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ガイノイドは人類の奉仕の為に
20・エリーは言う事聞くしかない
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「愛莉ちゃん」 エリーの電脳内にある愛莉の自我に淳司からメッセージが来た。
「なあに? 」愛莉は不機嫌そうな受け答えをした。すると、淳司は何かを察したような言葉を返して来た。
「君が不機嫌なのは、自分を探せといわれたことだろう。でもな、もう少し辛抱してくれ、分かるよな?」
「ええ、いまは私はガイノイドなんだからでしょ」
そう答えたが、愛莉は今の機械と融合した身体を見せたくないとも考えていた。こんな姿で愛梨だと真由美の前に出れないと。
「そうだな。そうそう、理工学部に明後日行く事が決まったぞ! いいだろう」
淳司の言葉に愛莉は驚いていた。
「それって大丈夫なの? あいつらって危険じゃないのよ?」
「まあ、リスクは全くないわけではないなあ。最低でも目をつけられるかもな」
「そうなんだあ・・・やっぱり危険を冒さないといけないってことなんだ」
言われていることは分かっていた。このまま全身拘束刑の囚人でいたら、最低でも十年は真由美に愛莉として会えないと。まさかエリーに内蔵されているなんて言えなかった。それに身体の自由は利かないから!
「分かっているならいい! で、なんか聞きたいことは?」
「決まっているでしょ! どうやって愛莉を探している振りをするのよ! 私を冤罪に陥れる連中なんだから、いい加減なこと出来ないわ!」
「それもそうだな。まあ観光客の振りでもしたら?」
「もう! 真面目に答えてよ!」
「とりあえずな、丹下教授と彼女の言うとおりにすればいいだろ、君はガイノイドなんだから!」
「そこを逃げ道にするの? 信じられないわ!」
二人のコミュニケーションは続いていたが、ガイノイドのエリーは新たな環境に適応できるように自動的にプログラムが行進された。
「なあに? 」愛莉は不機嫌そうな受け答えをした。すると、淳司は何かを察したような言葉を返して来た。
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