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(3)恵理改造!
76.誕生(5)
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私は起き上がることにした。この時機械子宮は横になっていた。私に着ぐるみが装着していた時は直立していたけど、意識がない時に横になっていたようだ。最初にここで目を覚ました時と同じ姿勢だった。
最初の時は私はマネキンのように一糸まとわぬ生まれたばかりの姿だった。しかし現在はロボット娘として生まれたばかりだった。私は恐る恐る自分の身体を起こした。人間だった時と違って清々しい気分になって身体にも力がみなぎっていた。その時私は何も服を着ていないような感覚があった。外骨格が今の私の皮膚になっていたからだ。元の身体の感覚は薄らいでいた。最初に機ぐるみを着せられた時、強い圧迫感と拘束感、そして性的刺激を伴う痛みがあったのは遠い記憶でしかなかった。今の私は生まれたばかりのような爽快感でいっぱいだった。
私は機械子宮の中で立ち上がろうとすると、蓋が開き始めた。たしかに機械子宮に入れられた少女が出る時にはロボット娘になっているのは本当なんだと考えると、なんか感慨深かった。それになんでロボット娘になるのが嫌だと思っていたのがバカらしいとも感じていた。外に出ると銀色の私とよく似たロボット娘がいた。彼女が研究員七号のようだった。
「理恵さん、誕生おめでとうロボット娘に! はじめまして、私はクレアです!」
七号の本当の名前はわからないけど今の名前はクレアというようだった。人間だった時の名前はここでは関係なかった。
「ありがとうございます、クレアさん。わたしロボット娘になれてうれしいです!」
そういって私たちはハグをした、ロボット娘同士として。
最初の時は私はマネキンのように一糸まとわぬ生まれたばかりの姿だった。しかし現在はロボット娘として生まれたばかりだった。私は恐る恐る自分の身体を起こした。人間だった時と違って清々しい気分になって身体にも力がみなぎっていた。その時私は何も服を着ていないような感覚があった。外骨格が今の私の皮膚になっていたからだ。元の身体の感覚は薄らいでいた。最初に機ぐるみを着せられた時、強い圧迫感と拘束感、そして性的刺激を伴う痛みがあったのは遠い記憶でしかなかった。今の私は生まれたばかりのような爽快感でいっぱいだった。
私は機械子宮の中で立ち上がろうとすると、蓋が開き始めた。たしかに機械子宮に入れられた少女が出る時にはロボット娘になっているのは本当なんだと考えると、なんか感慨深かった。それになんでロボット娘になるのが嫌だと思っていたのがバカらしいとも感じていた。外に出ると銀色の私とよく似たロボット娘がいた。彼女が研究員七号のようだった。
「理恵さん、誕生おめでとうロボット娘に! はじめまして、私はクレアです!」
七号の本当の名前はわからないけど今の名前はクレアというようだった。人間だった時の名前はここでは関係なかった。
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