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迷宮魔道な場所へ
110・迷宮魔道な場所へ(1)
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人間だった時の愛莉は理工学部の学生であったが、その校舎を全て知らなかった。新設された理工学部校舎は地上25階地下6階と破格の規模があるうえ、学生でも入れない箇所も多く、学生の間でも「迷宮魔道」と呼ばれていた。その意味は迷宮のように入り組んでいるうえ何の研究をしているのか分からないと揶揄されていたからだ。
理工学部構内では数多くのロボットが稼働していた。清掃作業から研究補助まで様々な分野であったが、そのロボットの中には純正の機械もあったが、人間が着用しているタイプや愛莉のように機械化措置を受けた元人間の、サイボーグもしくはガイノイドも入っているのは間違いなかった。
そのとき、ガイノイド・アイリは本当にただの清掃ロボの扱いだった。愛莉はそのあんまりな扱いに閉口していたが、自我のないガイノイドなので黙々と作業をこなしていた。だから愛莉は傍観者のような立場であった。だから暇なので、これまでのこととこれからの事を考えていた。
愛莉の感覚はさっきまで仮想現実では血肉のある身体だったけど、いまは機械そのもののアイリの中に意識があった。実際にはアイリに愛莉の意識プログラムがインストールされているのだが、丹下犯罪学研究所のメンテナンスブースにいるエリーと同調しているので、そこにいるように感じていた。それが出来るのも昨日、真由美と一緒に潜入して取り付けたスパイデバイスのおかげだった。このスパイスパムを中継して潜入していた。電力線を回線代わりに使っているので、理工学部構内なら同調も可能だった。
「それにしても、機械奴隷とはよくいったものだわ。たしかに単調だわ、飽きるわねこんなのが日常なんて」
愛莉は呆れていた、ただ事前に指示された通りの動作しかしていないからだガイノイドのアイリが。
理工学部構内では数多くのロボットが稼働していた。清掃作業から研究補助まで様々な分野であったが、そのロボットの中には純正の機械もあったが、人間が着用しているタイプや愛莉のように機械化措置を受けた元人間の、サイボーグもしくはガイノイドも入っているのは間違いなかった。
そのとき、ガイノイド・アイリは本当にただの清掃ロボの扱いだった。愛莉はそのあんまりな扱いに閉口していたが、自我のないガイノイドなので黙々と作業をこなしていた。だから愛莉は傍観者のような立場であった。だから暇なので、これまでのこととこれからの事を考えていた。
愛莉の感覚はさっきまで仮想現実では血肉のある身体だったけど、いまは機械そのもののアイリの中に意識があった。実際にはアイリに愛莉の意識プログラムがインストールされているのだが、丹下犯罪学研究所のメンテナンスブースにいるエリーと同調しているので、そこにいるように感じていた。それが出来るのも昨日、真由美と一緒に潜入して取り付けたスパイデバイスのおかげだった。このスパイスパムを中継して潜入していた。電力線を回線代わりに使っているので、理工学部構内なら同調も可能だった。
「それにしても、機械奴隷とはよくいったものだわ。たしかに単調だわ、飽きるわねこんなのが日常なんて」
愛莉は呆れていた、ただ事前に指示された通りの動作しかしていないからだガイノイドのアイリが。
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