【完結】ワニ女として飼育されて・・・

ジャン・幸田

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一日目

ワニ女への改造

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 わたしは自分がワニに改造されたのだと認識してパニックになった。しかしどんなに暴れてもわたしを閉じ込めている肉の塊から出ることも出来ず、またワニの身体も動くことはなかった。

 しばらくして器具から解放されたわたしはゆっくり休むために膝を折った。するとわたしの現在の身体のおかしなことに気付いた。わたしの胴体は水平なのに手足の平も水平だったのだ!

 こんなことを言うとみんな当たり前だと思われるけど、四つ足で歩こうとすると、足の方が長いので腰を上げた状態になるはずなのに、今は水平という事は・・・足は短いという事になる。それに膝の関節の感覚も・・・人間だった時と明らかに違っていた。

 わたしの足は膝の関節が付け替えられ、膝から下は別のモノがついていたのだ。そう、わたしはもう人間として二足歩行が出来なくなっていたのだ。

 わたしを閉じ込めたワニの身体は消灯すると自然に休息するようになっていており、わたしが逃げようと暴れても動くことは出来なかった。ワニの身体はわたしからすれば牢獄でしかなかったのだ。

 わたしはやることはなかったので、どうしてこんなことになったのかを思い出そうとしたけど、どうも知能レベルが落ちているようで考えがまとまらなかった。

 ただ唯一思い出したのはわたしが学生の時にワニのように不気味な同級生の女の子をイジメていたことだった。まさかイジメた報いがワニにされたというのよ? そんな馬鹿な!

 わたしは眠りに落ちたら、これが悪夢のなかの体験で目が覚めたら元の生活に戻っているというオチを期待した。また夢の中で真相を垣間見るような事が分かるのではないかと期待したけど・・・そのどちらも実現することはなかった。わたしはワニの肉塊のなかで眠りに落ちて行った。心身とも閉じ込められてしまったこの「牢獄」のなかで・・・
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