キグルミ男の娘にさせないで！

キグルミ男の娘

　着ぐるみを着せて女の子の身体を体験させるカウンセリング。それは先生からすれば性的嗜好と叶う事でもあるし、被験者の精神的な闇を解放させている、全て良いことばかりと嘯いていた。実際、無理矢理キグルミ男の娘にされた彼らいや彼女らが強制性交渉罪で告訴されたことはなかった。

　リンメイにされた「少年」は快楽と共に罪の深さに震えていた。股間の疑似女性器からは愛液がこぼれだしていたが、それは先生か「彼女」のものなのかは混じり合ってしまって、分からなかった。等身大の人形は小刻みに震え荒い息遣いをしていた。

　「どうだい、女の子の身体になった気分は？」

　先生はやさしくリンメイを介抱した。身体を覆う肌タイは汗がにじみだしていて、頭部のマスクからは熱い吐息がこぼれていた。そのマスクは自分の意志では脱げない構造であったため、表情は一切変わらなかった。それで、危険な状態でないか先生はリンメイの脈と呼吸を確かめていた。

　「お、女の子ってこんな風に受け入れるのですか？　なんか受け身みたいですが・・・」

　リンメイの股間は見た目は完全に女の子自身になっていた。そのなかで男性器はどのようになっているのを知っているのは先生だけが知っていた。被験者は女の子が感じるであろう性の歓びを体験できるわけだ。

　「そうだよ、こうやって優しくされるのは気持ちいいんだよ」

　先生の指は性穴の中にいれられ淫らな音を立てていた。リンメイはただ嗚咽のような声をあげていた。心は女でも身体は男であったのに、いまは女になっている、なんて背徳な体験をしてしまったのだろうか・・・しばらくするとリンメイは眠りに落ちてしまった。

　先生はリンメイのマスクを外してから中の少年の状態を確認してから再び被せてしまった。そしてリンメイに可愛らしい下着を着せてパジャマを着せて可愛らしい少女の寝姿にしなおした。そしてこういって部屋を後にした。

　「おやすみ、今夜は女の子として眠りなさい」

　ベットの上には可愛らしいリンメイの人形が横になっていた。それはまるでドールハウスで眠っているような美しさがあった。先ほどまでの淫らな光景が繰り広げられていたとは思えないような、穏やかなものだった。