒して姫様を助けたらしい。
だが、青年は姫様を助けるとすぐにその場を立ち去ったらしい。
名乗らなかったので、どこの誰かもわからない人物。
この話を、姫様から直接聞いたこの国の王様は、その青年を何とか探し出して礼をしようとした。
だけど、調べても該当する人物は見つからなかった。
魔法で姫様の記憶を調べて、うすぼんやりとだが青年の顔がわかった。
「へえ、魔法ってそんなことも調べられるのか。
便利だなぁ」
なんて呟いて、ヒロはその書き込みを読み進める。
埒が明かないので、王宮から条件に該当する人物を王宮に集めた。
この【貴族の三男坊】もそのうちの一人だったらしい。
そこでこのことが公表された。
そして、招集された者たちが調べられたのだが、見つけられなかったらしい。
さて、この一連の書き込みを読んだヒロはどこか安心していた。
「ふむふむ、よくあることなんだな」
王侯貴族の視察は珍しくないようだし、それを狙った犯行もきっと珍しくないのだろう。
自営業者とはいえ、まだまだ若いヒロはその辺のことに関して、清々しいまでに無知だった。
だから、共感なり面白おかしく扱ってくれるなりするだろう。
そんな都合のいいことを考えて、ヒロはその掲示板に自分の体験を書き込んだ。
これが、運の尽きだった。
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ヒロはそのことを否定した。
よくあることなんだろ、と。
しかし、落とし穴があったのだ。
まず、わざと【貴族の三男坊】が伏せていた情報があった。
推理小説で言うところの、犯人でなければ知りえない情報を、ヒロはそうと知らず書き込んだのである。
さらに追い打ちをかけたのは、スレ民の助け舟だった。
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一緒に写っているのは、今の父親が当時持ってきた軽トラだ。
そう、この時、実は父親と一緒にこのデカい蛇を解体していたのだ。
蛇を倒したのは、ヒロ単独である。
綺麗に倒せたので、父親にとても褒められたことは覚えている。
誤解が解けるなら、とヒロは引き出しの中から紙の写真を引っ張り出してきて、それを携帯端末で撮影してスレに投稿した。
途端の、『英雄お前じゃねーか!!』の書き込みが、また別のスレ民からされてしまった。
それを読んだ、ヒロは普通に驚いた。
そして、妙なテンションでこう口にしたのである。
「ま、まさか、この俺が英雄!?」
中学生がアホみたいなテンションで、馬鹿なことを口にするあのノリだった。
残念ながら、この家にはヒロしかいないのでツッコミは不在だった。
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