6 / 13
一日目
ワニ女への改造
しおりを挟む
わたしは自分がワニに改造されたのだと認識してパニックになった。しかしどんなに暴れてもわたしを閉じ込めている肉の塊から出ることも出来ず、またワニの身体も動くことはなかった。
しばらくして器具から解放されたわたしはゆっくり休むために膝を折った。するとわたしの現在の身体のおかしなことに気付いた。わたしの胴体は水平なのに手足の平も水平だったのだ!
こんなことを言うとみんな当たり前だと思われるけど、四つ足で歩こうとすると、足の方が長いので腰を上げた状態になるはずなのに、今は水平という事は・・・足は短いという事になる。それに膝の関節の感覚も・・・人間だった時と明らかに違っていた。
わたしの足は膝の関節が付け替えられ、膝から下は別のモノがついていたのだ。そう、わたしはもう人間として二足歩行が出来なくなっていたのだ。
わたしを閉じ込めたワニの身体は消灯すると自然に休息するようになっていており、わたしが逃げようと暴れても動くことは出来なかった。ワニの身体はわたしからすれば牢獄でしかなかったのだ。
わたしはやることはなかったので、どうしてこんなことになったのかを思い出そうとしたけど、どうも知能レベルが落ちているようで考えがまとまらなかった。
ただ唯一思い出したのはわたしが学生の時にワニのように不気味な同級生の女の子をイジメていたことだった。まさかイジメた報いがワニにされたというのよ? そんな馬鹿な!
わたしは眠りに落ちたら、これが悪夢のなかの体験で目が覚めたら元の生活に戻っているというオチを期待した。また夢の中で真相を垣間見るような事が分かるのではないかと期待したけど・・・そのどちらも実現することはなかった。わたしはワニの肉塊のなかで眠りに落ちて行った。心身とも閉じ込められてしまったこの「牢獄」のなかで・・・
しばらくして器具から解放されたわたしはゆっくり休むために膝を折った。するとわたしの現在の身体のおかしなことに気付いた。わたしの胴体は水平なのに手足の平も水平だったのだ!
こんなことを言うとみんな当たり前だと思われるけど、四つ足で歩こうとすると、足の方が長いので腰を上げた状態になるはずなのに、今は水平という事は・・・足は短いという事になる。それに膝の関節の感覚も・・・人間だった時と明らかに違っていた。
わたしの足は膝の関節が付け替えられ、膝から下は別のモノがついていたのだ。そう、わたしはもう人間として二足歩行が出来なくなっていたのだ。
わたしを閉じ込めたワニの身体は消灯すると自然に休息するようになっていており、わたしが逃げようと暴れても動くことは出来なかった。ワニの身体はわたしからすれば牢獄でしかなかったのだ。
わたしはやることはなかったので、どうしてこんなことになったのかを思い出そうとしたけど、どうも知能レベルが落ちているようで考えがまとまらなかった。
ただ唯一思い出したのはわたしが学生の時にワニのように不気味な同級生の女の子をイジメていたことだった。まさかイジメた報いがワニにされたというのよ? そんな馬鹿な!
わたしは眠りに落ちたら、これが悪夢のなかの体験で目が覚めたら元の生活に戻っているというオチを期待した。また夢の中で真相を垣間見るような事が分かるのではないかと期待したけど・・・そのどちらも実現することはなかった。わたしはワニの肉塊のなかで眠りに落ちて行った。心身とも閉じ込められてしまったこの「牢獄」のなかで・・・
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
転校先は着ぐるみ美少女学級? 楽しい全寮制高校生活ダイアリー
ジャン・幸田
キャラ文芸
いじめられ引きこもりになっていた高校生・安野徹治。誰かよくわからない教育カウンセラーの勧めで全寮制の高校に転校した。しかし、そこの生徒はみんなコスプレをしていた?
徹治は卒業まで一般生徒でいられるのか? それにしてもなんで普通のかっこうしないのだろう、みんな!
【完結】生物兵器と合体した彼女
ジャン・幸田
ホラー
ある晩、俺の彼女・静香が行方不明になった。そして、その晩から夜な夜な出没するUMA(未確認生物)の話題で持ちきりになった。
その正体を確かめるべく夜の街を彷徨った俺がみたのは・・・変わり果てた静香だった! 蟷螂女になった彼女と俺の運命はいかに?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
ミズタマリから誘惑されたあとは
ジャン・幸田
ホラー
「自分」がプールや水着を嫌いになったのは、小学校六年生の時の記憶のトラウマだった。その時、小学校のプールに三人で入ったが、その時起きた事は大人たちによって封印されてしまった。
二十歳になった「自分」が語るその時起きた驚愕の真相とは?
【短編ホラー集】迷い込んだ者たちは・・・
ジャン・幸田
ホラー
突然、理不尽に改造されたり人外にされたり・・・はたまた迷宮魔道などに迷い込んだりした者たちの物語。
そういった短編集になりはたまた
本当は、長編にしたいけど出来なかった作品集であります。表題作のほか、いろいろあります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる