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エリーは探偵として推理する
23・仮想空間で(2)
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仮想空間は一種の電脳内で構成された世界だ。全身拘束刑に処せられた囚人の精神状態を確認するために逐次設定されるモノであったが、淳司は何故か愛莉との会話で、ここを使う事が出来た。これはリースに出されている間はエリーとして全面的に機械として強制された振る舞いしかできない愛莉からすれば、少し落ち着く事ができた。
「これがまあ相関図だ! 見覚えある人物がいるだろう」
愛莉の前には理工学部時代に知り合った者たちの姿があった。その中には裏切られたと思っている人物も含まれていた。
「いるわよ! 私に研究の為だといって暗号解除をやらせたのもいるわよ!」
そういって指さしたのが、ある女だった。
「やはりな、でもその女は自殺しているぞ! でも、本当はとある人体実験の結果死亡したようだな、理工学部の一室で!」
淳司はそういうと、一枚の写真を映し出した。それは検死記録のようであったが、何故かおかしい所があった。後頭部の損傷が激しかったのだ。
「なんなのよ、グロテクスな!」
愛莉はおもわず手を口に当てた。仮想空間でしか自分の唇に触れる事が出来ない事に気づき憂鬱になってしまった。
「ちょっと、刺激が強かったかな? 君の同級生の畔地晴美さ。検死報告によれば普通に首吊りとあるのに、火葬前に密かに撮影された写真では偽装工作があるようだ。どうも、生きたまま脳細胞を摘出された痕跡がある!」
「摘出? なんてことなの! そんなことをするのは誰なの?」
愛莉は戦慄していた。
「これがまあ相関図だ! 見覚えある人物がいるだろう」
愛莉の前には理工学部時代に知り合った者たちの姿があった。その中には裏切られたと思っている人物も含まれていた。
「いるわよ! 私に研究の為だといって暗号解除をやらせたのもいるわよ!」
そういって指さしたのが、ある女だった。
「やはりな、でもその女は自殺しているぞ! でも、本当はとある人体実験の結果死亡したようだな、理工学部の一室で!」
淳司はそういうと、一枚の写真を映し出した。それは検死記録のようであったが、何故かおかしい所があった。後頭部の損傷が激しかったのだ。
「なんなのよ、グロテクスな!」
愛莉はおもわず手を口に当てた。仮想空間でしか自分の唇に触れる事が出来ない事に気づき憂鬱になってしまった。
「ちょっと、刺激が強かったかな? 君の同級生の畔地晴美さ。検死報告によれば普通に首吊りとあるのに、火葬前に密かに撮影された写真では偽装工作があるようだ。どうも、生きたまま脳細胞を摘出された痕跡がある!」
「摘出? なんてことなの! そんなことをするのは誰なの?」
愛莉は戦慄していた。
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