81 / 198
迷宮魔道な場所へ
72・出迎え
しおりを挟む
真由美が参加したのは、新入生が他の学部も見学できるツアーみたいなものだ。大抵は他の学部の生徒と親睦を図るもので、サークルや部活に参加しない学生の為にあるようなものだ。まあ、真面目な学習会みたいなものだ。そういったものは学園祭で行われるものであるが。
その日、参加したのは新入生10人程度で、真由美はエリーのサポート付きだった。そして出迎えに来た者にエリーこと愛莉は見覚えがあった。それはサポート役としてアイリを引き連れてきた「先端技術研究所」の五十嵐操だった。
「はじめまして、みなさん! 案内させていただきます研究員の五十嵐操とサポート役のガイノイド・アイリです! 今日はうちの見学会に来ていただいてありがとうございます。少しでもここで研究している最先端技術に興味を持っていただいて、理解していただけたら嬉しいです。
いろいろと研究しているのですが、今日は軌道エレベーター建設プロジェクトと次世代核融合研究プロジェクトをご案内します!」
そのとき、一同はざわついた。事前に渡されていた資料には見学するのは新型パワードスーツ研究プロジェクトと新型量子コンピューター開発プロジェクトとしていたのだ。そのため学生から質問の声が上がった。
「すいません、昨日送られてきたデータと違うと思います。どうしたのですか?」
すると操は照れ笑いを浮かべながら話していたが、それは作ったものだと愛莉には分かった。
「ごめんなさいね、ほら注意書きにあったでしょ! 都合によって案内する場所が変わる場合があると。申し訳ないのですけど、予定していた案内役の子の都合が悪くなってね。それでね、別の日に予定していたコースにしたのよ。面白いわよ、今日の研究は! もうすぐ実用化間近なのよ! はじまっているじゃないのよ軌道エレベータの建設って! きっと関心を持ってくれるわよ、ねえ」
操の態度は本当になれなれしいもので変わっていないと愛梨は思った。この女は好きになれないと人間の時から思っていたから。こんな形で再会するなんて最悪だと感じていた。
その日、参加したのは新入生10人程度で、真由美はエリーのサポート付きだった。そして出迎えに来た者にエリーこと愛莉は見覚えがあった。それはサポート役としてアイリを引き連れてきた「先端技術研究所」の五十嵐操だった。
「はじめまして、みなさん! 案内させていただきます研究員の五十嵐操とサポート役のガイノイド・アイリです! 今日はうちの見学会に来ていただいてありがとうございます。少しでもここで研究している最先端技術に興味を持っていただいて、理解していただけたら嬉しいです。
いろいろと研究しているのですが、今日は軌道エレベーター建設プロジェクトと次世代核融合研究プロジェクトをご案内します!」
そのとき、一同はざわついた。事前に渡されていた資料には見学するのは新型パワードスーツ研究プロジェクトと新型量子コンピューター開発プロジェクトとしていたのだ。そのため学生から質問の声が上がった。
「すいません、昨日送られてきたデータと違うと思います。どうしたのですか?」
すると操は照れ笑いを浮かべながら話していたが、それは作ったものだと愛莉には分かった。
「ごめんなさいね、ほら注意書きにあったでしょ! 都合によって案内する場所が変わる場合があると。申し訳ないのですけど、予定していた案内役の子の都合が悪くなってね。それでね、別の日に予定していたコースにしたのよ。面白いわよ、今日の研究は! もうすぐ実用化間近なのよ! はじまっているじゃないのよ軌道エレベータの建設って! きっと関心を持ってくれるわよ、ねえ」
操の態度は本当になれなれしいもので変わっていないと愛梨は思った。この女は好きになれないと人間の時から思っていたから。こんな形で再会するなんて最悪だと感じていた。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説

AIアイドル活動日誌
ジャン・幸田
キャラ文芸
AIアイドル「めかぎゃるず」はレトロフューチャーなデザインの女の子型ロボットで構成されたアイドルグループである。だからメンバーは全てカスタマーされた機械人形である!
そういう設定であったが、実際は「中の人」が存在した。その「中の人」にされたある少女の体験談である。

機械娘として転移してしまった!
ジャン・幸田
SF
わたしの名前、あれ忘れてしまった。覚えているのはワープ宇宙船に乗っていただけなのにワープの失敗で、身体がガイノイドになってしまったの!
それで、元の世界に戻りたいのに・・・地球に行く方法はないですか、そこのあなた! 聞いているのよ! 教えてちょうだい!

昼は学生・夜はガイノイド
ジャン・幸田
SF
昼間は人間だけど夜になるとガイノイドに姿を変える。もう、そんな生活とはいったい?
女子校生のアヤカは学費と生活費を出してもらっている叔父夫婦の店でガイノイド”イブ”として接客していた。そんな彼女が気になっていた客は、機械娘フェチの担任教師の風岡だった!
彼女の想いの行方はいかなるものに?

【SF短編集】機械娘たちの憂鬱
ジャン・幸田
SF
何らかの事情で人間の姿を捨て、ロボットのようにされた女の子の運命を描く作品集。
過去の作品のアーカイブになりますが、新作も追加していきます。
どちらかといえば、長編を構想していて最初の部分を掲載しています。もし評判がよかったり要望があれば、続編ないしリブート作品を書きたいなあ、と思います。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。

バイトなのにガイノイドとして稼働しなくてはならなくなりました!
ジャン・幸田
SF
バイトの面接に行ったその日からシフト?
失業して路頭に迷っていた少女はラッキーと思ったのも束の間、その日から人を捨てないといけなくなった?
機械服と呼ばれる衣装を着せられた少女のモノ扱いされる日々が始まった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる