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迷宮魔道な場所へ
72・出迎え
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真由美が参加したのは、新入生が他の学部も見学できるツアーみたいなものだ。大抵は他の学部の生徒と親睦を図るもので、サークルや部活に参加しない学生の為にあるようなものだ。まあ、真面目な学習会みたいなものだ。そういったものは学園祭で行われるものであるが。
その日、参加したのは新入生10人程度で、真由美はエリーのサポート付きだった。そして出迎えに来た者にエリーこと愛莉は見覚えがあった。それはサポート役としてアイリを引き連れてきた「先端技術研究所」の五十嵐操だった。
「はじめまして、みなさん! 案内させていただきます研究員の五十嵐操とサポート役のガイノイド・アイリです! 今日はうちの見学会に来ていただいてありがとうございます。少しでもここで研究している最先端技術に興味を持っていただいて、理解していただけたら嬉しいです。
いろいろと研究しているのですが、今日は軌道エレベーター建設プロジェクトと次世代核融合研究プロジェクトをご案内します!」
そのとき、一同はざわついた。事前に渡されていた資料には見学するのは新型パワードスーツ研究プロジェクトと新型量子コンピューター開発プロジェクトとしていたのだ。そのため学生から質問の声が上がった。
「すいません、昨日送られてきたデータと違うと思います。どうしたのですか?」
すると操は照れ笑いを浮かべながら話していたが、それは作ったものだと愛莉には分かった。
「ごめんなさいね、ほら注意書きにあったでしょ! 都合によって案内する場所が変わる場合があると。申し訳ないのですけど、予定していた案内役の子の都合が悪くなってね。それでね、別の日に予定していたコースにしたのよ。面白いわよ、今日の研究は! もうすぐ実用化間近なのよ! はじまっているじゃないのよ軌道エレベータの建設って! きっと関心を持ってくれるわよ、ねえ」
操の態度は本当になれなれしいもので変わっていないと愛梨は思った。この女は好きになれないと人間の時から思っていたから。こんな形で再会するなんて最悪だと感じていた。
その日、参加したのは新入生10人程度で、真由美はエリーのサポート付きだった。そして出迎えに来た者にエリーこと愛莉は見覚えがあった。それはサポート役としてアイリを引き連れてきた「先端技術研究所」の五十嵐操だった。
「はじめまして、みなさん! 案内させていただきます研究員の五十嵐操とサポート役のガイノイド・アイリです! 今日はうちの見学会に来ていただいてありがとうございます。少しでもここで研究している最先端技術に興味を持っていただいて、理解していただけたら嬉しいです。
いろいろと研究しているのですが、今日は軌道エレベーター建設プロジェクトと次世代核融合研究プロジェクトをご案内します!」
そのとき、一同はざわついた。事前に渡されていた資料には見学するのは新型パワードスーツ研究プロジェクトと新型量子コンピューター開発プロジェクトとしていたのだ。そのため学生から質問の声が上がった。
「すいません、昨日送られてきたデータと違うと思います。どうしたのですか?」
すると操は照れ笑いを浮かべながら話していたが、それは作ったものだと愛莉には分かった。
「ごめんなさいね、ほら注意書きにあったでしょ! 都合によって案内する場所が変わる場合があると。申し訳ないのですけど、予定していた案内役の子の都合が悪くなってね。それでね、別の日に予定していたコースにしたのよ。面白いわよ、今日の研究は! もうすぐ実用化間近なのよ! はじまっているじゃないのよ軌道エレベータの建設って! きっと関心を持ってくれるわよ、ねえ」
操の態度は本当になれなれしいもので変わっていないと愛梨は思った。この女は好きになれないと人間の時から思っていたから。こんな形で再会するなんて最悪だと感じていた。
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