ロボ娘（機ぐるみ）にされたおんなのこ！

（5）ロボ娘の教習

103．美咲ロボ娘になる（2）

　三人は綾先生の本当の正体を知らなかったが、一つだけ言えたのは行動だけでなく身体も普通ではなかったということだ。恵理と美咲は外観はロボットだけど内臓は人間のままなのに、綾先生は顔は人間のままだけど、内部は機械化されていた。あまりの事に三人は言葉を出せなかった。すこし沈黙の後、その凍り付いた空気感を切り裂いたのは綾先生だった。

　「もー？　本当の私の姿を見せただけよ！　あなたたちは期間さえ過ぎたら元に戻してあげるから。先生はもう人間に戻れないのよ、それだけでも良いと思わない？　人間に戻るかそのまま機械と融合するのかを選ぶ選択肢があるだけでもね」

　綾先生の言葉は説得感はなかった。勝手に人の意志を聞かずにロボット娘にしている勝手な人の言い分に思えなかったからだ。

　「先生！　戻せるなら今すぐ戻してください！　こんなのじゃ、明日学校にいけないでしょ！」

　美咲は綾先生に詰め寄っていた。彼女のボディは結構格好いいと翔太は思っていた。クラスのスケ番を改造しただけのことはあると翔太は思っていた。

　「それはねえ、すぐは出来ないわ！　だって結構お金かかっているのよ、あなたを機械娘に調整するのは。たぶん、お父さんお母さんが半年働いても稼げないぐらいわよ」

　そういいながら綾先生は美咲のボディに抱きついていた。