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(3)機ぐるみ着せられた!

マリア47号誕生!

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 わたし瑠璃花は瑠璃花ではなくなってしまった。マリア47号の材料にされてしまたのだ。全身黒ずくめの機体を構成する材料にだ。わたしの肉体は機械を構成する部品に再構成されてしまったのだ。

 「一体どういうことよ! わたしを元に戻してよ!」

 わたしは叫んだがその声は瑠璃花の声でなく合成音声によるものだった。わたしの事を知っている誰かが聞いてもわたしとは分からないのは確かだった。

 「それは戻せないじゃん! だってあなたはモノになったんだから。これから三か月をかけて本当の機械の身体に改造していくけど、とりあえずあなたを覆っているインナースーツはもう脱げないわ。
 そうそう、いまこうして自由に話せているけど、それができるのはこのラボ、通称”マリアステーション”から一歩でも出たらただのガイノイドと一緒だから。
 人間に奉仕し人間の命令を厳守し。そして人間と扱われることはない。そう、機械なんだからあなたは。ようこそ機械化人の世界へ!」

 そういってマリアンはわたしの身体をさわった。すると「人間」だったときと同じように触られる感覚がしたが、それは全て数値化された情報として処理されていた。

 「これって、どんな感覚なのよ? おかしくなったのわたしは? 数値が頭の中を駆け巡るのよ!」

 「47号、それはあなたの脳漿の電脳化が始まっているのよ。ナノマシーンが徐々に特殊素材に置き換えているのよ。徐々に処理は進むけど、完成すれば人間よりも優れた存在になるわよ、いまのわたしのように」

 「いやよ! そんなのいやよ! やめてくれないそんなの!」

 わたしは泣き叫ぼうとしたけど、合成音声で感情を表現できても涙は・・・流れなかった。眼球も機械にされていて、外骨格のセンサーから送られてくる映像情報の処理端末でしかなくなっていた。

 「涙流せないんでしょ! 47号は何に改造するかは未定だけど、もし外骨格タイプの起動システムになる場合には本当に必要ないわよ、そんな機能は!
 まあ、セクサロイドタイプにでもなるのだったら、オプションでつくけど。なくてもいいじゃないのは涙は!」

 「そんなのいやよ、それじゃあ人間じゃなくなってしまうじゃないのよ!」

 「ほう、そんな姿になっていても人間だといえるの? もうあなたを見ても人間の女の子には見えないわよ。あなたはガイノイドにしかみえないは、真黒な!
 でも、作業用ロボの外骨格をはめてあげるからこれから。でも、その前にあなたの良い機能を教えてあげるわよ」

 そういってマリアンは看護師ロボに命令して47号の両手両足を掴んで別室につれていった。47号は両手両足をバタバタさせたが、強力なパワーを持つ彼女らはびくともしなかった。
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