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迷宮魔道な場所へ
87・巻き込みたくない(4)
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この場から逃れる方法は、逃げ出すか従うかがあった。逃げ出してもその場から少しは逃れる事は出来ても理工学部の建物から脱出するのは不可能だった。ここは入るにも出るにも厳格に審査されているところだ。学生であっても電磁的手続きに不備があった場合留め置きされるほどである。
では従うであるが、どうなるのかわからなかった。普通ならやましい事はないはずだが、いまは理工学部いやエキゾチック・ブレインの関係者にとって山川愛莉の電脳は欲しいはずだった。バレていない事を祈るしかなかった。
「分かりました。あなた方に従います。IDを提示しますので指示をお願いします」
エリーは監視装置に電子認証を行ったが、当然ここの許可はないので警報がなってしまった。すると向こうから監視ロボがやってきました。
「そこの者! 大人しくついてきなさい。このエリアの監視所で対応を決定する」
その時、真由美の表情は泣きそうであった。まるで悪い事をして厳しく叱られた時の子供のようだった。一方のエリーは変化はなかったが、その中の愛莉も動揺していた。これから何が起きるのかを想像していた。
もし正体がバレたら? 司法省行刑局に連中の同志がいるはずだから全身拘束刑の女の処置など簡単に替えられるだろう。そしてエリーの機体から愛莉の電脳が摘出されて・・・そうなれば、人間に戻る事もできなくなるだろう。それよりも心配な事があった。真由美の事だ。
もし真由美がいる場でそうなれば・・・彼女の身に危険が及びかねない、巻き込みたくない彼女を、そう思っていた。
では従うであるが、どうなるのかわからなかった。普通ならやましい事はないはずだが、いまは理工学部いやエキゾチック・ブレインの関係者にとって山川愛莉の電脳は欲しいはずだった。バレていない事を祈るしかなかった。
「分かりました。あなた方に従います。IDを提示しますので指示をお願いします」
エリーは監視装置に電子認証を行ったが、当然ここの許可はないので警報がなってしまった。すると向こうから監視ロボがやってきました。
「そこの者! 大人しくついてきなさい。このエリアの監視所で対応を決定する」
その時、真由美の表情は泣きそうであった。まるで悪い事をして厳しく叱られた時の子供のようだった。一方のエリーは変化はなかったが、その中の愛莉も動揺していた。これから何が起きるのかを想像していた。
もし正体がバレたら? 司法省行刑局に連中の同志がいるはずだから全身拘束刑の女の処置など簡単に替えられるだろう。そしてエリーの機体から愛莉の電脳が摘出されて・・・そうなれば、人間に戻る事もできなくなるだろう。それよりも心配な事があった。真由美の事だ。
もし真由美がいる場でそうなれば・・・彼女の身に危険が及びかねない、巻き込みたくない彼女を、そう思っていた。
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