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迷宮魔道な場所へ
76・グレン・クラーク
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最初に一行が案内されたのは軌道エレベーターの研究をしているところだった。そこは巨大な地下空間に様々な器具が置かれていたが、どのように役に立つのかは分からなかった。しかも案内役の研究員は理論の説明はしても、装置の事はなんら触れる事はなかった。そのせいか、興味などないとばかりに眠り込む者もいるぐらい退屈なものだった。
愛莉は真由美もそんな風になっていると思ってのぞき込んでみたら何故か彼女は人形のように瞳を開けたまま硬直していた。それで説明が終わったところで聞いてみた。
「真由美さん、どうされました?」
すると真由美は特になにもないという表情をして笑っていた。
「エリー! あなたあたしが居眠りしていたと思っているのでしょ! 聞いていたわよ、軌道エレベーターの強度なんかをね。それにしても、あんな軌道エレベータで活動する工作機械って生体組織を使ってたら絶対ダメよね!」
そんな話はたしかにしていた。でも、なんで真由美があんな喜怒哀楽もない顔で聞いていたのか分からなかった。
「そんなことよりエリー! この研究所ってなんかおかしいと思うわよ。なんか機械と人間が合成したような者が多いわ」
真由美はそう指摘したが、たしかに愛莉もエリーが感じ取るセンサーで分かっていた。反応上は機械のシグナルなのに外見は人間にしかみえない研究員がいたのだ。さっき軌道エレベーターについて説明していた研究員も電脳特有のシグナルを発していたし、他にも作業ロボットでもないのに同様な機械の反応をしているのもいた。ちなみに全身拘束刑受刑者の場合、内部も外見も完全に機械にしかみえないので、そのような違和感はなかった。
「そうですわ。それにしても真由美さんはなぜ分かるのですか?」
「ううん、エリー。なんとなくわね、ほら言うじゃないのよ第六感なんてことをね。なんか感じるわ。それにロボットみたいでも人間みたいなのもいるわ、あそこに!」
指さした先には確かにそんな感じの者がいた。でも、それはフランケンシュタインみたいに機械と人間が奇妙な合体をしたような人物だった。すると向こうから話しかけてきた。
「はじめまして安養寺真由美様。わが研究室にようこそ! わたしはサイバネチック研究所の所長のグレン・クラークです。あなたのお父様とはいろいろと協力していただいております」
それが黒幕の一人かもしれない人物のようにしか愛莉は思えなかった。
愛莉は真由美もそんな風になっていると思ってのぞき込んでみたら何故か彼女は人形のように瞳を開けたまま硬直していた。それで説明が終わったところで聞いてみた。
「真由美さん、どうされました?」
すると真由美は特になにもないという表情をして笑っていた。
「エリー! あなたあたしが居眠りしていたと思っているのでしょ! 聞いていたわよ、軌道エレベーターの強度なんかをね。それにしても、あんな軌道エレベータで活動する工作機械って生体組織を使ってたら絶対ダメよね!」
そんな話はたしかにしていた。でも、なんで真由美があんな喜怒哀楽もない顔で聞いていたのか分からなかった。
「そんなことよりエリー! この研究所ってなんかおかしいと思うわよ。なんか機械と人間が合成したような者が多いわ」
真由美はそう指摘したが、たしかに愛莉もエリーが感じ取るセンサーで分かっていた。反応上は機械のシグナルなのに外見は人間にしかみえない研究員がいたのだ。さっき軌道エレベーターについて説明していた研究員も電脳特有のシグナルを発していたし、他にも作業ロボットでもないのに同様な機械の反応をしているのもいた。ちなみに全身拘束刑受刑者の場合、内部も外見も完全に機械にしかみえないので、そのような違和感はなかった。
「そうですわ。それにしても真由美さんはなぜ分かるのですか?」
「ううん、エリー。なんとなくわね、ほら言うじゃないのよ第六感なんてことをね。なんか感じるわ。それにロボットみたいでも人間みたいなのもいるわ、あそこに!」
指さした先には確かにそんな感じの者がいた。でも、それはフランケンシュタインみたいに機械と人間が奇妙な合体をしたような人物だった。すると向こうから話しかけてきた。
「はじめまして安養寺真由美様。わが研究室にようこそ! わたしはサイバネチック研究所の所長のグレン・クラークです。あなたのお父様とはいろいろと協力していただいております」
それが黒幕の一人かもしれない人物のようにしか愛莉は思えなかった。
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