16 / 50
(2)秘密、見ちゃった!
メカロイド恵利香
しおりを挟む
川渕恵利香はアイドルグループのその他大勢のメンバーでランキングも三桁近いという影の薄い存在だった。だから半年前に「卒業」しても世間の大多数は気にもしていなかった。しかし、わたしからすれば大変なショックだった。
その彼女が「マリア式75号」の「内臓」になっていたということらしかった。それにしても、なんでロボットの「内臓」なんかになっていたのだろうか?
「75号、いや川渕恵利香クンおめでとう。三ヶ月の調整期間終了したけど、これから君をアイドルロボットの素体になるのだから、そのつもりで」
そういっている間に、75号だった恵利香を拘束していたアームがはずされると、裸の彼女が装置の中から出てきた。だが、その身体はおかしい点があった。関節部に継ぎ目らしいものが見えていたのだ。
そして彼女が椅子に座ると手足がマネキンのように外れてしまったのだ! それには、おもわずわたしは声を上げてしまいそうになっていた!
「恵利香クン。これで君もメカロイドの仲間入りというわけだ。まあ、君の消化器も生殖器も残っているから飲んだり食べたりエッチをするといった、人間の三大欲求の二つは保証されているけど、脳漿だけは三ヶ月の間に電脳化されているから、人間のような睡眠はもう出来なくなったけど、いいかな?」
「はい! 結構です。わたしはメカロイドに生まれ変われて満足ですから。それよりも早く素敵なアイドルロボットにしてくださいね」
その彼女が「マリア式75号」の「内臓」になっていたということらしかった。それにしても、なんでロボットの「内臓」なんかになっていたのだろうか?
「75号、いや川渕恵利香クンおめでとう。三ヶ月の調整期間終了したけど、これから君をアイドルロボットの素体になるのだから、そのつもりで」
そういっている間に、75号だった恵利香を拘束していたアームがはずされると、裸の彼女が装置の中から出てきた。だが、その身体はおかしい点があった。関節部に継ぎ目らしいものが見えていたのだ。
そして彼女が椅子に座ると手足がマネキンのように外れてしまったのだ! それには、おもわずわたしは声を上げてしまいそうになっていた!
「恵利香クン。これで君もメカロイドの仲間入りというわけだ。まあ、君の消化器も生殖器も残っているから飲んだり食べたりエッチをするといった、人間の三大欲求の二つは保証されているけど、脳漿だけは三ヶ月の間に電脳化されているから、人間のような睡眠はもう出来なくなったけど、いいかな?」
「はい! 結構です。わたしはメカロイドに生まれ変われて満足ですから。それよりも早く素敵なアイドルロボットにしてくださいね」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
AIアイドル活動日誌
ジャン・幸田
キャラ文芸
AIアイドル「めかぎゃるず」はレトロフューチャーなデザインの女の子型ロボットで構成されたアイドルグループである。だからメンバーは全てカスタマーされた機械人形である!
そういう設定であったが、実際は「中の人」が存在した。その「中の人」にされたある少女の体験談である。
機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
転校先は着ぐるみ美少女学級? 楽しい全寮制高校生活ダイアリー
ジャン・幸田
キャラ文芸
いじめられ引きこもりになっていた高校生・安野徹治。誰かよくわからない教育カウンセラーの勧めで全寮制の高校に転校した。しかし、そこの生徒はみんなコスプレをしていた?
徹治は卒業まで一般生徒でいられるのか? それにしてもなんで普通のかっこうしないのだろう、みんな!
人形娘沙羅・いま遊園地勤務してます!
ジャン・幸田
ファンタジー
派遣社員をしていた沙羅は契約打ち切りに合い失業してしまった。次の仕事までのつなぎのつもりで、友人の紹介でとある派遣会社にいったら、いきなり人形の”中の人”にされたしまった!
遊園地で働く事になったが、中の人なのでまったく自分の思うどおりに出来なくなった沙羅の驚異に満ちた遊園地勤務が始る!
その人形は生身の人間をコントロールして稼動する機能があり文字通り”中の人”として強制的に働かされてしまうことになった。
*小説家になろうで『代わりに着ぐるみバイトに行ったら人形娘の姿に閉じ込められた』として投降している作品のリテイクです。思いつきで書いていたので遊園地のエピソードを丁寧にやっていくつもりです。
昼は学生・夜はガイノイド
ジャン・幸田
SF
昼間は人間だけど夜になるとガイノイドに姿を変える。もう、そんな生活とはいったい?
女子校生のアヤカは学費と生活費を出してもらっている叔父夫婦の店でガイノイド”イブ”として接客していた。そんな彼女が気になっていた客は、機械娘フェチの担任教師の風岡だった!
彼女の想いの行方はいかなるものに?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる