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第一章・ブラウ誕生
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高畠真希は他の思春期の少女と同じように両親を疎ましく思っていた。両親は訳が分からないものを制作する工房を経営していたけど、ヲタクのような会話ばかりしていてついていけなかった。なんだか娘をほっといているようで嫌だった。そんな真希が高校二年の時のことであった・・・
※※※※
真希は日曜の朝を怠惰に過ごしていた。目を覚まそうと思っていたがいつもと感覚が違っていた。全身が重いのだ。
「なによ・・・」
全身に酷い拘束感があった。起き上がるとロボットのボディが見えた。それは両親が好きな特撮物かとおもったが違っていた。彼女の今の姿だった。そして目の前には女性型ロボットがいた。
「どう、気に入ってくれた真希ちゃん?」
そのロボットはシルバーメタリックボディで女性型だった。そのボディの横には大きな鏡が置かれていたが、そこに写るのはブルーメタリックボディのロボットだった。そのロボットの姿に真希は覆われていた!
「気に入るもなにも、なんなのよこれ?」
真希は自分がロボットに改造されたと思ってしまった! もう一生この姿なのと悲嘆にくれそうになった。
「どうだ、真希! お父さんからのプレゼントは? 親子でガーディアンガールズになった気分は?」
真希の父・寛太はニヤニヤしながら入ってきた。その言葉に真希は気が付いた! それは、父親が好きだったマイナーなアニメ作品の名前だった。
「なんてことするのよ! パパ! それにママも! ママなんかロボットになって!」
「ロボットではないわよ、一種のスーツを着ているのよ真希ちゃんもママも! でも気持ちいいでしょ!」
真希ははっとした。確かにロボットを着こんでいるはずなのに苦しくないばかりか気持ちが良いと。でも、なんで断りもなく娘に着せるなんて! そんな怒りが沸き起こってしまった!
「気持ちいいわよ! でも、なんなのよ!」
真希が初めて着たパワードスーツ「GGスーツ」によって、真希の苦難の道が知り合いを巻き込みながら始まったのであった。
※※※※
真希は日曜の朝を怠惰に過ごしていた。目を覚まそうと思っていたがいつもと感覚が違っていた。全身が重いのだ。
「なによ・・・」
全身に酷い拘束感があった。起き上がるとロボットのボディが見えた。それは両親が好きな特撮物かとおもったが違っていた。彼女の今の姿だった。そして目の前には女性型ロボットがいた。
「どう、気に入ってくれた真希ちゃん?」
そのロボットはシルバーメタリックボディで女性型だった。そのボディの横には大きな鏡が置かれていたが、そこに写るのはブルーメタリックボディのロボットだった。そのロボットの姿に真希は覆われていた!
「気に入るもなにも、なんなのよこれ?」
真希は自分がロボットに改造されたと思ってしまった! もう一生この姿なのと悲嘆にくれそうになった。
「どうだ、真希! お父さんからのプレゼントは? 親子でガーディアンガールズになった気分は?」
真希の父・寛太はニヤニヤしながら入ってきた。その言葉に真希は気が付いた! それは、父親が好きだったマイナーなアニメ作品の名前だった。
「なんてことするのよ! パパ! それにママも! ママなんかロボットになって!」
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真希ははっとした。確かにロボットを着こんでいるはずなのに苦しくないばかりか気持ちが良いと。でも、なんで断りもなく娘に着せるなんて! そんな怒りが沸き起こってしまった!
「気持ちいいわよ! でも、なんなのよ!」
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