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迷宮魔道な場所へ
99・ガイノイド・アイリ(6)
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仮想空間の中の愛莉は現在理工学部に「配属」されているアイリと同じ姿になった。外骨格は基本的にエリーと同型でカラーリングが多少違っていた。両方ともメタリックブルーであったが、エリーがエンジ色のラインが入っていてアイリは白いラインが入っていた。そのラインの色に意味はなかった。ちなみに製造番号は「102-66-0075」と、最初に愛莉の身体を改造して誕生したエリーと入れ替えていた。エリーの製造番号は「102-64-0116」であったが、その番号の意味は高度な国家機密だった。
「これがアイリなので。エリーよりも動きやすいわね。どういうことかしら?」
愛莉はなんとなくエリーよりもパワーがある様に感じていた。
「それはな、理工学部でカスタマーしたようだ。あちらは勝手に改造しているようだ。しかも司法省行刑局に無断で!」
淳司はあっさりといった。この仮想空間では彼以外の登場人物は存在しないが、それはまるで神のようでもあった。そんな存在がなんてあっさりとしたことを言うんだろうかと、あきれていた。
「無断! そんなことしてペナルティーがないのよ?」
愛莉はアイリのボディを動かしながら聞いていた。それにしても、エリーよりもいろんなオプションをつけているモノだと思った。
「そんなのないさ! なんだってエキゾチック・ブレインが完全に復活したら、こんな世界はあっというまに連中に支配されるかもな! そうなれば、関係ないさそんなことは。些細な事さ!」
淳司は投げやりな感じで答えたが、なんでそんな大変なことなのに警察なんかが動かないのは何故なんだと思った。もしかして、黒幕ってやっぱり相当ヤバイのではないかと愛莉は感じていた。
「これがアイリなので。エリーよりも動きやすいわね。どういうことかしら?」
愛莉はなんとなくエリーよりもパワーがある様に感じていた。
「それはな、理工学部でカスタマーしたようだ。あちらは勝手に改造しているようだ。しかも司法省行刑局に無断で!」
淳司はあっさりといった。この仮想空間では彼以外の登場人物は存在しないが、それはまるで神のようでもあった。そんな存在がなんてあっさりとしたことを言うんだろうかと、あきれていた。
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