ロボ娘(機ぐるみ)にされたおんなのこ!

ジャン・幸田

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(4)ロボ娘水泳授業

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 その日学校で水泳の授業があった。ロボットだから欠席するわけにはいかなかった。まあ生理痛という理由に逃れてもあったが、まさかロボットには生理痛などあるはずもないから。

それで恵理は水中対応のオプションパーツを付けることにした。それは背中にある空気取り入れ口に、水が逆流しないようにする装置であった。まあシュノーケルみたいなものである。それにしても、そもそも人間なのに、なぜこんなふうにオプションをつけないといけないかっていうのは本当にいやだった。

 「ねえママこれをつけたらいいんだよね」

 そう言って差し出したのは母につけてもらうためのオプション装置であった。ちなみにそこの取り入れ口に別のものを差し込むと、宇宙空間でも、海底でも活動できるようになるのであった。さらの別のオプションパーツを付けると原子炉格納容器の中といった高濃度射能能に汚染された場所にも入ることができるぐらい気密性は高かった。そう今の恵理は万能型のガイノイドスーツを着ていたのである。

 オプションパーツをつけたところで恵理は制服を着始めた。もちろん人間の時のものではなく、今の外骨格のサイズに合わせて新しく作ったものである。最初に下着を一応着るのだがそれは本当に嫌だった。ロボットが下着を着るなんてそんなバカな! 恵理は自分で思っていた!

 私って本当に人間なのになんでなのよ? とも思っていた。ブラウスを着てスカートを履いてリボンを結んで終わりであったが、本当に違和感はあった。こんな生活いつまで続くのかそれを思うとまたも憂鬱になった恵理であった。
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