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朝起きたら・・・
(06)使徒登場?
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袋の中から聞こえてきたのは、幼児のようにも聞こえる可愛らしい女の子の声だった。その声を聴いた「僕」は子供の時に見たアニメ作品に登場していた妖精みたいなものを想像した。可愛らしい女の子が小人になって羽が背中から生えてきたようなのを。しかし実際は違っていた。中から小さなキジネコが出てきたのだ!
そのキジネコはマグカップに入るサイズしかなく、まるでヌイグルミみたいに可愛らしかった。しかし、そのキジネコはしゃべるのだ! 日本語で!
「あんたはいったい何者ですか?」
恐る恐る聞いてみると、そのキジネコは二本足で立ち上がって、しゃあしゃあと話し始めた。
「あたいはヨニム。そこにいる女戦士を監督する使徒である。しかし、この汚い所は馬小屋かなんかか?」
ヨニムはそういうと「僕」に近づいて頭に手を添えた。すると何やらニャアニャアといい始めた。まるでネコのようだったが、この世の中にそんな人間の言葉をしゃべるネコがいるはずないので、正体は一体何なんだと思っていた。すると、そいつはしゃあしゃあとまた話し始めた。
「おかしいなあ。たしかこの世界の勇者の元に出現するはずだったのに、なんでこんな男の所にやってきてしまったんだ? これじゃあ使命が果たせないじゃにゃいか! こんな男の元に来てしまって可哀そうだなあ。
それよりも、そこの男! そうそう鈴原啓次郎というんだろ? 長いからケイジとでも呼ぼうか? 悪いがしばらくそこの女戦士と一緒に暮らしてもらえないか? 話が長くなるからおいおい話すが、ある物を回収するために転移してきたが、なんでかしらんがこんな苦労しそうなところに転移してしまったからな。
そうそう、あたいとその女戦士に協力すれば、お前の密かな願望を叶えられるかもしれないから悪くないじゃろ」
ヨニムに「こんな男」といわれ、少し腹が立ったがそれは否定しがたい事実だった。たしかに何故無職男で童貞の部屋に転移してきたんだろうか、不思議だった。それに、なぜ転移してきたというんだろうか? 自分よりも「勇者」らしい人間はいっぱいいるだろうし、それにしてもなんでハダカなんだ?
「そちらさんの頼みでしたらお受けしますが、ところでそこの女戦士はいったい何者ですか? それにネコじゃないんですか、あんたは?」
そういうとヨニムはすこし牙を出した怖い顔になった。
「ネコ? この世界であたいに似ている生き物の事か? あたいはそんなモノじゃないぞ。でも大丈夫かな彼女と相手してもらわないといけないのに女性経験がないのは?
そうそう、彼女の事は彼女が目覚めてから聞きなさい! そうだ、手伝ってくれないかアシャンを起こすために!」
取りあえずハダカの栗色の髪をした女の子の名前がアシャンというのは分かったが、それにしても何をするんだろうかと思っていると、ヨニムが袋の中から衣装を放り始めていた。それは彼女が着るべきものだった!
そのキジネコはマグカップに入るサイズしかなく、まるでヌイグルミみたいに可愛らしかった。しかし、そのキジネコはしゃべるのだ! 日本語で!
「あんたはいったい何者ですか?」
恐る恐る聞いてみると、そのキジネコは二本足で立ち上がって、しゃあしゃあと話し始めた。
「あたいはヨニム。そこにいる女戦士を監督する使徒である。しかし、この汚い所は馬小屋かなんかか?」
ヨニムはそういうと「僕」に近づいて頭に手を添えた。すると何やらニャアニャアといい始めた。まるでネコのようだったが、この世の中にそんな人間の言葉をしゃべるネコがいるはずないので、正体は一体何なんだと思っていた。すると、そいつはしゃあしゃあとまた話し始めた。
「おかしいなあ。たしかこの世界の勇者の元に出現するはずだったのに、なんでこんな男の所にやってきてしまったんだ? これじゃあ使命が果たせないじゃにゃいか! こんな男の元に来てしまって可哀そうだなあ。
それよりも、そこの男! そうそう鈴原啓次郎というんだろ? 長いからケイジとでも呼ぼうか? 悪いがしばらくそこの女戦士と一緒に暮らしてもらえないか? 話が長くなるからおいおい話すが、ある物を回収するために転移してきたが、なんでかしらんがこんな苦労しそうなところに転移してしまったからな。
そうそう、あたいとその女戦士に協力すれば、お前の密かな願望を叶えられるかもしれないから悪くないじゃろ」
ヨニムに「こんな男」といわれ、少し腹が立ったがそれは否定しがたい事実だった。たしかに何故無職男で童貞の部屋に転移してきたんだろうか、不思議だった。それに、なぜ転移してきたというんだろうか? 自分よりも「勇者」らしい人間はいっぱいいるだろうし、それにしてもなんでハダカなんだ?
「そちらさんの頼みでしたらお受けしますが、ところでそこの女戦士はいったい何者ですか? それにネコじゃないんですか、あんたは?」
そういうとヨニムはすこし牙を出した怖い顔になった。
「ネコ? この世界であたいに似ている生き物の事か? あたいはそんなモノじゃないぞ。でも大丈夫かな彼女と相手してもらわないといけないのに女性経験がないのは?
そうそう、彼女の事は彼女が目覚めてから聞きなさい! そうだ、手伝ってくれないかアシャンを起こすために!」
取りあえずハダカの栗色の髪をした女の子の名前がアシャンというのは分かったが、それにしても何をするんだろうかと思っていると、ヨニムが袋の中から衣装を放り始めていた。それは彼女が着るべきものだった!
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