ロボ娘(機ぐるみ)にされたおんなのこ!

ジャン・幸田

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(5)ロボ娘の教習

100.美咲改造(4)

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 綾先生は割と美人で生徒と気軽におしゃべりをしてくれるなど、生徒からの人気が高かった。それなのに教え子をロボットにするなんて許せないと思った。しかし美咲は自分が呼吸をしていないし口や鼻、それに下腹部になんらかの物体が挿入されていることに気付き気が狂いそうだった。

 この研究所の目的は人間を機械化することによる新たな人類創生と、それにともなう社会の変化を観察する事であった。だから、行く行くは、この町の住民は機械と融合させていく計画であったが、その手始めが高校生の改造だった。

 「ひどいよ、ひどいよ! 同意していないのにロボットにするなんて!」

 美咲は抗議したが、綾先生の反応はそっけなかった。

 「もう、あなたは指示で動く機械よ! 大人しく言う事を聞けば元に戻してあげるわよ」

 そういったところで、美咲は自分の身体が大きくなっていく感覚がした。美咲の素体を包む人工筋肉組織と内膜細胞組織、それに外骨格のシステムが稼働しはじめたからだ。システムが立ち上がって行く度に美咲の身体の感覚が変化していった。機械の部分も自分の身体と認識し動かせるようになった。そして拘束具ははずれ、機械子宮のハッチが開き始めた。この機械子宮に入れられた人間が次に出る時は必ずロボットになっているものだ。生身の美咲はロボ娘の美咲となっていた。
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