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(5)ロボ娘の教習

98.美咲改造(2)

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 美咲が意識を取り戻したのは暗闇の中だった。最初に感じたのは身体の違和感だった。口の中もお尻の穴もなにか異物が詰め込まれている感覚があるし、呼吸をしているように思えないのに息苦しくなかった。それにものすごい拘束感であった。その拘束感は気持ち悪いのか良いのか感じた事のないモノであった。

 確か先生に首筋に何か注射のようなモノをされてから記憶がなかったので・・・何かされた事に間違いないようだった。それは、まさか金城恵理のように? でも人間をロボットにするなんて可能なの? それになぜ?

 そんな想いが頭を駆け巡ったが、身体は言う事を利かなかった、まるで鋼にでも包まれたかのように。これってまさか私もロボットに? でも自分がロボットになったわけでないような証拠もあった。心臓の鼓動だ。それも激しく打っていた。すると頭の中でメッセージを感じた。

 「美咲、そんなに心臓をバクバクさせたら身体に悪いわよ! せっかく生まれ変わったのに」

 それは恵理からのものだった。でも姿は見えないし、それに生まれ変わったってなんなのよ?

 「なぜ、あんたが語りかけるのよ! どこにいるのよ!」

 美咲はどこにいるのかわからない恵理に尋ねた。すると再びメッセージが来た。

 「機械子宮の外よ! あなたはロボ娘に調整されたのよ。最終チェックが終われば解放されるわよ!」

 機械子宮ってなんなのよ! 美咲は動揺していた。
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