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迷宮魔道な場所へ
92・怒る愛莉!(4)
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「その女が本当にオ・レンユウなんですか?」
愛莉はその名前は聞いたことがあった。両親の命を奪った一連のテロの首謀者とされていた。でも、あのサイバーテロは各論が錯綜しているので、現在でも陰謀論的な説があるなど混乱していた。多数意見としては最大の犯罪首謀者は蔡国大統領とそれを操っていた麗華民主共和国人民国防会議議長とされていた。その実行部隊の指導者がオ・レンユウかのように言われていた。でも、その正体は女であること、年齢は28歳であることしかわからず、彼女の顔形はどこにも記録されていなかった。
「そうだ! 実際に生前の彼女に会ったことがあったそうだ、俺のクライアントが。それによれば間違いないそうだ。だから彼女タオの画像を見た時は大変驚いたそうだよ」
淳司はそういうと別の写真を見せた。そちらの方はタオ先輩で隣は山村愛莉って自分だと思った。
「それって?」
「ああ、君も覚えているだろう。君が一昨年学校説明会に帝央に来た時のものさ。この時の事を覚えているだろう? 積極的だったと思わないか勧誘が! 君はこの時から狙われていたのさ!」
その写真は初めてタオ先輩に会った時のものだった。タオ先輩から聞かされた人間のように考える超高性能AI、自己の意志によって自分でひらめきによって設定するAI。その話に魅せられて入学したから。帝央大よりも条件のいい奨学金制度のオファーがあったのを断ったのもタオ先輩が関わっている研究に魅せられたためだった。
「そうなんだあ・・・タオ先輩は最初から・・・」
愛莉は予想は出来たがやはり嵌められていたんだと思った。それにしてももう一人気になったのが晴美だ! そもそも国防省のハッキングをさせたのは彼女に言われためだ!
「そうだ! そうそう、気になっているんだろ畦地晴美って同級生だろ?」
「そうだけど、彼女がどうしたというのよ!」
晴美は脳漿だけ持ち去られるという異常な死体で発見されたのに自殺と処理されたという。警察内部にもエキゾチック・ブレイン復活を目論む連中の魔の手に落ちているようだ。
「本来は彼女が全身拘束刑にされる可能性があったそうだ。でも、彼女は見てはならないモノを見てしまったようだ。もし全身拘束刑になって電脳がサーチされて露見を恐れたようだ。だから、急遽君を全身拘束刑に仕立てたようだ。だから、君の記憶が曖昧なんだ」
それを聞いた愛莉は、じゃあ全身拘束刑でなかったらどうなっていたというのだ! そう怒りの想いがこみ上げてきた。
愛莉はその名前は聞いたことがあった。両親の命を奪った一連のテロの首謀者とされていた。でも、あのサイバーテロは各論が錯綜しているので、現在でも陰謀論的な説があるなど混乱していた。多数意見としては最大の犯罪首謀者は蔡国大統領とそれを操っていた麗華民主共和国人民国防会議議長とされていた。その実行部隊の指導者がオ・レンユウかのように言われていた。でも、その正体は女であること、年齢は28歳であることしかわからず、彼女の顔形はどこにも記録されていなかった。
「そうだ! 実際に生前の彼女に会ったことがあったそうだ、俺のクライアントが。それによれば間違いないそうだ。だから彼女タオの画像を見た時は大変驚いたそうだよ」
淳司はそういうと別の写真を見せた。そちらの方はタオ先輩で隣は山村愛莉って自分だと思った。
「それって?」
「ああ、君も覚えているだろう。君が一昨年学校説明会に帝央に来た時のものさ。この時の事を覚えているだろう? 積極的だったと思わないか勧誘が! 君はこの時から狙われていたのさ!」
その写真は初めてタオ先輩に会った時のものだった。タオ先輩から聞かされた人間のように考える超高性能AI、自己の意志によって自分でひらめきによって設定するAI。その話に魅せられて入学したから。帝央大よりも条件のいい奨学金制度のオファーがあったのを断ったのもタオ先輩が関わっている研究に魅せられたためだった。
「そうなんだあ・・・タオ先輩は最初から・・・」
愛莉は予想は出来たがやはり嵌められていたんだと思った。それにしてももう一人気になったのが晴美だ! そもそも国防省のハッキングをさせたのは彼女に言われためだ!
「そうだ! そうそう、気になっているんだろ畦地晴美って同級生だろ?」
「そうだけど、彼女がどうしたというのよ!」
晴美は脳漿だけ持ち去られるという異常な死体で発見されたのに自殺と処理されたという。警察内部にもエキゾチック・ブレイン復活を目論む連中の魔の手に落ちているようだ。
「本来は彼女が全身拘束刑にされる可能性があったそうだ。でも、彼女は見てはならないモノを見てしまったようだ。もし全身拘束刑になって電脳がサーチされて露見を恐れたようだ。だから、急遽君を全身拘束刑に仕立てたようだ。だから、君の記憶が曖昧なんだ」
それを聞いた愛莉は、じゃあ全身拘束刑でなかったらどうなっていたというのだ! そう怒りの想いがこみ上げてきた。
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