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サンドラはアルベルトの黒幕と対決す!(サンドラ目線)

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 ネルディはキヨソーネが剣を出したことに驚いていた。ネルディは逃げようとしたが肥満体で運動能力が鈍く躓いでしまった。

 「何するんというんだ! それよりも早く軍務尚書をどうにかしろ! 反乱だ!」

 ネルディは護衛に支持を出したが誰一人動くことはなかった。その状況にようやく事態に気が付いた。

 「わ、わたしは? 操られていただけか?」

 絶望で心が押しつぶされそうになったネルディは、最期の力を振り絞って逃げようとしたが無駄だった。「護衛」に切り捨てられてしまった。

 「こ、これからどうするつもりなんだ?」

 その呟きに対しキヨソーネは見下すように言い放った。

 「この王国をダメにした者たちは粛清されるだけさ。だた、それだけだ。結果は地獄で待っていれば分るさ」

 そういうと止めをさした。するとキヨソーネはサンドラが隠れている方向を向いた。

 「そこに隠れているのは分かっているのです、お嬢様たち! 心配しないでください、危害は加えませんから。それだけはお約束いたします」

 そういうと、臣下の礼をした。罠かもしれないが、イチかバチかサブリナは警戒を解かず剣を持ったままキヨソーネの前に出た。

 「軍務尚書! やはり私が婚約破棄されてからの一連の混乱は仕組まれたものなんですね」

 「これはクモオ公爵令嬢サンドラ様。お待ちしておりました。あなたは幸せですよ。東西両帝国の次期皇帝陛下から求愛されているのですよ。是非東の帝国にお越しください」

 「東の帝国?」

 「そうです、今回我々改革派勢力は東の帝国の介入でこの国を一新する事を選んだのです。それでネルディ派を操ったわけです」

 キヨソーネは自信満々にいった。

 「操った? 自らの国を潰したのが? そんなことを選ぶなんて狂気のなにものでもないじゃないのよ」

 サンドラは、目の前にいる者こそ東の帝国に操られている狂人にしか感じられなかった。

 「仕方ありませんよ、あんな自分の感情を優先する王太子が国王になる国に未来はありません。それよりも、サンドラ様。東の皇帝陛下がお待ちですぞ。本当は無理やりにでもお連れする予定でしたが、手間が省けました。もちろん捕虜ではなく次期皇后陛下としてお迎えするために」

 キヨソーネはサンドラ達との間合いを詰めた。このままでは捕まってしまうしかないと思った瞬間。思わぬ助けが来た。砦に鉄砲水のような激流が流れ込んだ。その混乱に乗じてサンドラは逃げる事に成功した。
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みんなの感想(1件)

camellia
2020.10.22 camellia

無駄な話は飛ばしてざまぁ待ち。

ジャン・幸田
2020.10.22 ジャン・幸田

これから、どんどん奈落に落とす予定ですよ。待っていてね(=^・^=)

解除

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